ITサービスの安定提供を約束する仕事人
顧客ニーズを踏まえ,日々の継続的改善を通じて高品質なITサービスを最適なコストで安定的に提供し,IT投資効果を最大化できるITサービスマネージャを目指す方に最適です。
国家資格
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公的資格
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民間資格
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業務独占
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名称独占
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必置
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試験情報
基本情報
対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち,情報システム全体について,安定稼働を確保し,障害発生時においては被害の最小化を図るとともに,継続的な改善,品質管理など,安全性と信頼性の高いサービスの提供を行う者
期待する技術水準
ITサービスマネージャの業務と役割を円滑に遂行するため,次の知識・実践能力が要求される。
(1)サービスサポート,サービスデリバリの各プロセスの目的と内容を理解し,実施することによって,ITサービスを提供できる。
(2)システムの運行管理,障害時運用方式,性能管理,構成管理を実施することができる。システムの運用管理に必要な障害管理,構成管理,課金管理,パフォーマンス管理などの管理技術をもち,情報システム基盤の品質を維持できる。
(3)ITサービスの改善策を立案・実施し,評価するとともに,品質の高いサービスレポートを顧客に報告できる。
(4)実効性の高い情報セキュリティ対策を実施するために必要な知識・技術をもち,情報セキュリティの運用・管理ができる。
(5)導入済み又は導入予定のハードウェア,ソフトウェアについて,安定稼働を目的に,導入,セットアップ,機能の維持・拡張,障害修復ができる。また,データセンタ施設の安全管理関連知識をもち,ファシリティマネジメントを遂行できる。
試験時間
午前Ⅰ 9:30~10:20(50分)
午前Ⅱ 10:50~11:30(40分)
午後Ⅰ 12:30~14:00(90分)
午後Ⅱ 14:30~16:30(120分)
出題数
午前Ⅰ 30問
午前Ⅱ 25問
午後Ⅰ 出題3問,解答2問
午後Ⅱ 出題2問,解答1問
出題形式
午前Ⅰ 多肢選択式(四肢択一)
午前Ⅱ 多肢選択式(四肢択一)
午後Ⅰ 記述式
午後Ⅱ 論述式
合格基準
午前Ⅰ 60点/100点満点
午前Ⅱ 60点/100点満点
午後Ⅰ 60点/100点満点
午後Ⅱ ランクA
試験方式
ペーパ方式
採点方式
素点方式
試験内容
午前試験の範囲については,次表の通りです。午後試験の詳細な知識・技能については,ITサービスマネージャ試験シラバスを参照ください。
統計情報
共通キャリア・スキルフレームワークのサービスマネージャのレベル4に相当します。以下に示す通り,合格率は13%前後で推移しており,難関試験になります。
試験対策
対策方法
午前Ⅰ
高度試験の午前Ⅰ問題は,全て同時開催の応用情報技術者試験から出題されます(80問中30問)。
したがって,午前Ⅰ対策については,応用情報技術者試験のページをご覧ください。
なお,午前Ⅰについては,応用情報技術者試験や高度試験の合格や高度試験午前Ⅰ基準点以上取得(部分合格)により,2年間の免除が受けられます。
そのため負担を減らすためにも,なんとかこの免除の権利は取得しておきたいところです。


午前Ⅱ
午前Ⅱ試験は,四肢択一式の問題が25問出題され,そのおよそ半数が過去出題された問題と全く同じものになります。
そのため,過去問題演習が最も有効な対策になります。
なお,出題はサービスマネジメント分野が6割を占めており,各分野の出題数は概ね下表のとおりです。(*:重点分野)
中分類 | 出題数 | 中分類 | 出題数 |
サービスマネジメント* | 15 | データベース | 1 |
システム監査 | 1 | ネットワーク | 1 |
プロジェクトマネジメント* | 2 | セキュリティ* | 2 |
コンピュータ構成要素 | 1 | 法務 | 1 |
システム構成要素 | 1 | 合計 | 25 |
午後Ⅰ
午後Ⅰ試験は,記述式の問題が3問出題され,その内2問を解答します。
午前と違い全く同じ問題が出るわけではありませんが,長文問題への慣れや傾向把握のためにも過去問題演習は欠かせません。
午後Ⅱ
午後Ⅱ試験は,論述式の問題が2問出題され,その内1問を選択して解答します。
論述式試験は,短い時間の中でかなりの字数を書かなければなりません。そのため,ある程度題材をシミュレーションしておくことで,考える時間を極力少なくしましょう。
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