システム運用サービスを提供するデータセンタにおいて,サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点のうち,適切なものはどれか。
- サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する場合,より高速なCPUに変更すれば,ソフトウェアの基本ライセンスの見直しをしなくてよい。
- 大規模データの分散処理を実現するソフトウェアApache Hadoopを用いて構築したシステムの場合,1台の物理サーバ上に構築した環境を用いて,処理能力を検証できる。
- データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。
- 物理サーバの台数を削減する場合,仮想サーバを,応答時間の長い時間帯が重ならないようにして,少数の物理サーバ上に再配置すれば,現状の応答時間を保証できる。
解答
ウ
解説
- サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する場合,より高速なCPUに変更すれば,ソフトウェアの基本ライセンスの見直しをしなくてよい。
CPU単位のライセンスの場合、記載の通りですが、サーバ仮想化の利点とは言えません。 - 大規模データの分散処理を実現するソフトウェアApache Hadoopを用いて構築したシステムの場合,1台の物理サーバ上に構築した環境を用いて,処理能力を検証できる。
Hadoopは、大量データの分散処理を可能にしますが、1台の物理サーバ上に構築してしまうと意味がありません。 - データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。
適切です。
サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点の一つです。 - 物理サーバの台数を削減する場合,仮想サーバを,応答時間の長い時間帯が重ならないようにして,少数の物理サーバ上に再配置すれば,現状の応答時間を保証できる。
少数の物理サーバ上に再配置すると、応用時間が遅くなる恐れがあります。
参考情報
分野・分類
分野 | マネジメント系 |
大分類 | サービスマネジメント |
中分類 | サービスマネジメント |
小分類 | サービスの運用 |
出題歴
- SM 令和元年度秋期 問12