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SM 令和元年度秋期 問12

 

 システム運用サービスを提供するデータセンタにおいて,サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点のうち,適切なものはどれか。

  1. サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する場合,より高速なCPUに変更すれば,ソフトウェアの基本ライセンスの見直しをしなくてよい。
  2. 大規模データの分散処理を実現するソフトウェアApache Hadoopを用いて構築したシステムの場合,1台の物理サーバ上に構築した環境を用いて,処理能力を検証できる。
  3. データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。
  4. 物理サーバの台数を削減する場合,仮想サーバを,応答時間の長い時間帯が重ならないようにして,少数の物理サーバ上に再配置すれば,現状の応答時間を保証できる。

解答・解説

解答

 ウ

解説

  1. サーバクラスタリングシステムの処理能力を増強する場合,より高速なCPUに変更すれば,ソフトウェアの基本ライセンスの見直しをしなくてよい。
    CPU単位のライセンスの場合、記載の通りですが、サーバ仮想化の利点とは言えません。

  2. 大規模データの分散処理を実現するソフトウェアApache Hadoopを用いて構築したシステムの場合,1台の物理サーバ上に構築した環境を用いて,処理能力を検証できる。
    Hadoopは、大量データの分散処理を可能にしますが、1台の物理サーバ上に構築してしまうと意味がありません。

  3. データセンタ全体の電力消費量を削減するために少数の物理サーバに処理を集約する場合,ライブマイグレーションを行えば,移行する際にサービスを停止しなくてよい。
    適切です。
    サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点の一つです。

  4. 物理サーバの台数を削減する場合,仮想サーバを,応答時間の長い時間帯が重ならないようにして,少数の物理サーバ上に再配置すれば,現状の応答時間を保証できる。
    少数の物理サーバ上に再配置すると、応用時間が遅くなる恐れがあります。

参考情報

分野・分類
分野 マネジメント系
大分類 サービスマネジメント
中分類 サービスマネジメント
小分類 サービスの運用
出題歴
  • SM 令和元年度秋期 問12

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