プロジェクトマネージャ試験を受験する方向けに、午前Ⅱ対策を中心としたチートシートを用意しました。
こちらは、あくまで試験合格を目的とした内容になっていますので、きちんと学習したい方は、過去問題解説ページ等をご覧ください。
当ページの内容は動画(YouTube)でも公開していますので是非ご利用ください。
試験別
午前Ⅰ
同時開催の応用情報技術者試験午前問題と同じ問題が出題されます。(80問中30問)
よって、対策は応用情報技術者のページを参考にしてください。
なお、午前Ⅰは応用情報or高度区分の合格か、午前Ⅰの部分合格により、2年間の免除を受けられます。
午前Ⅱ
重点分野、かつ出題可能性が低い問題(直近分・重複分)を除外した過去問題について、問題と答えのみを抜粋しました。
例年通りであれば、問題の3割程度は、以下の約100問の中から出題されますので、直前の確認(詰め込み?)にご利用ください。
プロジェクトマネジメント(問1〜15)
Q JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネジメントのプロセス群には,立ち上げ,計画,実行,管理及び終結の五つがある。これらのうち,“変更要求”の提出を契機に相互作用するプロセス群の組みはどれか。
A 実行,管理
Q あるプロジェクトのステークホルダとして,プロジェクトスポンサ,プロジェクトマネージャ,プロジェクトマネジメントオフィス及びプロジェクトマネジメントチームが存在する。JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引き)によれば,組織としての標準化,プロジェクトマネジメントの教育訓練,プロジェクトの計画及びプロジェクトの監視などの役割を主として担うのはどれか。
A プロジェクトマネジメントオフィス
Q 情報システムの企画,開発,運用,保守作業に関わる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assessment)の説明として,適切なものはどれか。
A ソフトウェアプロセスがどの程度の能力水準にあり,継続的に改善されているかを判定することを目的としている。
Q PMBOKにおけるコスト見積りプロセスと品質計画プロセスの両方で使用する共通のインプットはどれか。
A 解答なし
Q PMBOKによれば,多くのプロジェクトのライフサイクルに共通する特性はどれか。
A プロジェクトの不確実性の度合いは,プロジェクトの開始時が最も高い。
Q ISO 21500によれば,プロジェクトガバナンスを維持する責任は誰にあるか。
A プロジェクトを承認して経営的判断を下すプロジェクトスポンサ,又は上級経営レベルでの指導をするプロジェクト運営委員会
Q 図は一般的なプロジェクトにおける開始から終結までの時間の経過に伴って変動する要素について表している。a,bに対応する要素の適切な組はどれか。
a | b | |
A | ステークホルダの影響力 | 要件変更への対応コスト |
Q プロジェクトのライフサイクルの一般的な特徴のうち,適切なものはどれか。
A 実現する機能の不確実性は,プロジェクトが完了に近づくにつれて減少する。
Q プロジェクトマネージャがシステム開発プロジェクトを推進するために成すべき事項として,適切なものはどれか。
A システム化計画書に基づいてプロジェクト管理計画書を作成し,承認を得る。
Q JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“プロジェクト作業の管理”の目的はどれか。
A プロジェクト全体計画に従って,統合的な方法でプロジェクト活動を完了する
Q プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクト憲章の説明として,適切なものはどれか。
A プロジェクトを正式に許可する文書であり,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
Q プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。
A 時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する。
Q PMBOKガイド第5版の統合変更管理プロセスにおいて,プロジェクトのプロダクト,サービス,所産,構成要素などに対する変更と実施状況を記録・報告したり,要求事項への適合性を検証するためのプロダクト,所産又は構成要素に対する監査を支援したりする活動はどれか。
A コンフィギュレーション・マネジメント
Q PMBOKガイド第5版によれば,組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。
A 課題と欠陥のマネジメントの手順
Q PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクトへの変更要求のうち,是正処置はどれか。
A あるタスクが,プロジェクトマネジメント計画書に記載したスケジュールから遅れたので,遅れを解消させるために要員を追加する。
Q プロジェクトの開始を公式に承認する文書の作成を依頼された者の行動として,適切なものはどれか。
A プロジェクト憲章を作成し,プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。
Q PMBOKにおいて,プロジェクト憲章は,どの知識エリアのどのプロセス群で作成するか。
A プロジェクト統合マネジメントの立上げプロセス群
Q PMBOKによれば,組織のプロセス資産を“プロセスと手順”と“企業の知識ベース”に分類したとき,“企業の知識ベース”に含まれるものはどれか。
A 各プロジェクトで作成されたパフォーマンス測定のベースラインや品質のベースラインなどのプロジェクトファイル
Q プロジェクトマネジメントの実績報告のプロセスにおいて,スコープ,コスト,スケジュールに関して,ベースラインと実績のかい離を明確にするために使用される技法はどれか。
A 差異分析
Q プロジェクトの立上げプロセスで作成する“プロジェクト憲章”はどれか。
A プロジェクトを認知,承認するために,その要求事項,目的や妥当性,全体スケジュール,任命されたプロジェクトマネージャと権限レベルなどを記した文書
Q PMBOKのプロジェクト統合マネジメントにおいて,プロジェクトスコープの拡張や縮小を行うのに必要なものはどれか。
A 変更要求
Q PMBOKのプロジェクト憲章は,何のために発行するのか。
A プロジェクトを公式に認可させる。
Q PMBOKガイド第6版によれば,“ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント”で行う活動はどれか。
A 交渉やコミュニケーションを通してステークホルダーの期待をマネジメントする。
Q PMBOKでの定義におけるプロジェクトとステークホルダの関係のうち,適切なものはどれか。
A プログラムマネージャは,関連するプロジェクトの調和がとれるように,個々のプロジェクトの支援や指導をする。
Q プロジェクトに関わるステークホルダの説明のうち,適切なものはどれか。
A プロジェクトの成果が,自らの利益になる者と不利益になる者がいる。
Q PMBOKガイド第6版によれば,WBSの構成要素であるワーク・パッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。
A ワーク・パッケージは,通常,アクティビティに分解される。
Q PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・スコープ・マネジメントにおいて作成するプロジェクト・スコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
A プロジェクトの成果物と,これらの成果物を生成するために必要な作業について記述する。
Q PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBSの作成に用いるローリングウェーブ計画法の説明はどれか。
A 将来実施予定の作業については,上位レベルのWBSにとどめておき,詳細が明確になってから,要素分解して詳細なWBSを作成する。
Q プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
A 連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。
Q プロジェクトマネジメントで使用する責任分担マトリックス(RAM)の一つに,RACIチャートがある。RACIチャートで示す4種類の役割及び責任の組合せのうち,適切なものはどれか。
A 実行責任,情報提供,説明責任,相談対応
Q 新システムの受入れ支援において,利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を,カークパトリックモデルの4段階評価を用いて行う。レベル1(Reaction),レベル2(Learning),レベル3(Behavior),レベル4(Results)の各段階にそれぞれ対応したa~dの活動のうち,レベル2のものはどれか。
a受講者にアンケートを実施し,教育訓練プログラムの改善に活用する。
b受講者に行動計画を作成させ,後日,新システムの活用状況を確認する。
c受講者の行動による組織業績の変化を分析し,ROIなどを算出する。
d理解度確認テストを実施し,テスト結果を受講者にフィードバックする。
A d
Q 表は,RACIチャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリクスである。設計アクティビティにおいて,説明責任をもつ要員は誰か。
アクティビティ | 要員 | |||||
阿部 | 伊藤 | 佐藤 | 鈴木 | 田中 | 野村 | |
要件定義 | C | A | I | I | I | R |
設計 | R | I | I | C | C | A |
開発 | A | ー | R | ー | R | I |
テスト | I | I | C | R | A | C |
A 野村
Q ISO 21500:2012(プロジェクトマネジメントの手引き(英和対訳版))によれば,資源サブジェクトグループのプロセスの目的のうち,資源のコントロールプロセスのものはどれか。
A プロジェクト作業の実施に必要な資源を確保し,プロジェクト要求事項を満たせるように資源を配分する。
Q チームの発展段階を五つに区分したタックマンモデルによれば,メンバの異なる考え方や価値観が明確になり,メンバがそれぞれの意見を主張し合う段階はどれか。
A 動乱期(Storming)
Q PMBOKによれば,アクティビティの所要期間を見積もる際の資源カレンダーの用途として,適切なものはどれか。
A アクティビティが必要とする資源を利用できる作業日及びシフトを取得する。
Q プロジェクトの人的資源マネジメントに関して,“ブルックスの法則”で述べられていることはどれか。
A 遅延しているプロジェクトへの新規要員の追加は,更なる遅れをもたらすだけである。
Q プロジェクトで必要な作業とメンバの関係を表したものはどれか。
A 責任分担マトリックス
Q 教育技法の説明として,適切なものはどれか。
A インバスケットは,一定時間内に数多くの問題を処理させることによって,問題の関連性,緊急性,重要性などに対する総合的判断力を高める技法である。
Q マグレガーのY理論の考え方はどれか。
A 人間は条件次第では,責任を引き受けるだけでなく,自ら進んで責任を取ろうとする。
Q 工数が500人日と見積もられた開発プロジェクトを4人で開始したが,開発に遅れが出てきた。あと25日を残すところで,まだ160人日の工数が必要と見込まれるので,プログラマを増やすことにした。次のような条件がある場合,予定どおり,あと25日で開発プロジェクトを完了するには,少なくとも何人のプログラマを増やせばよいか。
〔条件〕
(1)増員するプログラマは最初の10日間はプロジェクトの学習をそれぞれ行うものとする。
(2)プログラマを増員することによる作業の再分割やその後のコミュニケーションのオーバヘッドなどは無視できる。
(3)増員するプログラマの生産性は,当初からのプログラマの生産性と変わらないものとする。
A 4
Q プロジェクト期間の80%を経過した時点での出来高が全体の70%,発生したコストは8,500万円であった。完成時総予算は1億円であり,プランドバリューはプロジェクトの経過期間に比例する。このときの状況の説明のうち,正しいものはどれか。
A コスト差異は−1,500万円である。
Q プロジェクトの工程管理や進捗管理に使用されるガントチャートの特徴はどれか。
A 各作業の開始時点と終了時点が一目で把握できる。
Q あるプロジェクトの作業が図のとおり計画されているとき,最短日数で終了するためには,作業Hはプロジェクトの開始から遅くとも何日経過した後に開始しなければならないか。
A 21
Q PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・スケジュール・マネジメントにおけるプロセス“スケジュールの作成”のツールと技法の特徴のうち,資源平準化の特徴はどれか。
A アクティビティの開始日と終了日を調整するので,クリティカル・パスが変わる原因になることが多い。
Q 工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートのものはどれか。
A 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
Q プロジェクトのスケジュール管理で使用する“クリティカルチェーン法”の実施例はどれか。
A 限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
Q WBSを構成する個々のワークパッケージの進捗率を測定する方法のうち,ワークパッケージの期間が比較的長い作業に適した,重み付けマイルストーン法の説明はどれか。
A 設計書のレビューを完了したら60%,社内承認を得たら80%というように,あらかじめ設定した作業の区切りを過ぎるごとに計上する進捗率を決めておく。
Q あるシステムの設計から結合テストまでの作業について,開発工程ごとの見積工数を表1に,開発工程ごとの上級技術者と初級技術者の要員割当てを表2に示す。上級技術者は,初級技術者に比べて,プログラム作成・単体テストにおいて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級技術者の生産性を基に算出している。
全ての開発工程に対して,上級技術者を1人追加して割り当てると,この作業に要する期間は何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1カ月当たり1人月の工数を投入するものとする。
表1 | |
開発工程 | 見積工数 (人月) |
設計 | 6 |
プログラム作成・ 単体テスト |
12 |
結合テスト | 12 |
合計 | 30 |
表2 | ||
開発工程 | 要員割当て(人) | |
上級技術者 | 初級技術者 | |
設計 | 2 | 0 |
プログラム作成・ 単体テスト |
2 | 2 |
結合テスト | 2 | 0 |
A 4
Q 工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。
〔工程別の生産性〕
設計工程:Xステップ/人月
製造工程:Yステップ/人月
試験工程:Zステップ/人月
A 1 / (1/X + 1/Y + 1/Z)
Q 図1に示すプロジェクト活動について,作業Cの終了がこの計画から2日遅れたので,このままでは当初に計画した総所要日数で終了できなくなった。 作業を見直したところ,作業Iは作業Gの全てが完了していなくても開始できることが分かったので,ファストトラッキングを適用して,図2に示すように計画を変更した。 この計画変更によって,変更後の総所要日数はどのように変化するか。
A 当初計画から1日増加する。
Q 過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残り100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日掛かるか。ここで,各プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
〔作業配分モデル〕
システム 要件定義 |
システム 外部設計 |
システム 内部設計 |
プログラム 開発 |
システム 結合 |
システム テスト |
|
工数比 | 0.17 | 0.21 | 0.16 | 0.16 | 0.11 | 0.19 |
期間比 | 0.25 | 0.21 | 0.11 | 0.11 | 0.11 | 0.21 |
A 150
Q プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。
A クリティカルパス上の遅れているアクティビティに人員を増強した。
Q 四つのアクティビティA~Dによって実行する開発プロジェクトがある。図は,各アクティビティの依存関係をPDM(プレシデンスダイアグラム法)によって表している。各アクティビティの実行に当たっては,専門チームの支援が必要である。条件に従ってアクティビティを実行するとき,開発プロジェクトの最少の所要日数は何日か。
〔アクティビティの依存関係〕
〔条件〕
・各アクティビティの所要日数及び実行に当たっての専門チームの支援期間は,次のとおりである。
アクティビティ名 | 所要日数(日) | 専門チームの支援期間 |
A | 10 | 実行する期間の最初の4日間 |
B | 5 | 実行する期間の最初の2日間 |
C | 10 | 実行する期間の最初の4日間 |
D | 4 | 実行する期間の全て |
・専門チームは,同時に複数のアクティビティの支援をすることはできない。
・専門チームは,各アクティビティを連続した日程で支援する。
・専門チーム以外の資源に各アクティビティ間の競合はない。
A 16
Q EVMを採用しているプロジェクトにおける,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
A 超過コストの原因を明確にし,CPIの改善策に取り組むとともに,CPIの値を監視する。
Q プロジェクトの進捗管理をEVM(Earned Value Management)で行っている。コストが超過せず,納期にも遅れないと予測されるプロジェクトの状況を表しているのはどれか。ここで,それぞれのプロジェクトの今後の開発生産性は現在までと変わらないものとする。
A ウ
Q クリティカルチェーン法におけるタスクのスケジューリングとバッファの設定方法のうち,適切なものはどれか。
A クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に,プロジェクト全体で使用するバッファを設定する。
Q 表は,あるプロジェクトの作業リストであり,図は,各作業の関係を表したアローダイアグラムである。このプロジェクトの所要期間を3日間短縮するためには,追加費用は最低何万円必要か。
作業 | 標準所要日数(日) | 短縮可能な日数(日) | 1日短縮するのに必要な追加費用(万円) |
A | 5 | 2 | 2 |
B | 10 | 4 | 3 |
C | 6 | 2 | 4 |
D | 3 | 1 | 5 |
E | 5 | 2 | 6 |
A 11
Q クリティカルチェーン法による進捗管理の方法のうち,適切なものはどれか。
A 遅れが生じてプロジェクトバッファを消費し始めても,残量が安全区域にある間は特に対策を講じない。
Q 次のアローダイアグラムを基にして要員計画を立てる。要員数の増減を極力抑え,かつ,最短日数で終えられるように計画を立てる場合,1日当たりの最大要員数は何名になるか。ここで,各工程は1名で作業するものとする。
A 2
Q 表はプロジェクトの作業リストである。作業Dの総余裕時間は何日か。ここで,各作業の依存関係は,全てプレシデンスダイアグラム法における終了ー開始関係とする。
〔作業リスト〕 | ||
作業 | 先行作業 | 所要期間 |
A | ー | 4日 |
B | A | 5日 |
C | B | 3日 |
D | A | 1日 |
E | C,D | 2日 |
A 7
Q 工期を短縮させるために,クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。
A 全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールを開発する。
Q アローダイアグラムで示す計画に基づいてシステム開発を進めたい。各作業をそれぞれ最も早く開始するとき,必要となる人数の推移を表すものはどれか。ここで,アローダイアグラムのそれぞれの作業に付けられた記述は,作業に必要な日数と,1日当たりの必要人数を表す。
A エ
Q 工程管理図表に関する記述のうち,ガントチャートの特徴はどれか。
A 作業開始と作業終了の予定と実績や,仕掛かり中の作業などが把握できる。
Q スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一つである“クラッシング”では,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通したメンバを新たに増員したりする。“クラッシング”を行う際に,優先的に資源を投入すべきスケジュールアクティビティはどれか。
A クリティカルパス上のスケジュールアクティビティ
Q クリティカルチェーン法の説明はどれか。
A 作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
Q システムを開発するときの費用管理と進捗管理を同時に行うために,トレンドチャートを用いる。マイルストーンの予定の位置から実績の位置に結んだ矢印が垂直に下に向かっているときの費用と進捗に関する状況説明として,適切なものはどれか。
A 進捗が予定どおりで,費用が予算を下回っている。
Q 次のシステム開発において,コードインスペクションを行うことによって期待できる効果(削減できる時間)は何時間か。ここで,NCSSはソースコードの注釈を除いた文の個数とする。また,バグ発見率 = 発見したバグ数 ÷ すべてのバグ数とする。
・システムの規模:6,000NCSS
・システムに存在するバグ数の推定値:1,000NCSS当たり5件
・バグ発見率:コードインスペクションを行った場合,バグ発見率は90%であり,残りのバグは単体テスト以降で発見される。コードインスペクションを行わなかった場合,すべてのバグは単体テスト以降で発見される。
・コードインスペクションに要する時間:1,000NCSS当たり4時間
・コードインスペクションでバグが発見された場合のバグ1件当たりの修復時間:1時間
・単体テスト以降でバグが発見された場合のバグ1件当たりの修復時間:5時間
A 84
Q COCOMOには,システム開発の工数を見積もる式の一つとして次式がある。
開発工数 = 3.0 × (開発規模)1.12
この式を基に,開発規模と開発生産性(開発規模/開発工数)の関係を表したグラフはどれか。ここで,開発工数の単位は人月,開発規模の単位はキロ行とする。
A
Q アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。
A チームの生産性の測定単位であり,定められた期間で製造,妥当性確認,及び受入れが行われた成果物の量を示すものである。
Q ファンクションポイント法の一つであるIFPUG法では,機能を機能種別に従ってデータファンクションとトランザクションファンクションとに分類する。機能種別を適切に分類したものはどれか。
〔機能種別〕
EI:外部入力
EIF:外部インタフェースファイル
EO:外部出力
EQ:外部照会
ILF:内部論理ファイル
データファンクション | トランザクションファンクション | |
A | EIF,ILF | EI,EO,EQ |
Q 社員が週に40時間働くソフトウェア会社がある。この会社が,1人で開発すると440人時のプログラム開発を引き受けた。開発コストを次の条件で見積もるとき,10人のチームで開発する場合のコストは,1人で開発する場合のコストの約何倍になるか。
〔条件〕
(1)10人のチームでは,コミュニケーションをとるための工数が余分に発生する。
(2)コミュニケーションはチームのメンバが総当たりでとり,その工数は2人1組の組合せごとに週当たり4人時(1人につき2時間)である。
(3)社員の週当たりコストは社員間で差がない。
(4)(1)〜(3)以外の条件は無視できる。
A 1.8
Q あるソフトウェア開発部門では,開発工数E(人月)と開発規模L(キロ行)との関係が,E=5.2L0.98で表される。L=10としたときの生産性(キロ行/人月)は,およそ幾らか。
A 0.2
Q ソフトウェアの開発規模見積りに利用されるファンクションポイント法の説明はどれか。
A 外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの5項目に該当する要素の数を求め,さらに複雑さを考慮した重みを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。
Q プロジェクトにどのツールを導入するかを,EMV(期待金額価値)を用いて検討する。デシジョンツリーが次の図のとき,ツールAを導入するEMVがツールBを導入するEMVを上回るのは,Xが幾らよりも大きい場合か。
A 200
Q PMBOKガイド第6版によれば,リスクにはプロジェクト目標にマイナスの影響を及ぼす“脅威”と,プラスの影響を及ぼす“好機”がある。リスクに対応する戦略のうち,“好機”に対する戦略である“強化”に該当するものはどれか。
A アクティビティを予定よりも早く終了させるために,計画よりも多くの資源を投入する。
Q JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,対象群“リスク”の活動内容のうち,プロセス“リスクへの対応”で実施するものはどれか。
A プロジェクトの目標への脅威を軽減するために,プロジェクトの予算及びスケジュールに資源と活動を投入することによって,リスクを扱う。
Q どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として,感度分析がある。感度分析の結果を示した次の図を何と呼ぶか。
A トルネード図
Q PMBOK第5版のプロジェクト・リスク・マネジメントにおけるリスク対応戦略に関する記述のうち,適切なものはどれか。
A 受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
Q PMBOK第5版によれば,プロジェクト・リスク・マネジメントでは,定性的リスク分析でリスクの優先順位を査定し,定量的リスク分析でリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数値的に分析する。定性的リスク分析で使用されるものはどれか。
A 発生確率・影響度マトリックス
Q システム開発のプロジェクトにおいて,リスク識別を効率よく行うための手段として,“JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)”が規定する利用時の品質特性を用いてソフトウェアの品質に関するリスクを分類することにした。“満足性”に対するリスクとして分類される,リスクとその評価の事例はどれか。
A 操作に習熟していない利用者が,誤った使い方をしたときの対処方法が分からずに困惑し,快適でないと評価される。
Q プロジェクトのリスクを,デルファイ法を利用して抽出しているものはどれか。
A 複数のお互いに関係がないステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い,その結果を要約する。さらに,要約結果を用いてアンケートを行い,結果を要約することを繰り返してリスクをまとめる。
Q PMBOKによれば,プロジェクトリスクマネジメントにおける定性的リスク分析で実施することのうち,適切なものはどれか。
A リスクの発生確率と影響度を査定した結果に基づいて,リスク登録簿を更新する。
Q リスクマネジメントにおけるEMV(期待金額価値)の算出式はどれか。
A リスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
Q プロジェクト遂行上のリスク事象を抽出,識別し,事象の発生確率とプロジェクトへの影響度から分類したリスク対応計画を立案する。リスク対策の考え方をまとめた表として,最も適切なものはどれか。ここで,“予防対策”は“当該リスク事象の発生を未然に防ぐ”ための対策を意味し,“発生時対策”は“当該リスク事象が実際に発生したとき”の対策を意味し,“受容”は“当該リスクへの対策をとらない”ことを意味する。
A ウ
Q 品質の定量的評価の指標のうち,ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
A (修正時間の合計)÷(修正件数)
Q プロジェクトで発生している品質問題を解決するに当たって,図を作成して原因の傾向を分析したところ,発生した問題の80%以上が少数の原因で占められていることが判明した。作成した図はどれか。
A パレート図
Q PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクト品質マネジメントは,品質マネジメント計画,品質保証,品質コントロールの三つのプロセスで構成されている。品質マネジメント計画プロセスのアウトプットであって,品質保証プロセス及び品質コントロール・プロセスのインプットになるものはどれか。
A 品質尺度
Q プロジェクトの品質コストを適合コストと不適合コストに分類するとき,適合コストに属するものはどれか。
A 品質保証教育訓練費
Q プロジェクトの状況を把握するために使用するパレート図の用途として,適切なものはどれか。
A 項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
Q “7の法則”を適用するとき,原因を調べるべきX-R管理図はどれか。ここで,UCLは上方管理限界,CLは中心線,LCLは下方管理限界である。
A イ
Q JIS X 0129-1で定義されたソフトウェアの品質特性の説明のうち,適切なものはどれか。
A 機能性とは,ソフトウェアが,指定された条件の下で利用されるときに,明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力のことである。
Q ある部品を複数台の工作機械によって製作した。製作された部品の寸法を測定し,ヒストグラムで表すと図のようになった。このヒストグラムに山が二つある原因を調べるために最初に行うべきことはどれか。
A 工作機械ごとに層別にして,部品寸法の分布を調べる。
Q JIS X 0129-1で規定されるソフトウェアの品質特性の定義のうち,“効率性”の定義はどれか。
A 明示的な条件の下で,使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力
Q 次の契約条件でコストプラスインセンティブフィー契約を締結した。完成時の実コストが8,000万円の場合,受注者のインセンティブフィーは何万円か。
〔契約条件〕
(1)目標コスト
9,000万円
(2)目標コストで完成したときのインセンティブフィー
1,000万円
(3)実コストが目標コストを下回ったときのインセンティブフィー
目標コストと実コストとの差額の70%を1,000万円に加えた額。
(4)実コストが目標コストを上回ったときのインセンティブフィー
実コストと目標コストとの差額の70%を1,000万円から減じた額。
ただし,1,000万円から減じる額は,1,000万円を限度とする。
A 1,700
Q 新しく編成するプロジェクトチームの開発要員投入計画に基づいてPCをレンタルで調達する。調達の条件を満たすレンタル費用の最低金額は何千円か。
〔開発要員投入計画〕
単位 人 | |||||||||||||
時期 | 1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
5 月 |
6 月 |
7 月 |
8 月 |
9 月 |
10 月 |
11 月 |
12 月 |
|
開発要員 | |||||||||||||
設計者 | 2 | 4 | 4 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |||
プログラマ | 3 | 3 | 5 | 5 | 3 | 3 | 2 | 2 | |||||
テスタ | 4 | 4 | 4 | 6 | |||||||||
計 | 0 | 2 | 4 | 7 | 7 | 11 | 11 | 9 | 11 | 4 | 4 | 0 |
〔調達の条件〕
(1)PCのレンタル契約は月初日から月末日までの1か月単位であり,日割りによる精算は行わない。
(2)PC1台のレンタル料金は月額5千円である
(3)台数にかかわらず,レンタルPCの受入れ時のセットアップに2週間,返却時のデータ消去に1週間を要し,この期間はレンタル期間に含める。
(4)セットアップとデータ消去は,プロジェクトチームの開発要員とは別の要員が行う。
(5)開発要員は月初日に着任し,月末日に離任する。
(6)開発要員の役割にかかわらず,共通仕様のPCを1人が1台使用する。
(7)レンタル期間中にPCを他の開発要員に引き渡す場合,データ消去,セットアップ及び引渡しの期間は不要である。
A 470
Q PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクト調達マネジメントにおける調達作業範囲記述書に記載すべき項目はどれか。
A プロジェクト完了後の調達品の運用サポートの内容
Q 次の調達の要領で,ソフトウェア開発を外部に委託した。ほぼ計画どおりの日程で全工程を終了して受入れテストを実施したところ,委託した範囲の設計不良によるソフトウェアの欠陥が多数発見された。プロジェクト調達マネジメントの観点から,取得者が実施すべき再発防止の施策として,最も適切なものはどれか。
〔調達の要領〕
・委託の範囲はシステム開発の一部分であり,ソフトウェア方式設計からソフトウェア結合までを一括して発注する。
・前年度の実績評価を用いて,ソフトウェア開発の評点が最も高い供給者を選定する。
・毎月1回の進捗確認を実施して,進捗報告書に記載されたソフトウェア構成品目ごとの進捗を確認する。
・成果物は,委託した全工程が終了したときに一括して検査する。
A 各開発工程の区切りで工程の成果物を提出させて検査し,品質に問題がある場合は原因を特定させて,是正させる。
Q 外部調達における契約形態のうち,請け負った作業に掛かったコストに加えて,契約時に合意したパフォーマンスの基準を達成した場合に受注者が所定の利益(フィー)を受け取る契約タイプはどれか。
A コストプラスインセンティブフィー契約
Q システム構築の提案依頼書(RFP)を作成する際の留意点のうち,適切なものはどれか。
A 提案の評価項目を明示する。
Q 要求仕様が明確になっていない場合,納入者側のリスクが最も高くなる契約形態はどれか。
A 定額契約
Q JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“コミュニケーションの計画”の目的はどれか。
A プロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
Q 顧客に提出した進捗状況の報告書に対して,顧客から成果物ごとの進捗状況についての問合せが繰り返しあった。今後このような事態が発生しないようにするためには,プロジェクトのコミュニケーションマネジメント計画書のどの内容を是正する必要があるか。
A 伝達すべき情報の内容,表現形式及び詳細度
Q コンフリクトマネジメントを行う際の指針のうち,適切なものはどれか。
A コンフリクトの解決に当たっては,過去の経緯ではなく現在の課題に焦点を当てる。
Q 顧客に対して自社製品のプレゼンテーションを行うことになった。このとき,同業他社における複数の導入成功事例を挙げ,この製品を導入することで大きな効果が期待できることを訴求したい。このプレゼンテーションで使用するストーリ構成法として適切なものはどれか。
A 帰納的構成法
Q A社では,昨年まではX,Y,Zの3種類の商品を販売していたが,今年は商品体系を変更してP,Q,R,Sの4種類の商品を販売している。P,Q,R,Sそれぞれの購入顧客数と,その顧客数の内訳として昨年までX,Y,Zのそれぞれを購入していた購入顧客数を表示するために作成するグラフとして,最も適切なものはどれか。
A 積上げ棒グラフ
Q あるプレゼンテーションにおいて,次の順序で話を展開した。このような話の展開順序の方法を何というか。
A社では,2年前からIT化を全社的に推進しており,その結果,250名の要員を間接部門から直接部門に配置転換した。
B社では,ホワイトカラーの生産性向上のために,事務部門のIT化を全社的に推進しており,これまでに生産性を25%向上させている。
C社では,...............
D社では,業務効率の向上を図るために,グループウェアを導入し,年間15%の経費節減を達成している。
したがって,間接部門の生産性と経費の節減が重要な課題となっている当社においても,間接部門のIT化に早急に着手することが必要である。
A 帰納的順序法
Q データのグラフ化のうち,適切なものはどれか。
A コンビニエンスストアにおける店舗ごとの売場面積と売上の相互関係を見るために,散布図で表すことにした。
Q グラフの使い方のうち,適切なものはどれか。
A チェーン店における最寄り駅の乗降客数と来客数の相関を表現するのに散布図を使う。
Q 個々の内容の軽重に注目して,展開順序を決める文章の構成法がある。この構成法に従っているものはどれか。
A 利用頻度の高いものから,システムの機能を説明する。
午後Ⅰ
3問中2問を選択します。最近の出題テーマは次のようになっています。
期 | 問 | テーマ |
令和3年度 秋期 |
問1 | 新たな事業を実現するためのシステム開発プロジェクトにおけるプロジェクト計画 |
問2 | 業務管理システムの改善のためのシステム開発プロジェクト | |
問3 | マルチベンダのシステム開発プロジェクト | |
令和2年度 秋期 |
問1 | デジタルトランスフォーメーション(DX)推進におけるプロジェクトの立ち上げ |
問2 | システム開発プロジェクトにおける,プロジェクトチームの開発 | |
問3 | SaaSを利用した人材管理システム導入プロジェクト | |
平成31年度 春期 |
問1 | コンタクトセンタにおけるサービス利用のための移行 |
問2 | IoTを活用した工事管理システムの構築 | |
問3 | プロジェクトの定量的なマネジメント | |
平成30年度 春期 |
問1 | SaaSを利用した営業支援システムを導入するプロジェクト |
問2 | システム開発プロジェクトの品質管理 | |
問3 | 情報システム刷新プロジェクトのコミュニケーション | |
平成29年度 春期 |
問1 | 製造実行システム導入プロジェクトの計画作成 |
問2 | サプライヤへのシステム開発委託 | |
問3 | 単体テストの見直し及び成果物の品質向上 |
午後Ⅱ
2問中1問を選択します。最近の出題テーマは次のようになっています。
期 | 問 | テーマ |
令和3年度 秋期 |
問1 | システム開発プロジェクトにおけるプロジェクトチーム内の対立の解消 |
問2 | システム開発プロジェクトにおけるスケジュール管理 | |
令和2年度 秋期 |
問1 | 未経験の技術やサービスを利用するシステム開発プロジェクト |
問2 | システム開発プロジェクトにおけるリスクのマネジメント | |
平成31年度 春期 |
問1 | システム開発プロジェクトにおけるコスト超過の防止 |
問2 | システム開発プロジェクトにおける,助言や他のプロジェクトの知見などを活用した問題の迅速な解決 | |
平成30年度 春期 |
問1 | システム開発プロジェクトにおける非機能要件に関する関係部門との連携 |
問2 | システム開発プロジェクトにおける本稼働間近で発見された問題への対応 | |
平成29年度 春期 |
問1 | システム開発プロジェクトにおける信頼関係の構築・維持 |
問2 | システム開発プロジェクトにおける品質管理 |
大手資格スクール解答速報
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なし(応用情報技術者試験のみ) | |
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午後試験:10/13(水)16:30 公開予定 | |
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午後試験:10月下旬 公開予定 | |