統合|ステークホルダ|スコープ|資源|資源|時間|コスト|リスク|品質|調達|コミュニケーション
プロジェクトマネジメント
PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクトの各フェーズが終了した時点で実施する“フェーズ・ゲート”の目的として,適切なものはどれか。
- 現在のプロジェクトのパフォーマンスを測定し,ベースラインと比較してプロジェクトの状況を把握する。
- 第三者がプロジェクトの成果物をレビューすることによって,設計の不具合の有無を確認する。
- プロジェクトの全体リスク及び特定された個別リスクについて,リスク対応策の有効性を評価する。
- プロジェクトのパフォーマンスや進捗状況を評価して,プロジェクトの継続や中止を判断する。
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネジメントのプロセスのうち,計画のプロセス群に属するプロセスはどれか。
- スコープの定義
- 品質保証の遂行
- プロジェクト憲章の作成
- プロジェクトチームの編成
PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
- WBS
- コスト見積額
- ステークホルダー分類
- プロジェクトからの除外事項
PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・マネジャー,プログラム・マネジャー,ポートフォリオ・マネジャー,プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)は,それぞれ他と異なる役割を担っている。それぞれに対応した役割の説明のうち,PMOのものはどれか。
- 戦略目標に整合させるよう,関連する複数のプロジェクトに影響する制約条件及びコンフリクトを解消する。
- 戦略目標を達成するために,プログラム及びプロジェクトの最適な組合せを選択して,構成要素の優先順位を決定し,必要な資源を提供する。
- プロジェクトに関連するガバナンス・プロセスを標準化し,資源,方法論,ツール及び技法の共有を促進する。
- プロジェクトの要求事項を満たすために,知識,スキル,ツールと技法をプロジェクトのアクティビティへ適用する。
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネジメントの“実行のプロセス群”の説明はどれか。
- プロジェクトの計画に照らしてプロジェクトパフォーマンスを監視し,測定し,管理するために使用する。
- プロジェクトフェーズ又はプロジェクトが完了したことを正式に確定するために使用し,必要に応じて考慮し,実行するように得た教訓を提供するために使用する。
- プロジェクトフェーズ又はプロジェクトを開始するために使用し,プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの目標を定義し,プロジェクトマネージャがプロジェクト作業を進める許可を得るために使用する。
- プロジェクトマネジメントの活動を遂行し,プロジェクトの全体計画に従ってプロジェクトの成果物の提示を支援するために使用する。
プロジェクトの統合
プロジェクトのステークホルダ
プロジェクトのスコープ
プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
- 開発ツールの新機能の教育が不十分と分かったので,開発ツールの教育期間を2日間延長した。
- 要件定義が完了した時点で再見積りをしたところ,当初見積もった開発コストを超過することが判明したので,追加予算を確保した。
- 連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。
- 割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったので,経験豊富なテスト担当者と交代した。
プロジェクトの資源
表は,RACIチャートを用いた,ある組織の責任分担マトリックスである。条件を満たすように責任分担を見直すとき,適切なものはどれか。
〔条件〕
・各アクティビティにおいて,実行責任者は1人以上とする。
・各アクティビティにおいて,説明責任者は1人とする。
| アクティビティ | 要員 | ||||
| 菊池 | 佐藤 | 鈴木 | 田中 | 山下 | |
| ① | R | C | A | C | C |
| ② | R | R | I | A | C |
| ③ | R | I | A | I | I |
| ④ | R | A | C | A | I |
- アクティビティ①の菊池の責任をIに変更
- アクティビティ②の佐藤の責任をAに変更
- アクティビティ③の鈴木の責任をCに変更
- アクティビティ④の田中の責任をRに変更
あるシステムの開発工数を見積もると120人月であった。このシステムの開発を12か月で終えるように表に示す計画を立てる。プログラム作成工程には,何名の要員を確保しておく必要があるか。ここで,工程内での要員の増減はないものとする。
| 工程 | 工数比率(%) | 期間比率(%) |
| 仕様設計 | 35 | 50 |
| プログラム作成 | 45 | 25 |
| テスト | 20 | 25 |
- 7
- 8
- 10
- 18
ISO 21500:2012(プロジェクトマネジメントの手引き(英和対訳版))によれば,プロジェクト資源マネジメントにおけるプロセス“プロジェクトチームの育成”の目的はどれか。
- 継続的にプロジェクトチームのメンバのパフォーマンス及び相互関係を改善する。
- プロジェクトチームの全てのメンバの役割,責任及び権限を決め,決定事項に対して全てのメンバからコミットメントを得る。
- プロジェクトチームのパフォーマンスを評価分析し,分析結果をフィードバックして問題を解決し,変更を調整する。
- プロジェクトの完遂に必要な能力をもったプロジェクトチームのメンバを招集し,人的資源を得る。
ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目はどれか。
- 開発作業の進捗状況
- 成果物に対するレビューの実施結果
- プログラムのバージョン
- プロジェクト組織の編成
プロジェクトの時間
図は,実施する三つのアクティビティについて,プレシデンスダイアグラム法を用いて,依存関係及び必要な作業日数を示したものである。全ての作業を完了するのに必要な日数は最少で何日か。

- 11
- 12
- 13
- 14
あるシステムの設計から結合テストまでの作業について,開発工程ごとの見積工数を表1に,開発工程ごとの上級技術者と初級技術者との要員割当てを表2に示す。上級技術者は,初級技術者に比べて,プログラム作成・単体テストにおいて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級技術者の生産性を基に算出している。
全ての開発工程に対して,上級技術者を1人追加して割り当てると,この作業に要する期間は何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1か月当たり1人月の工数を投入するものとする。
| 開発工程 | 見積工数 (人月) |
| 設計 | 6 |
| プログラム作成・ 単体テスト |
12 |
| 結合テスト | 12 |
| 合計 | 30 |
| 開発工程 | 要因割当て(人) | |
| 上級技術者 | 初級技術者 | |
| 設計 | 2 | 0 |
| プログラム作成・ 単体テスト |
2 | 2 |
| 結合テスト | 2 | 0 |
- 1
- 2
- 3
- 4
ある組織では,プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの,5日目の終了時点の状況は表のとおりである。この時点でのコスト効率が今後も続くとしたとき,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
| 管理項目 | 金額(万円) |
| 完成時予算(BAC) | 100 |
| プランドバリュー(PV) | 50 |
| アーンドバリュー(EV) | 40 |
| 実コスト(AC) | 60 |
- 110
- 120
- 135
- 150
プロジェクトのスケジュールを短縮するために,アクティビティに割り当てる資源を増やして,アクティビティの所要期間を短縮する技法はどれか。
- クラッシング
- クリティカルチェーン法
- ファストトラッキング
- モンテカルロ法
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて,表の全ての作業を完了させるために必要な期間は最短で何日間か。
| 作業 | 作業の開始条件 | 所用日数(日) |
| 要件定義 | なし | 30 |
| 設計 | 要件定義の完了 | 20 |
| 製造 | 設計の完了 | 25 |
| テスト | 製造の完了 | 15 |
| 利用者マニュアル作成 | 設計の完了 | 20 |
| 利用者教育 | テストの完了及び 利用者マニュアル作成の完了 |
10 |
- 80
- 95
- 100
- 120
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を,アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで,プレシデンスダイアグラムの依存関係は全てFS関係とする。

プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のとおりに計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。

- 1
- 2
- 3
- 4
アローダイアグラムで表される作業A~Hを見直したところ,作業Dだけが短縮可能であり,その所要日数は6日間に短縮できることが分かった。作業全体の所要日数は何日間短縮できるか。

- 1
- 2
- 3
- 4
図のアローダイアグラムから読み取れることとして,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日を1日目とする。

- 作業Cを最も早く開始できるのは6日目である。
- 作業Dはクリティカルパス上の作業である。
- 作業Eの総余裕日数は30日である。
- 作業Fを最も遅く開始できるのは11日目である。
プロジェクトの期間を短縮する方法のうち,クラッシングに該当するものはどれか。
- 作業の前後関係を組み直し,実施する順番を変える。
- 作業を分析し,同時に実施できる部分を複数の作業に分割し,並行して実施する。
- 先行作業の一部の成果物が完成した時点で,後続作業を開始する。
- プロジェクトの外部から要員を調達し,クリティカルパス上の作業に投入する。
システム開発の進捗管理などに用いられるトレンドチャートの説明はどれか。
- 作業に関与する人と責任をマトリックスで示したもの
- 作業日程の計画と実績を対比できるように帯状に示したもの
- 作業の進捗状況と予算の消費状況を関連付けて折れ線で示したもの
- 作業の順序や相互関係をネットワーク図で示したもの
プロジェクトのコスト
プロジェクトマネジメントにおいてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
- コスト,スケジュール
- コスト,リスク
- スケジュール,品質
- 品質,リスク
ソフトウェアの機能量に着目して開発規模を見積もるファンクションポイント法で,調整前FPを求めるために必要となる情報はどれか。
- 開発者数
- 画面数
- プログラムステップ数
- 利用者数
PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクトのコスト見積り技法の説明のうち,パラメトリック見積りの説明はどれか。
- WBSの下位レベルの構成要素単位の見積り結果を集計して,プロジェクトのコストを見積もる。
- 関連する過去のデータとその他の変数との統計的関係を用いて,プロジェクトにおける作業のコストを見積もる。
- 楽観値,悲観値,最可能値を使って,個々のアクティビティのコストを見積もる。
- 類似のプロジェクトにおける過去のコスト実績を使って,プロジェクトのコストを見積もる。
あるソフトウェア開発部門では,開発工数E(人月)と開発規模L(キロ行)との関係を,E=5.2L0.98としている。L=10としたときの生産性(キロ行/人月)は,およそ幾らか。
- 0.2
- 0.5
- 1.9
- 5.2
プロジェクトのリスク
プロジェクトのコンティンジェンシ計画において決定することとして,適切なものはどれか。
- あらかじめ定義された,ある条件のときにだけ実行する対応策
- 活動リストの活動ごとに必要な資源
- プロジェクトに適用する品質の要求事項及び規格
- プロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズ
PMBOKガイド第6版によれば,リスクの定量的分析で実施することはどれか。
- 発生の可能性や影響のみならず他の特性を評価することによって,さらなる分析や行動のためにプロジェクトの個別リスクに優先順位を付ける。
- プロジェクトの個別の特定した個別リスクと,プロジェクト目標全体における他の不確実性要因が複合した影響を数量的に分析する。
- プロジェクトの全体リスクとプロジェクトの個別リスクに対処するために,選択肢の策定,戦略の選択,及び対応処置を合意する。
- プロジェクトの全体リスクの要因だけでなくプロジェクトの個別リスクの要因も特定し,それぞれの特性を文書化する。
PMBOKガイド第6版によれば,リスクにはマイナスの影響を及ぼすリスク(脅威)とプラスの影響を及ぼすリスク(好機)がある。プラスの影響を及ぼすリスクに対する“強化”の戦略はどれか。
- いかなる積極的行動も取らないが,好機が実現したときにそのベネフィットを享受する。
- 好機が確実に起こり,発生確率が100%にまで高まると保証することによって,特別の好機に関連するベネフィットを捉えようとする。
- 好機のオーナーシップを第三者に移転して,好機が発生した場合にそれがベネフィットの一部を共有できるようにする。
- 好機の発生確率や影響度,又はその両者を増大させる。
PMBOKガイド第6版によれば,脅威と好機の,どちらに対しても採用されるりスク対応戦略として,適切なものはどれか。
- 回避
- 共有
- 受容
- 転嫁
PMBOKガイド第5版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。
- 特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
- 特定したリスクの発生確率や影響度を評価してリスクに優先順位を付ける。
- 特定したリスクへの対応計画を策定する。
- プロジェクトに影響を与える可能性があるリスクを洗い出す。
PMBOKガイド第5版における,マイナスのリスクに対する戦略として用いられる“リスク転嫁”の説明はどれか。
- リスクの影響が及ばないようにするための対応策を実行する。
- リスクの影響や責任の一部または全部を第三者に移す。
- リスクの発生確率や影響度を許容可能なレベルに抑えるための対応策を実行する。
- リスクへの具体的な対応策は事前に設定せず,リスクが発生した時点で対処する。
プロジェクトの品質
プログラムx,y,zの開発を2か月以内に完了したい。外部から調達可能な要員はA,B,Cの3名であり,開発生産性と単価が異なる。このプログラム群を開発する最小のコストは,何千円か。ここで,各プログラムの開発は,それぞれ1名が担当し,要員は開発生産性どおりの効率で開発できるものとする。また,それぞれの要員は,担当したプログラムの開発が完了する時点までの契約とする。
| プログラム | 規模 (キロステップ) |
| x | 4 |
| y | 2 |
| z | 2 |
| 要員 | 開発生産性 (キロステップ/月) |
単価 (千円/月) |
| A | 2 | 1,000 |
| B | 2 | 900 |
| C | 1 | 400 |
- 3,200
- 3,400
- 3,600
- 3,700
品質の定量評価の指標のうち,ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
- (最終成果物に含まれる誤りの件数)÷(最終成果物の量)
- (修正時間の合計)÷(修正件数)
- (変更が必要となるソースコードの行数)÷(移植するソースコードの行数)
- (利用者からの改良要求件数)÷(出荷後の経過月数)
プロジェクトの調達
あるシステム導入プロジェクトで,調達候補のパッケージ製品を多基準意思決定分析の加重総和法を用いて評価する。製品A〜製品Dのうち,総合評価が最も高い製品はどれか。ここで,評価点数の値が大きいほど,製品の評価は高い。
〔各製品の評価〕
| 評価項目 | 評価項目 の重み |
製品の評価点数 | |||
| 製品A | 製品B | 製品C | 製品D | ||
| 機能要件の充足度合い | 5 | 7 | 8 | 9 | 9 |
| 非機能要件の充足度合い | 1 | 9 | 10 | 4 | 7 |
| 導入費用の安さ | 4 | 8 | 5 | 7 | 6 |
- 製品A
- 製品B
- 製品C
- 製品D
プロジェクトのコミュニケーション
プロジェクトメンバが16人のとき,1対1の総当たりでプロジェクトメンバ相互の顔合わせ会を行うためには,延べ何時間の顔合わせ会が必要か。ここで,顔合わせ会1回の所要時間は0.5時間とする。
- 8
- 16
- 30
- 60