技術開発戦略の立案
APIエコノミーの事例として,適切なものはどれか。
- 既存の学内データベースのAPIを活用できるEAI(Enterprise Application Integration)ツールを使い,大学業務システムを短期間で再構築することによって経費を削減できた。
- 自社で開発した音声合成システムの利用を促進するために,自部門で開発したAPIを自社内の他の部署に提供した。
- 不動産会社が自社で保持する顧客データをBI(Business Intelligence)ツールのAPIを使い可視化することによって,商圏における売上規模を分析できるようになった。
- ホテル事業者が,他社が公開しているタクシー配車アプリのAPIを自社のアプリに組み込み,サービスを提供した。
新しい事業に取り組む際の手法として,E.リースが提唱したリーンスタートアップの説明はどれか。
- 国・地方公共団体など,公共機関の補助金・助成金の交付を前提とし,事前に詳細な事業計画を検討・立案した上で,公共性のある事業を立ち上げる手法
- 市場環境の変化によって競争力を喪失した事業分野に対して,経営資源を大規模に追加投入し,リニューアルすることによって,基幹事業として再出発を期す手法
- 持続可能な事業を迅速に構築し,展開するために,あらかじめ詳細に立案された事業計画を厳格に遂行して,成果の検証や計画の変更を最小限にとどめる手法
- 実用最小限の製品・サービスを短期間で作り,構築・計測・学習というフィードバックループで改良や方向転換をして,継続的にイノベーションを行う手法
ジェフリー・A・ムーアはキャズム理論において,利用者の行動様式に大きな変化をもたらすハイテク製品では,イノベータ理論の五つの区分の間に断絶があると主張し,その中でも特に乗り越えるのが困難な深く大きな溝を“キャズム”と呼んでいる。“キャズム”が存在する場所はどれか。
- イノベータとアーリーアダプタの間
- アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
- アーリーマジョリティとレイトマジョリティの間
- レイトマジョリティとラガードの間
“技術のSカーブ”の説明として,適切なものはどれか。
- 術の期待感の推移を表すものであり,黎明期,流行期,反動期,回復期,安定期に分類される。
- 技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
- 工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり,生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。
- 工業製品の故障発生の傾向を表すものであり,初期故障期間では故障率は高くなるが,その後の偶発故障期間での故障率は低くなり,製品寿命に近づく摩耗故障期間では故障率は高くなる。
MPEG-4などに存在するパテントプールの説明として,適切なものはどれか。
- 国際機関及び標準化団体による公的な標準ではなく,市場の実勢によって事実上の標準とみなされるようになった規格及び製品
- 著作権表示を保持することによって,ソフトウェアの使用,複製,改変及び再頒布が認められる仕組み
- 特許料が無償でライセンスされている技術
- 複数の企業が自社の特許権をもち寄り,特許権を一括して管理する仕組み
TLO(Technology Licensing Organization)の役割として,適切なものはどれか。
- TLO自らが研究開発して取得した特許の,企業へのライセンス
- 企業から大学への委託研究の問合せ及び申込みの受付
- 新規事業又は市場への参入のための,企業の合併又は買収の支援
- 大学の研究成果の特許化及び企業への技術移転の促進
オープンイノベーションに関する事例として,適切なものはどれか。
- 社外からアイディアを募集し,新サービスの開発に活用した。
- 社内の製造部と企画部で共同プロジェクトを設置し,新規製品を開発した。
- 物流システムを変更し,効率的な販売を行えるようにした。
- ブランド向上を図るために,自社製品の革新性についてWebに掲載した。
技術開発計画
観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。
- クラスタ分析法
- 指数平滑法
- デルファイ法
- モンテカルロ法