次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
中小企業庁が CRD 協会の法人データベース(CRD データ)を活用して行った分析によれば、中小企業の売上高、営業利益、総資産、純資産の分布状況(2016 年度)を見た場合、①中小企業の中でも大きなばらつきがある。
また、CRD データに基づき、2007 年度から 2016 年度の期間について、中小企業の営業利益の推移を見た場合、リーマンショック後、②赤字企業の割合は漸減傾向にある。
なお、CRD データは、全国の信用保証協会と金融機関を中心とした会員から匿名形式で提供されており、中小企業の財務情報、非財務・属性データ、デフォルト情報を基に構築されている。
(設問 1 )
文中の下線部①について、CRD データに基づき、中小企業の売上高、営業利益、総資産、純資産の分布状況(2016 年度)を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を上回っている。
- 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を下回っている。
- 売上高、営業利益では中央値が平均値を上回っており、総資産、純資産では中央値が平均値を下回っている。
- 総資産、純資産では中央値が平均値を上回っており、売上高、営業利益では中央値が平均値を下回っている。
(設問 2 )
文中の下線部②について、CRD データに基づき、2007 年度から 2016 年度の期間について、営業利益が赤字である中小企業の割合(赤字企業割合)の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- 2009 年度の赤字企業割合は約 50 %に達したが、2016 年度には約 25 %にまで低下している。
- 2009 年度の赤字企業割合は約 50 %に達したが、2016 年度には約 35 %にまで低下している。
- 2009 年度の赤字企業割合は約 70 %に達したが、2016 年度には約 35 %にまで低下している。
- 2009 年度の赤字企業割合は約 70 %に達したが、2016 年度には約 50 %にまで低下している。
解答
1:イ 2:イ
解説
設問1
- 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を上回っている。
不適切です。 - 売上高、営業利益、総資産、純資産とも、中央値が平均値を下回っている。
適切です。 - 売上高、営業利益では中央値が平均値を上回っており、総資産、純資産では中央値が平均値を下回っている。
不適切です。 - 総資産、純資産では中央値が平均値を上回っており、売上高、営業利益では中央値が平均値を下回っている。
不適切です。
設問2
- 2009 年度の赤字企業割合は約 50 %に達したが、2016 年度には約 25 %にまで低下している。
不適切です。 - 2009 年度の赤字企業割合は約 50 %に達したが、2016 年度には約 35 %にまで低下している。
適切です。 - 2009 年度の赤字企業割合は約 70 %に達したが、2016 年度には約 35 %にまで低下している。
不適切です。 - 2009 年度の赤字企業割合は約 70 %に達したが、2016 年度には約 50 %にまで低下している。
不適切です。