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基礎科目 平成28年度 Ⅰ-5-3

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 電気エネルギーの貯蔵や発電に関する次の記述のうち,下線部が最も不適切なものはどれか。

① 一次電池とは,マンガン乾電池のように一度で使いきりとなり,再び使用できない電池のことであり,二次電池とは,リチウムイオン電池やニッケル水素電池のように電して再び使用することのできる電池のことをいう

② 電気二重層キャパシタは急速な充放電が可能であり,充放電サイクル寿命が優れた蓄電デバイスである。電気二重層キャパシタは一部の乗用車に搭載され始めている。

③ 天然ガス燃料のコンバインドサイクル発電では_天然ガスの燃焼ガスのエネルギーを利用してまず蒸気タービンを駆動し,その廃熱を用いてガスタービンを駆動することにより,総合的な発電効率を上げている。

④ 燃料電池は,「水の電気分解」と逆の原理で発電する。水の電気分解は,水に外部から十分な電圧をかけて水素と酸素に分解するが,多くの燃料電池は,水素と酸素を電気化学反応させて電気をつくる

⑤ 揚水式水力発電は,余剰電力の発生する時間帯に低所の水を高所にくみ上げ,その位置エネルギーを利用して,電力需給のひっ迫する時間帯に発電するものであり,電気エネルギーを貯蔵するシステムといえる。

 

 

解答

 ③

解説

① 一次電池とは,マンガン乾電池のように一度で使いきりとなり,再び使用できない電池のことであり,二次電池とは,リチウムイオン電池やニッケル水素電池のように電して再び使用することのできる電池のことをいう
適切です。

② 電気二重層キャパシタは急速な充放電が可能であり,充放電サイクル寿命が優れた蓄電デバイスである。電気二重層キャパシタは一部の乗用車に搭載され始めている。
適切です。

③ 天然ガス燃料のコンバインドサイクル発電では_天然ガスの燃焼ガスのエネルギーを利用してまず蒸気タービンを駆動し,その廃熱を用いてガスタービンを駆動することにより,総合的な発電効率を上げている。
まずガスタービンを駆動し,その廃熱を用いて蒸気タービンを駆動します。

④ 燃料電池は,「水の電気分解」と逆の原理で発電する。水の電気分解は,水に外部から十分な電圧をかけて水素と酸素に分解するが,多くの燃料電池は,水素と酸素を電気化学反応させて電気をつくる
適切です。

⑤ 揚水式水力発電は,余剰電力の発生する時間帯に低所の水を高所にくみ上げ,その位置エネルギーを利用して,電力需給のひっ迫する時間帯に発電するものであり,電気エネルギーを貯蔵するシステムといえる。
適切です。

参考情報

過去の出題
  • 平成19年度 Ⅰ-5-1
オンラインテキスト

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