次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① 日常における標準順守に重点を置いた品質管理活動を (1) という。これは,現状の製品やサービスなどの品質は維持するには,製品やサービスの提供にかかわるすべての仕事を決めたとおりに正しく行えばよい,という考え方によっている。
② 企業は,現状を維持しているだけでは,同じ値段でより良い製品やサービスを提供する企業や,同じ品質でより安い値段の製品やサービスを提供する企業に負ける。そのため,現状の維持に重点を置いた活動だけでは不十分である。企業は,現状を少しでも改善するために,維持している状況の中で (2) を見つけ,それらを解決し,期待する目標を達成するための (3) が重要である。
③ 安定した状態を維持する活動の基本ステップを,アルファベットで用いて, (4) という。そのステップは,標準化→実施→ (5) →処置のサイクルとなる。さらに,安定した状態からより高い水準を目指す活動の基本ステップをアルファベットを用いて (6) という。そのステップは, (7) →実施→ (5) →処置のサイクルとなる。継続的な改善を推進するためには,これら二つの活動が不可欠である。
(1)〜(3)の選択肢
- 改善管理
- 目標管理
- 維持管理
- 改善活動
- 重点指向
- 原因
- 問題
(4)〜(7)の選択肢
- PDCA
- SDCA
- FMEA
- 分析
- 計画
- 確認
- 改善
解答
(1) | (2) | (3) | |
ウ | キ | エ | |
(4) | (5) | (6) | (7) |
イ | カ | ア | オ |
解説
① 日常における標準順守に重点を置いた品質管理活動を 維持管理 という。これは,現状の製品やサービスなどの品質は維持するには,製品やサービスの提供にかかわるすべての仕事を決めたとおりに正しく行えばよい,という考え方によっている。
標準の順守は,現状を維持していくことが主目的です。
② 企業は,現状を維持しているだけでは,同じ値段でより良い製品やサービスを提供する企業や,同じ品質でより安い値段の製品やサービスを提供する企業に負ける。そのため,現状の維持に重点を置いた活動だけでは不十分である。企業は,現状を少しでも改善するために,維持している状況の中で 問題 を見つけ,それらを解決し,期待する目標を達成するための 改善活動 が重要である。
より良くしていくには,現状から問題や課題を見つけ,改善していくことが重要です。
③ 安定した状態を維持する活動の基本ステップを,アルファベットで用いて, SDCA という。そのステップは,標準化→実施→ 確認 →処置のサイクルとなる。さらに,安定した状態からより高い水準を目指す活動の基本ステップをアルファベットを用いて PDCA という。そのステップは, 計画 →実施→ 確認 →処置のサイクルとなる。継続的な改善を推進するためには,これら二つの活動が不可欠である。
標準を維持するステップは,SDCAで,
標準化(Standardize)→実施(Do)→確認(Check)→処置(Act)
改善していくステップは,PDCAで,
計画(Plan)→実施(Do)→確認(Check)→処置(Act)
です。