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適性科目 平成25年度 Ⅱ-3

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 職場でのいじめやパワーハラスメントが近年の社会問題として顕在化している。厚生労働省は,職場におけるパワーハラスメントを以下のように定義している。

「同じ職場で働く者に対して,職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に,業務の適正な範囲を超えて,精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」

 どの職場でも日常的に行われている指導や注意などの業務上のやり取りが,たとえ悪意がなくとも適正な範囲を超えると,時として相手を深く傷つけてしまう場合がある。働く人の誰もが当事者となり得るものであることから,組織で働くすべての人たちがこのことを認識する必要がある。

 職場のパワーハラスメントに関わるア)〜エ)の記述について,正しいものは◯,誤っているものは×として,最も適切な組合せを選べ。

  1. 職場のパワーハラスメントは,上司から部下への行為に限ったものではなく,先輩・後輩間や同僚間,さらには部下から上司に対して行われるものもある。同じ職場で働く者同士の関係以外にも,例えば,顧客や取引先から,取引上の力関係などを背景に,従業員の人格・尊厳を侵害する行為がなされる場合がある。
  2. 職場のパワーハラスメントにおいて,「職場内の優位性」とは「職務上の地位」などの人間関係を対象とし,専門知識による「優位性」は含まれない。
  3. 職場で,受け止め方によっては不満を感じたりする指示や注意・指導があったとしても,これらが業務の適正な範囲で行われている場合には,パワーハラスメントには当たらない。
  4. 職場のパワーハラスメントには,身体的な攻撃,精神的な攻撃,人間関係からの切り離し,過大な要求,過小な要求,個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)などがある。
 
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解答・解説

解答

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解説

  1. 職場のパワーハラスメントは,上司から部下への行為に限ったものではなく,先輩・後輩間や同僚間,さらには部下から上司に対して行われるものもある。同じ職場で働く者同士の関係以外にも,例えば,顧客や取引先から,取引上の力関係などを背景に,従業員の人格・尊厳を侵害する行為がなされる場合がある。 ⭕️
    適切です。

  2. 職場のパワーハラスメントにおいて,「職場内の優位性」とは「職務上の地位」などの人間関係を対象とし,専門知識による「優位性」は含まれない。 ❌
    職務上の地位以外に,各優位性等も含まれるため,不適切です。

  3. 職場で,受け止め方によっては不満を感じたりする指示や注意・指導があったとしても,これらが業務の適正な範囲で行われている場合には,パワーハラスメントには当たらない。 ⭕️
    適切です。

  4. 職場のパワーハラスメントには,身体的な攻撃,精神的な攻撃,人間関係からの切り離し,過大な要求,過小な要求,個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)などがある。 ⭕️
    適切です。