経済産業省が策定した“「DX推進指標」とそのガイダンス”におけるDX推進指標の説明はどれか。
- ITベンダが,情報システムを開発する際のプロジェクト管理能力,エンジニアリング能力を高めていくために,現状のプロセス状況を5段階に分けて評価し,不十分な部分を改善することを目指すもの
- 経営者や社内関係者が,データとデジタル技術を活用して顧客視点で新たな価値を創出していくために,現状とあるべき姿に向けた課題・対応策に関する認識を共有し,必要なアクションをとるための気付きの機会を提供することを目指すもの
- 社内IT部門が,不正侵入やハッキングなどのサイバー攻撃から自社のデータを守るために,安全なデータの保管場所,保管方法,廃棄方法を具体的に選定するための指針を提供することを目指すもの
- 内部監査人が,企業などの内部統制の仕組みのうち,ITを用いた業務処理に関して,情報システムの開発・運用・保守に係るリスクを評価した上で,内部統制システムを整備することを目指すもの
解答
イ
解説
DX推進指標は、DXの推進について、各企業が簡易な自己診断を行うことを可能とするものです。
具体的には、以下の2つから構成されます。
- DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標
(「DX推進の枠組み」(定性指標)、「DX推進の取組状況」(定量指標)) - DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標
(「ITシステム構築の枠組み」(定性指標)、「ITシステム構築の取組状況」(定量指標))
- ITベンダが,情報システムを開発する際のプロジェクト管理能力,エンジニアリング能力を高めていくために,現状のプロセス状況を5段階に分けて評価し,不十分な部分を改善することを目指すもの
CMMIの説明です。 - 経営者や社内関係者が,データとデジタル技術を活用して顧客視点で新たな価値を創出していくために,現状とあるべき姿に向けた課題・対応策に関する認識を共有し,必要なアクションをとるための気付きの機会を提供することを目指すもの
正しいです。
DX推進指標の説明です。 - 社内IT部門が,不正侵入やハッキングなどのサイバー攻撃から自社のデータを守るために,安全なデータの保管場所,保管方法,廃棄方法を具体的に選定するための指針を提供することを目指すもの
システム管理基準におけるデータ管理の説明です。 - 内部監査人が,企業などの内部統制の仕組みのうち,ITを用いた業務処理に関して,情報システムの開発・運用・保守に係るリスクを評価した上で,内部統制システムを整備することを目指すもの
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準の説明です。
参考情報
分野・分類
分野 | ストラテジ系 |
大分類 | システム戦略 |
中分類 | システム戦略 |
小分類 | 情報システム戦略 |
出題歴
- ST 令和3年度春期 問1