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ITストラテジスト試験 チートシート 令和6年度春期版

 ITストラテジスト試験を受験する方向けに、午前Ⅱ対策を中心としたチートシートを用意しました。
 こちらは、あくまで試験合格を目的とした内容になっていますので、きちんと学習したい方は、過去問題解説ページ等をご覧ください。

 当ページの内容は動画(YouTube)でも公開していますので是非ご利用ください。

試験別

午前Ⅰ

 同時開催の応用情報技術者試験午前問題と同じ問題が出題されます。(80問中30問
よって、対策は応用情報技術者のページを参考にしてください。
 なお、午前Ⅰは応用情報or高度区分の合格か、午前Ⅰの部分合格により、2年間の免除を受けられます。

 

午前Ⅱ

 重点分野、かつ出題可能性が低い問題(直近分・重複分)を除外した過去問題について、問題と答えのみを抜粋しました。

 例年通りであれば、問題の4割程度は、以下の約200問の中から出題されますので、直前の確認(詰め込み?)にご利用ください。

 

R4春R3春R1秋H30秋H29秋H28秋H27秋H26秋H25秋H24秋H23秋H22秋H21秋

直近1年分(出題可能性低)
令和5年度春期

準備中

令和4年度春期
問1

 官民データ活用推進基本法などに基づいて進められているオープンデータバイデザインに関して,行政機関における取組の記述として,適切なものはどれか。

  1. 行政機関が保有する個人情報を産業振興などの目的でオープン化するためには,データ収集の開始に先立って個人情報保護委員会への届出が必要となる。
  2. 行政機関において収集・蓄積された既存のデータが公開される場合,営利目的の利用は許されておらず,非営利の用途に限って利用が認められている。
  3. 行政機関における情報システムの設計において,情報セキュリティを確保する観点から,公開するデータの用途を行政機関同士の相互利用に限定する。
  4. 対象となる行政データを,二次利用や機械判読に適した形態で無償公開することを前提に,情報システムや業務プロセスの企画,整備及び運用を行う。

解答・解説

問2

 金融業界で生まれた考え方で,主に被規制事業者が各種規制に正しく対応できているかどうかをチェックする業務などを,最新ITを駆使して効率化する取組はどれか。

  1. MOT
  2. ギグエコノミー
  3. コンプライアンス
  4. レグテック

解答・解説

問3

 ある企業では,顧客データについて,顧客を性別・年齢層・職業・年収など複数の属性を組み合わせてセグメント化し,蓄積された大量の購買履歴データに照らして商品の購入可能性が最も高いセグメントを予測している。このときに活用される分析手法はどれか。

  1. ABC分析
  2. SWOT分析
  3. 競合分析
  4. 決定木分析

解答・解説

問4

 プロジェクト開始時点で150百万円の支出を行うIT投資プロジェクトにおいて,3年間の金銭的価値をDCF法で算定した場合,正しい金額はa〜dのどれか。なお,割引率は20%で固定とし,キャッシュフローは全て年度末に発生するものとする。また,金銭的価値の算定の際には年度ごとに百万円未満を切り捨てて計算している。

IT投資プロジェクト 単位 百万円
投資年 プロジェクト
開始時点
1年後 2年後 3年後
キャッシュフロー −150 100 100 100
DCF法による金銭的価値の算定結果 単位 百万円
投資年 プロジェクト
開始時点
1年後 2年後 3年後 合計
算定結果
a −150 83 69 57 59
b −150 83 71 62 66
c −150 83 83 83 99
d −150 83 96 99 128
  1. a
  2. b
  3. c
  4. d

解答・解説

問5

 ベンダX社に対して,表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって,“情報システム・モデル取引契約書<第二版>”に照らし,各フェーズの契約形態を整理した。a〜dの契約形態のうち,準委任型が適切であるとされるものはどれか。

要件定義 システム
外部設計
システム
内部設計
ソフトウェア設計,
プログラミング,
ソフトウェアテスト
システム
結合
システム
テスト
運用
テスト
a 準委任型
又は
請負型
b 請負型 c 準委任型
又は
請負型
d
  1. a,b
  2. a,d
  3. b,c
  4. b,d

解答・解説

問6

 D.J.ティースが提唱したダイナミック・ケイパビリティの説明として,適切なものはどれか。

  1. 環境の変化がない状況のもと,経営資源を効率的に活用し,既存の業務システムを用いて利益を最大化する能力
  2. 環境の変化を感知し,機会を捉え,組織内外の資源を再編成することによって,変革を行い,持続的競争優位を確立する能力
  3. 既存の競争枠組みの中でフォロワの地位を長期的に維持するために,リーダの戦略や製品の特徴・価格を模倣する能力
  4. 専門分化した大規模な組織において,上意下達の指揮命令の下,各自が担当する業務を所定の規則に従って遂行する能力

解答・解説

問7

 インバウンドマーケティングの説明はどれか。

  1. 映画,テレビ,ゲーム画面などに商品や企業ロゴなどを登場させ,見ている人にさりげなくアピールするマーケティング
  2. 企業が,顧客ではなく自社の従業員に対して行うマーケティング
  3. 市場全体を均質的な存在とみなし,大規模なプロモーション活動によって目標の達成を目指すマーケティング
  4. 自ら主体的に情報を探しに来る顧客に対して,自社の商品・サービスに興味をもつコンテンツを制作し,情報発信し続けるマーケティング

解答・解説

問8

 コーズリレーテッドマーケティングの特徴はどれか。

  1. 顧客との継続的な取引関係を構築して維持することによって,顧客生涯価値を高め,企業収益に貢献する。
  2. 顧客の許可を得てから勧誘や広告活動を行うことによって,顧客との長期的な信頼関係や友好関係の形成を重視する。
  3. 商品の売上の一部をNPO法人に寄付するなど,社会貢献活動を支援する信条をアピールし,販売促進に繋げる。
  4. 蓄積された顧客情報を分析することによって,見込み客の特定,的確な提案,顧客の購買促進や顧客のロイヤリティ向上などに役立てる。

解答・解説

問9

 マーケットバスケット分析を説明したものはどれか。

  1. POSシステムなどで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せを分析する。
  2. 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力など様々なデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
  3. 一定の目的で地域を幾つかに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
  4. 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累積比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。

解答・解説

問10

 需要の価格弾力性に関する説明として,適切なものはどれか。

  1. 多くの競合他社が代替品を提供している場合は価格弾力性が小さくなりやすい。
  2. 価格弾力性が大きい商品の場合,値上げをしても需要に大きな変化は見られない。
  3. 価格弾力性の値が1の場合,価格を下げても需要量は変化しない。
  4. 必需品と贅沢品を比較した場合,一般に必需品の方が価格弾力性は小さい。

解答・解説

問11

 企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。

  1. 購買決定者の年齢層や社会的なポジション,購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し,自社の製品の市場投入方法を決定する。
  2. 自社の製品市場に参入してくると見込まれる,別市場の企業の動向を把握し,新製品の開発を決定する。
  3. 自社の販売力,生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し,新しく進出する市場分野を決定する。
  4. 法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善の方針を決定する。

解答・解説

問12

 マルチサイドプラットフォームのビジネスモデルの説明はどれか。

  1. 顧客価値を創造するために,複数の異なる種類の顧客セグメントをつなぎ合わせ,顧客セグメント間の交流を促進する仕組みを提供するモデルである。
  2. 顧客との良好な関係を築き収益拡大を図るために,顧客データベースの構築を前提として,顧客との様々な局面でのコミュニケーションを支援するモデルである。
  3. 製造業において,事業の多角化を図るために,現在の製品の川上となる部品の製造と,川下となる販売事業に同時に進出するモデルである。
  4. 複数の異なる仕様の機種やOSで同じように動作するソフトウェアやサービスを提供することによって利用者を増やし,事業拡大を図るモデルである。

解答・解説

問13

 新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得することを,SECIモデルでは,どれに分類するか。

  1. 共同化(Socialization)
  2. 表出化(Externalization)
  3. 連結化(Combination)
  4. 内面化(Internalization)

解答・解説

問15

 企業システムにおけるSoE(Systems of Engagement)の説明はどれか。

  1. 高可用性,拡張性,セキュリティを確保しながら情報システムを稼働・運用するためのハードウェア,ソフトウェアから構成されるシステム基盤
  2. 社内業務プロセスに組み込まれ,定型業務を処理し,結果を記録することによって省力化を実現するためのシステム
  3. データの活用を通じて,消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム
  4. 日々の仕訳伝票を入力した上で,データの改ざん,消失を防ぎながら取引データベースを維持・管理することによって,財務報告を行うためのシステム

解答・解説

問16

 ある期間の生産計画において,図の部品表で表される製品Aの需要量が10個であるとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品Dの在庫残が25個あり,他の在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。

レベル0 レベル1 レベル2
品名 数量(個) 品名 数量(個) 品名 数量(個)
製品A 1 ユニットB 4 部品D 3
部品E 1
ユニットC 1 部品D 1
部品F 2
  1. 80
  2. 90
  3. 95
  4. 105

解答・解説

問17

 インダストリー4.0の重要な概念であるサイバーフィジカルシステム(CPS)の説明はどれか。

  1. 1台のサーバの中に複数の仮想マシンを作り,それぞれに別々の基本ソフトを入れて,あたかも複数台のサーバがあるかのように動作させるシステム
  2. サイバー攻撃に備えて,情報の漏えい・滅失・棄損の防止など必要な措置を講じ,制御ネットワークに接続された機器を安全に維持管理するシステム
  3. 実世界と関係のない架空のストーリーを基に,コンピュータグラフィックスを用いて,コンピュータゲームを開発するためのシステム
  4. 実世界にある多様なデータをセンサなどで収集し,仮想空間でシミュレーション技術などを用いて解析し,得られた情報を基に実世界の問題解決を図るシステム

解答・解説

問18

 BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。

  1. 競争力の源泉となる,他社に真似のできない自社固有の強み
  2. 想定される全てのリスクを回避して事業継続を行う方針
  3. 大規模災害などの発生時に事業の継続を可能とするために事前に策定する計画
  4. 不測の事態が生じた場合の組織的対応力や,支障が生じた事業を復元させる力

解答・解説

問19

 問題解決に当たって,現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で次に,理想との比較から現状の問題点を洗い出し,具体的な改善案を策定する手法はどれか。

  1. 系統図法
  2. 親和図法
  3. 線形計画法
  4. ワークデザイン法

解答・解説

問20

 キャッシュフロー計算書における,営業活動によるキャッシュフローは何万円か。

単位 万円
税金等調整前当期純利益 108
減価償却費 42
売上債権の増加額 60
棚卸資産の減少額 30
仕入債務の増加額 40
法人税等の支払額 62
  1. 14
  2. 74
  3. 98
  4. 158

解答・解説

問21

 固定資産について回収可能価額と帳簿価額とを比較し,回収可能価額が帳簿価額を下回る場合,その差額を損失として認識し,当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額する会計手続はどれか。

  1. 減損会計
  2. 税効果会計
  3. ヘッジ会計
  4. リース会計

解答・解説

令和3年度春期
問1

 経済産業省が策定した“「DX推進指標」とそのガイダンス”におけるDX推進指標の説明はどれか。

  1. ITベンダが,情報システムを開発する際のプロジェクト管理能力,エンジニアリング能力を高めていくために,現状のプロセス状況を5段階に分けて評価し,不十分な部分を改善することを目指すもの
  2. 経営者や社内関係者が,データとデジタル技術を活用して顧客視点で新たな価値を創出していくために,現状とあるべき姿に向けた課題・対応策に関する認識を共有し,必要なアクションをとるための気付きの機会を提供することを目指すもの
  3. 社内IT部門が,不正侵入やハッキングなどのサイバー攻撃から自社のデータを守るために,安全なデータの保管場所,保管方法,廃棄方法を具体的に選定するための指針を提供することを目指すもの
  4. 内部監査人が,企業などの内部統制の仕組みのうち,ITを用いた業務処理に関して,情報システムの開発・運用・保守に係るリスクを評価した上で,内部統制システムを整備することを目指すもの

解答・解説

問2

 情報システムの導入と活用によって生み出されるキャッシュフローの現在価値を計算することによって,投資効果を評価したい。このときに使われる指標はどれか。

  1. BSC
  2. EVA
  3. NPV
  4. ROI

解答・解説

問3

 IT投資ポートフォリオにおいて,情報化投資の対象を,戦略,情報,トランザクション,インフラの四つのカテゴリに分類した場合,トランザクションカテゴリに対する投資の直接の目的はどれか。

  1. 管理品質向上のために,マネジメント,レポーティング,分析などを支援する。
  2. 市場における競争優位やポジショニングを獲得する。
  3. 複数のアプリケーションソフトウェアによって共有される基盤部分を提供する。
  4. ルーチン化された業務のコスト削減や処理効率向上を図る。

解答・解説

問5

 システム化構想の段階で,ビジネスモデルを整理したり,分析したりするときに有効なフレームワークの一つであるビジネスモデルキャンバスの説明として,適切なものはどれか。

  1. 企業がどのように,価値を創造し,顧客に届け,収益を生み出しているかを,顧客セグメント,価値提案,チャネル,顧客との関係,収益の流れ,リソース,主要活動,パートナ,コスト構造の九つのブロックを用いて図示し,分析する。
  2. 企業が付加価値を生み出すための業務の流れを,購買物流,製造,出荷物流,販売・マーケティング,サービスという五つの主活動と,調達,技術開発など四つの支援活動に分類して分析する。
  3. 企業の強み・弱み,外部環境の機会・脅威を分析し,内部要因と外部要因をそれぞれ軸にした表を作成することによって,事業機会や事業課題を発見する。
  4. 企業目標の達成を目指し,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の四つの視点から戦略マップを作成して,四つの視点においてバランスのとれた事業計画を策定し進捗管理をしていく。

解答・解説

問6

 ファイブフォース分析は,業界構造を,業界内で競争が激化する五つの要因を用いて図のように説明している。図中のaに入る要因はどれか。

  1. 規模の経済性
  2. 業者間の敵対関係
  3. 仕入先の集中度
  4. 流通チャネルの確保

解答・解説

問7

 ブルーオーシャン戦略の特徴はどれか。

  1. 価値を高めながらコストを押し下げる。
  2. 既存の市場で競争する。
  3. 既存の需要を喚起する。
  4. 競合他社を打ち負かす。

解答・解説

問8

 AIDMAモデルの活用方法はどれか。

  1. 消費者が製品を購入するまでの心理の過程を,注意,興味,欲求,記憶,行動に分け各段階のコミュニケーション手段を検討する。
  2. 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
  3. 製品の相対的市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
  4. 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。

解答・解説

問9

 バイラルマーケティングを説明したものはどれか。

  1. インターネット上で成果報酬型広告の仕組みを用いるマーケティング手法である。
  2. 個々の顧客を重要視し,個別ニーズへの対応を図るマーケティング手法である。
  3. セグメントごとに差別化した,異なる商品を提供するマーケティング手法である。
  4. 人から人へと評判が伝わることを積極的に利用するマーケティング手法である。

解答・解説

問10

 市場を消費者特性でセグメント化する際に,基準となる変数を,地理的変数,人口統計的変数,心理的変数,行動的変数に分類するとき,人口統計的変数に分類されるものはどれか。

  1. 社交性などの性格
  2. 職業
  3. 人口密度
  4. 製品の使用割合

解答・解説

問11

 マーケティング戦略の策定プロセスを幾つかのブロックに分けて順番に並べたとき,図のdに入るものはどれか。ただしア〜エはa〜dのいずれかに入るものとする。

  1. 環境分析
  2. マーケティングミックス決定
  3. ターゲット特定
  4. 市場細分化

解答・解説

問13

 SECIモデルにおいて,新たに想像された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得するプロセスはどれか。

  1. 共同化(Socialization)
  2. 表出化(Externalization)
  3. 連結化(Combination)
  4. 内面化(Internalization)

解答・解説

問16

 TOCの特徴はどれか。

  1. 個々の工程を個別に最適化することによって,生産工程全体を最適化する。
  2. 市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
  3. スループット(=売上高一資材費)の増大を最重要視する。
  4. 生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。

解答・解説

問17

 ある会社の生産計画部では,毎月25日に次の手続で翌月分の計画生産量を決定している。8月分の計画生産量を求める式はどれか。
(手続)
(1)当月末の予想在庫量を,前月末の実在庫量と当月分の計画生産量と予想販売量から求める。
(2)当月末の予想在庫量と翌月分の予想販売量から,翌月末の予想在庫量が翌々月から3か月間の予想販売量と等しくなるように翌月分の計画生産量を決定する。

  1. I6 + P7 - S7 + S8
  2. S8 + S9 + S10 + S11 - I7
  3. S8 + S9 + S10 + S11 - I8
  4. S9 + S10 + S11 - I7

解答・解説

問18

 ダグラス・マグレガーが説いた行動科学理論において,“人間は本来仕事が嫌いである。したがって,報酬と制裁を使って働かせるしかない”とするのはどれか。

  1. X理論
  2. Y理論
  3. 衛生要因
  4. 動機づけ要因

解答・解説

問19

 将来の科学技術の進歩の予測などについて,専門家などに対するアンケートを実施し,その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって,ばらばらの予測を図のように収束させる方法はどれか。

  1. ゴードン法
  2. デルファイ法
  3. ミニマックス法
  4. モンテカルロ法

解答・解説

問20

 合格となるべきロットが,抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。

  1. 合格品質水準
  2. 消費者危険
  3. 生産者危険
  4. 有意水準

解答・解説

問21

 利用者とシステム運用担当者によるブレーンストーミングを行って,利用者の操作に起因するPCでのトラブルについて,主要なトラブルごとに原因となったと思われる操作,利用状況などを拾い上げた。トラブル対策を立てるために,ブレーンストーミングの結果を利用して原因と結果の関係を整理するのに適した図はどれか。

  1. 散布図
  2. 特性要因図
  3. パレート図
  4. ヒストグラム

解答・解説

令和元年度秋期
問1

 エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち,BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。

  1. アプリケーションサービスを機能的な観点から分類・体系化したサービスコンポーネント
  2. サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様
  3. 参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される,業務分類に従った業務体系・システム体系と各種業務モデル
  4. 組織間で共有される可能性の高い情報について,名称,定義及び各種属性を総体的に記述したモデル

解答・解説

問4

 EMS(Electronics Manufacturing Services)の説明として,適切なものはどれか。

  1. 相手先ブランドで販売する電子機器の設計だけを受託し,製造は相手先で行う。
  2. 外部から調達した電子機器に付加価値を加えて,自社ブランドで販売する。
  3. 自社ブランドで販売する電子機器のソフトウェア開発だけを外部に委託し,ハードウェアは自社で設計製造する。
  4. 生産設備をもつ企業が,他社からの委託を受けて電子機器を製造する。

解答・解説

問5

 システム開発における発注者と受注者であるベンダとの契約方法のうち,実費償還型契約はどれか。

  1. 委託業務の進行中に発生するリスクはベンダが負い,発注者は注文時に合意した価格を支払う。
  2. インフレ率や特定の製品の調達コストの変化に応じて,あらかじめ取り決められた契約金額を調整する。
  3. 契約時に,目標とするコスト,利益,利益配分率,上限額を合意し,目標とするコストと実際に発生したコストの差異に基づいて利益を配分する。
  4. ベンダの役務や技術に対する報酬に加え,委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダに支払う。

解答・解説

問6

 LBOの説明はどれか。

  1. 株式市場で一般株主に対して,一定期間に一定の価格で株式を買い付けることを公告し,相手先企業の株式を取得する。
  2. 現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を取得することによって,当該事業の経営支配権を取得する。
  3. 投資会社が,業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得した上で,マネジメントチームを派遣し,経営に参画する。
  4. 買収先企業の資産などを担保に,金融機関から資金を調達するなど,限られた手元資金で企業を買収する。

解答・解説

問7

 アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。

  1. 外部環境と内部環境の観点から,強み,弱み,機会,脅威という四つの要因について情報を整理し,企業を取り巻く環境を分析する手法である。
  2. 企業のビジョンと戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長という四つの視点から事業活動を検討し,アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
  3. 事業戦略を,市場浸透,市場拡大,製品開発,多角化という四つのタイプに分類し,事業の方向性を検討する際に用いる手法である。
  4. 製品ライフサイクルを,導入期,成長期,成熟期,衰退期という四つの段階に分類し,企業にとって最適な戦略を立案する手法である。

解答・解説

問8

 ブランド戦略のうち,ブランド拡張を説明したものはどれか。

  1. 既存のブランドネームをそのまま用いた上で,対象市場を新しいマーケットセグメントに変更し,売上高の増加を狙う戦略である。
  2. 既存のブランドネームを他の商品においても展開することによって,既存ブランドの認知度を他の商品にも利用し,販売効果を高める戦略である。
  3. 従来の市場をターゲットとし続けるが,従来のブランドネームを廃棄して新しいブランドネームに変更する戦略である。
  4. 単一のブランドを強調するだけでなく,同一カテゴリで複数ブランドを使い分けることによって市場シェアの獲得を狙う戦略である。

解答・解説

問9

 目標とする投資収益率を実現するように価格を設定する手法はどれか。

  1. 実勢価格設定
  2. 需要価格設定
  3. ターゲットリターン価格設定
  4. 知覚価値価格設定

解答・解説

問10

 ペネトレーション価格戦略の説明はどれか。

  1. 価格感度が高い消費者層ではなく高価格でも購入する層をターゲットとし,新製品の導入期に短期間で利益を確保する戦略である。
  2. 新製品の導入期に,市場が受け入れやすい価格を設定し,まずは利益獲得よりも市場シェアの獲得を優先する戦略である。
  3. 製品やサービスに対する消費者の値頃感に基づいて価格を設定し,消費者にその製品やサービスへの購買行動を喚起させる戦略である。
  4. 補完的な複数の製品やサービスを組み合わせて,個々の製品やサービスの価格の合計よりも低い価格を設定し,売上を増大させる戦略である。

解答・解説

問11

 企業や組織の目標管理の仕組みとしてOKR(Objectives and Key Results)を活用するとき,OKRの目標(Objectives)及び主な結果(Key Results)に関する記述として,適切なものはどれか。

  1. 主な結果は,定性的なものが主体で主観的な確認が可能であればよい。
  2. 目標及び主な結果は会社,事業部,個人などお互いに関連のないものを独立して別個に設定する。
  3. 目標は一定期間でのストレッチゴールで人を鼓舞する内容とし,主な結果は定量的なものにする。
  4. 目標は測定可能なものとし,主な結果は定性的で人を鼓舞する内容にする。

解答・解説

問13

 ファイブフォース分析において,企業の競争力に影響を与える五つの要因として,新規参入者の脅威,バイヤの交渉力,競争業者間の敵対関係,代替製品の脅威と,もう一つはどれか。

  1. サプライヤの交渉力
  2. 自社製品の品質
  3. 消費者の購買力
  4. 政府の規制

解答・解説

問14

 コールセンタシステムにおけるIVRを説明したものはどれか。

  1. 企業ビル内などに設置して,外線電話と内線電話,内線電話同士を交換する装置
  2. 顧客からの電話に自動応答し,顧客自身の操作によって情報の選択や配信,合成音声による応答などを行う仕組み
  3. コンピュータと電話を統合し,顧客データベースとPBXを連動させて,発呼や着呼と同時に必要な顧客情報をオペレータの画面上に表示するシステム
  4. 着信した電話を,あらかじめ決められたルールに従って,複数のオペレータのうちの1人だけに接続する仕組み

解答・解説

問16

 Webサイト上で実行されるスマートコントラクトの説明はどれか。

  1. Webサイト上の契約手続において,委託会社,弁護士などの第三者機関を介することを前提とした仕組みである。
  2. アプリケーションサービスを実現するための基盤上に執行条件と契約内容を事前に定義しておき,条件に合致したイベントが発生すると自動執行する仕組みである。
  3. 契約手続において発生する決済を現実通貨ではなく暗号資産によって実施する仕組みである。
  4. 販売者と購入者が安全かつスマートに取引するためのものであり,インターネット通販だけを適用範囲とした仕組みである。

解答・解説

問17

 インターネットにおける広告形態のうち,インプレッション保証型広告の説明はどれか。

  1. あらかじめ決められたキーワードを利用者が検索エンジンに入力した際に表示される広告
  2. 掲載した広告を見た利用者が,その広告をクリックした上で,掲載者の意図に沿った行動を起こした場合に,掲載料を支払う広告
  3. 契約した表示回数に達するまで掲載を続ける広告
  4. ポータルサイトのトップページや特集ページなどに一定期間掲載する広告

解答・解説

問18

 ECサイトが実施した3種類のバナー広告A~Cについて,広告費用,バナー広告クリック数,各バナー広告からサイトにアクセスして商品を購入した人数は表のとおりである。コンバージョン率,顧客獲得単価(商品購入者数1人当たりの広告費用)の説明として正しいものはどれか。

  バナー広告A バナー広告B バナー広告C
広告費用 150,000 750,000 1,000,000
バナー広告クリック数
(サイトアクセス数)(回)
300 500 600
商品購入者数(人) 6 25 30
  1. バナー広告A〜Cのコンバージョン率は同一であるが,顧客獲得単価はバナー広告Aが最も安い。
  2. バナー広告Aは,三つのバナー広告の中で,コンバージョン率が最も低く,顧客獲得単価は最も安い。
  3. バナー広告Bとバナー広告Cのコンバージョン率は同一であり,バナー広告Aとバナー広告Cの顧客獲得単価は同一である。
  4. バナー広告Cは,三つのバナー広告の中で,顧客獲得単価が最も高く,コンバージョン率は最も低い。

解答・解説

問19

 予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。

  1. 現状の指標の中に将来の動向を示す指標があることに着目して予測する。
  2. 将来予測のためのモデル化した連立方程式を解いて予測する。
  3. 同時点における複数の観測データの統計比較分析によって将来を予測する。
  4. 複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。

解答・解説

問21

 製品X,Yを1台製造するのに必要な部品数は,表のとおりである。製品1台当たりの利益がX,Yともに1万円のとき,利益は最大何万円になるか。ここで,部品Aは120個,部品Bは60個まで使えるものとする。

単位 個
  製品  X   Y 
部品  
A 3 2
B 1 2
  1. 30
  2. 40
  3. 45
  4. 60

解答・解説

問22

 投資効果の評価に用いられる内部収益率法(IRR法)を説明したものはどれか。

  1. 現金の支出(投資額)と収入(利益額)のフローを現在価値に置き換えた金額の大小によって投資の有利性を評価する方法である。
  2. 投下した資金がどれだけの期間で回収できるかによって投資の有利性を評価する方法である。
  3. 投資から回収される現金収入(利益額)の現在価値が投資額に等しくなるような割引率を求め,基準の割引率よりも大きければ有利と評価する方法である。
  4. 投資によって生じる年々の平均現金流入額を投資額で割って投資利益率を算出し,投資利益率が高ければ有利と評価する方法である。

解答・解説

令和30年度秋期
問1

 IDEALによるプロセス改善の取組みにおいて,図のbに当てはまる説明はどれか。ここで,ア~エはa~dのいずれかに対応する。

f:id:trhnmr:20210403102613p:plain

  1. 解決策を作り,その先行評価・試行・展開を行う。
  2. 改善活動の優先順位を設定し,具体的な改善計画を作成する。
  3. 活動を分析してその妥当性を確認し,次のサイクルの準備を行う。
  4. 業務の現状を調査して可視化し,改善ポイントを明らかにする。

解答・解説

問2

 SOAの説明はどれか。

  1. 会計,人事,製造,購買,在庫管理,販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって,業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法
  2. 企業の業務プロセス,システム化要求などのニーズと,ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し,どれだけかい離しているかを分析する手法
  3. 業務プロセスの問題点を洗い出して,目標設定,実行,チェック,修正行動のマネジメントサイクルを適用し,継続的な改善を図る手法
  4. 利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって,業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法

解答・解説

問4

 構造化インタビューの手法を用いた意見の収集形態はどれか。

  1. 参加者にテーマだけを提示し,そのテーマに対し,意見の収集,要約,配布,再度の意見の収集を繰り返すことで,集約した意見を収集した。
  2. 熟練したインタビュアが,議論を一定の方向に絞りながら,会議の参加者の自由な意見を収集した。
  3. 調査項目を全て決めてから,決められた順序で質問することで,インタビュアの技量に左右されない意見を収集した。
  4. 批判厳禁,自由奔放,質より量,他人の意見の活用などを基本ルールとして,多様で新たな意見を収集した。

解答・解説

問5

 共通フレーム2013によれば,要件定義プロセスの活動内容には,利害関係者の識別,要件の識別,要件の評価,要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施する作業はどれか。

  1. システムのライフサイクルの全期間を通して,どの工程でどの関係者が参画するのかを明確にする。
  2. 抽出された要件を確認して,矛盾点や曖昧な点をなくし,一貫性がある要件の集合として整理する。
  3. 矛盾した要件,実現不可能な要件などの問題点に対する解決方法を利害関係者に説明し,合意を得る。
  4. 利害関係者から要件を漏れなく引き出し,制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。

解答・解説

問6

 多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。

  1. 銀行による保険会社の買収・合併
  2. 自動車メーカによる軽自動車メーカのの買収・合併
  3. 製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
  4. 電機メーカによる不動産会社の買収・合併

解答・解説

問7

 プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスのa,bに入れる語句の適切な組合せはどれか。

f:id:trhnmr:20210403105436p:plain

  a b
売上高利益率 市場占有率
市場成長率 売上高利益率
市場成長率 市場占有率
市場占有率 市場成長率

解答・解説

問8

 FSP(Frequent Shoppers Program)の説明はどれか。

  1. Webサイトの閲覧者が掲載広告のリンク先であるECサイトで商品を購入した場合,広告主からそのWebサイト運営者に成果報酬を支払う仕組みである。
  2. 期間を限定した値引きの販売施策を見直し,コスト削減によるローコストオペレーションを実現させて,恒常的な低価格戦略を展開することである。
  3. 顧客に会員カードなどを発行して購買情報を収集し,顧客には割引ポイントの付与や会員割引の特典を与えるなど,優良顧客の維持拡大を図る仕組みである。
  4. 顧客の購買行動における,直近購買日,購買頻度,購買金額の3要素を用いて,優良顧客のセグメンテーションなどを行う顧客分析手法のことである。

解答・解説

問9

 スキミングプライシングの説明はどれか。

  1. 顧客に適切な価格であると認識させ,購買意欲を高める価格を設定する手法
  2. 市場シェアを獲得するために,製品投入の初期段階で低価格を設定する手法
  3. 先行者利益を獲得するために,製品投入の初期段階で高価格を設定する手法
  4. 同一製品に市場セグメントの特性に合わせて,異なる価格を設定する手法

解答・解説

問11

 商品のブランド戦略の一つであるラインエクステンションを説明したものはどれか。

  1. 売上の伸びが鈍くなってきたときなどに,デザインや容量を変更した商品を導入し,ブランド力を高める戦略
  2. 関連分野において知名度の高い他社ブランドと提携し,自社商品のブランドカを高める戦略
  3. 実績のある商品と同じカテゴリにシリーズ商品を導入し,同一ブランド名での品ぞろえを豊富にする戦略
  4. 消費者の間に浸透し,市場での地位を確立しているブランド名で,現行商品とは異なるカテゴリに参入する戦略

解答・解説

問12

 ジェフリー・A・ムーアはキャズム理論において,利用者の行動様式に変化を強いるハイテク製品では,イノベータ理論の五つの採用者区分の間に断絶があると主張し,その中でも特に乗り越えるのが困難な深く大きな溝を“キャズム”と呼んでいる。“キャズム”が存在する場所はどれか。

  1. イノベータとアーリーアダプタの間
  2. アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
  3. アーリーマジョリティとレイトマジョリティの間
  4. レイトマジョリティとラガードの間

解答・解説

問14

 知識創造プロセス(SECIモデル)において,表出化に該当するものはどれか。

  1. 顧客への対応の仕方を,顧客の業種別にマニュアル化する。
  2. 客訪問に新入社員を同行対応の方法を目で見て体得させる。
  3. 製品操作マニュアルと業務マニュアルから,運用マニュアルを作成する。
  4. マニュアルに記載された方法を実践し,スキルを習得する。

解答・解説

問16

 XBRLに関する記述として,適切なものはどれか。

  1. XBRLによって,決算などに伴う集計,法定書類の作成を自動化することを容易にする。
  2. XBRLによって表現される勘定科目体系は,会計基準ごとに固定であり,個別に定義することはできない。
  3. XBRLは,企業外部向けの財務会計情報の開示に利用できるが,企業内部向けの管理会計情報としては利用できない。
  4. XBRLは,企業の財務諸表の情報を複数企業間において交換するための国際的なEDI標準である。

解答・解説

問18

 ティアダウンの説明はどれか。

  1. 市場の要求である“要求品質”と,提供する側の技術である“技術特性”の2元表を作成し,顧客の要求を満たすための機能を明確にする手法
  2. 整理・整頓することで事故やけがの防止や作業効率の低下を防ぐ活動
  3. 他社の製品を分解し,分析して自社商品と比較することによって,コストや性能面でより高い競争力をもった製品を開発する手法
  4. 物作りの仕組みの中の無駄を,現場の知恵を出し合って排除する活動

解答・解説

問19

 リーダシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。

  1. 権限行使と命令統制による労務管理を批判し,目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効だとしたもの
  2. 恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性をモデル化し,これを評価や育成の基準にしたもの
  3. 人間の基本的欲求を低次から,生理的欲求,安全の欲求,所属と愛の欲求,承認の欲求,自己実現の欲求と階層化したもの
  4. 唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない,という考え方に基づいて,リーダの特性や行動と状況の関係を分析したもの

解答・解説

問20

 問題解決に当たって,現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で,次に,理想との比較から現状の問題点を洗い出し,具体的な改善案を策定する手法はどれか。

  1. 系統図法
  2. 親和図法
  3. 線形計画法
  4. ワークデザイン法

解答・解説

問21

 X社では,(1)~(4)に示す算定方式で在庫補充量を決定している。第n週の週末時点での在庫量をB[n],第n週の販売量をC[n]としたとき,第n週の週末に発注する在庫補充量の算出式はどれか。ここで,nは3以上とする。

〔在庫補充量の算定方式〕
(1)週末ごとに在庫補充量を算出し,発注を行う。在庫は翌週の月曜日に補充される。
(2)在庫補充量は,翌週の販売予測量から現在の在庫量を引き,安全在庫量を加えて算出する。
(3)翌週の販売予測量は,先週の販売量と今週の販売量の平均値とする。
(4)安全在庫量は,翌週の販売予測量の10%とする。

  1. (C[n−1] + C[n]) / 2 × 1.1 − B[n]
  2. (C[n−1] + C[n]) / 2 × 1.1 − B[n−1]
  3. (C[n−1] + C[n]) / 2 + C[n] × 0.1 − B[n]
  4. (C[n−2] + C[n−1]) / 2 + C[n] × 0.1 − B[n]

解答・解説

令和29年度秋期
問1

 共通フレーム2013によれば,システム化構想の立案プロセスで実施するタスクはどれか。

  1. 市場,競争相手,取引先,法規制,社会情勢などの事業環境,業務環境を分析し,事業目標,業務目標との関係を明確にする。
  2. システムのライフサイクルの全期間を通して,利害関係者を識別する。
  3. 人間の能力及びスキルの限界を考慮して,利用者とシステムとの間の相互作用を識別する。
  4. 利害関係者の要件が正確に表現されていることを,利害関係者とともに確立する。

解答・解説

問2

 BCP策定に際して,目標復旧時間となるものはどれか。

  1. 災害時に企業活動を継続するために,最低限必要な業務を復旧するまでの時間
  2. 災害時に代替手段で運用していた業務が,完全に元の状態に戻るまでの時間
  3. 障害発生後のシステムの縮退運用を継続することが許容される時間
  4. 対策本部の立上げや判定会議の時間を除く,待機系への切替えに要する時間

解答・解説

問3

 システム管理基準(平成16年)によれば,情報戦略における全体最適化計画の策定で実施することはどれか。

  1. 情報システムの目的を達成する実現可能な代替案を検討する。
  2. 投資効果及びリスク算定の方法を明確にする。
  3. パッケージソフトウェアとユーザニーズとの適合性を検討する。
  4. ユーザ部門及び情報システム部門の役割分担を明確にする。

解答・解説

問4

 IT投資効果の評価に用いられる手法のうち,ROIによるものはどれか。

  1. 一定期間のキャッシュフローを,将来発生するものは割引率を設定して現在価値に換算した上で,キャッシュフローの合計値を求め,その大小で評価する。
  2. キャッシュフロー上で初年度の投資によるキャッシュアウトフローが何年後に回収できるかによって評価する。
  3. 金銭価値の時間的変化を考慮して,現在価値に換算されたキャッシュフローの一定期間の合計値がゼロとなるような割引率を求め,その大小で評価する。
  4. 投資額を分母に,投資による収益を分子とした比率を算出し,その大小で評価する。

解答・解説

問6

 バリューチェーンでは,付加価値を生み出す事業活動を,五つの主活動と四つの支援活動に分類している。支援活動に該当するものはどれか。

  1. 技術開発
  2. 購買物流
  3. サービス
  4. 製造

解答・解説

問8

 投資効果を現在価値法で評価するとき,最も投資効果の大きい(又は損失の小さい)シナリオはどれか。ここで,期間は3年間,割引率は5%とし,各シナリオのキャッシュフローは表のとおりとする。

単位 万円
シナリオ 投資額 回収額
1年目 2年目 3年目
A 220 40 80 120
B 220 120 80 40
C 220 80 80 80
投資をしない 0 0 0 0
  1. A
  2. B
  3. C
  4. 投資をしない

解答・解説

問10

 人から人へと評判が拡散することを積極的に利用することが特徴的なマーケティング手法はどれか。

  1. アフィリエイトマーケティング
  2. セグメント内差別化マーケティング
  3. パーミッションマーケティング
  4. バイラルマーケティング

解答・解説

問11

 売り手側でのマーケティング要素4Pは,買い手側での要素4Cに対応するという考え方がある。4Pの一つであるプロモーションに対応する4Cの構成要素はどれか。

  1. 顧客価値(CustomerValue)
  2. 顧客コスト(CustomerCost)
  3. コミュニケーション(Communication)
  4. 利便性(Convenience)

解答・解説

問13

 需要の価格弾力性を説明したものはどれか。

  1. 製品価格と需要,製品価格と供給の関係をそれぞれ表したものであり,両者の曲線の交点が均衡価格であることが分かる。
  2. 製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したものであり,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
  3. 製品の需要と,価格,所得,広告,販売促進などの需要決定要因との関係を表したものであり,これによって需要予測ができる。
  4. 累積生産量と単位コストの関係を表したものであり,製品の需要が増加して累積生産量が増加すると単位コストが低減することが分かる。

解答・解説

問17

 フリーミアムの特徴はどれか。

  1. Webサイト内の広告を収益源としているので,サービスの維持・拡大が困難である。
  2. 全ての利用者に広く課金するモデルである。
  3. 有料と無料の境界が明確になっていて,高度な機能や充実した内容など有料のサービスの優位性がはっきりしている。
  4. 利用者ごとに掛かるコストが大きいので,少数の人が限定的に使うような場合に,より高い効果が見込める。

解答・解説

問18

 インターネット広告の効果指標として用いられるコンバージョン率の説明はどれか。

  1. Webサイト上で広告が表示された回数に対して,その広告がクリックされた回数の割合を示す指標である。
  2. Webサイト上の広告から商品購入に至った顧客の1人当たりの広告コストを示す指標である。
  3. Webサイト上の広告に掛けた費用の何倍の収益がその広告から得ることができたかを示す指標である。
  4. Webサイト上の広告をクリックし,そのWebサイトを訪れた人のうち会員登録や商品購入などに至った顧客数の割合を示す指標である。

解答・解説

問19

 ハーシィ及びブランチャードが提唱するSL理論の説明はどれか。

  1. 開放の窓,秘密の窓,未知の窓,盲点の窓の四つの窓を用いて,自己理解と対人関係の良否を説明した理論
  2. 教示的,説得的,参加的,委任的の四つに,部下の成熟度レベルによって,リーダシップスタイルを分類した理論
  3. 共同化,表出化,連結化,内面化のプロセスによって,個人と組織に新たな知識が創造されるとした理論
  4. 生理的,安全,所属と愛情,承認と自尊,自己実現といった5段階で欲求が発達するとされる理論

解答・解説

問22

 期末の決算において,表の損益計算資料が得られた。当期の営業利益は何百万円か。

単位 百万円
項目 金額
売上高 1,500
売上原価 1,000
販売費及び一般管理費 200
営業外収益 40
営業外費用 50
  1. 270
  2. 300
  3. 310
  4. 500

解答・解説

令和28年度秋期
問1

 エンタープライズアーキテクチャ(EA)のビジネスアーキテクチャで機能情報関連図(DFD)を作成する目的はどれか。

  1. 業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。
  2. 業務・システムの目的・機能,情報システムの管理・運用体制を明確にする。
  3. 情報システム間でやり取りされる情報の種類と方向を明確にする。
  4. 物理的なデータ構造を明確にする。

解答・解説

問3

 レコメンデーション(お勧め商品の提案)の例のうち,協調フィルタリングを用いたものはどれか。

  1. カテゴリ別に売れ筋商品のランキングを自動抽出し,リアルタイムで売れ筋情報を発信する。
  2. 顧客情報から,年齢,性別などの人口動態変数を用い,“20代男性”,“30代女性”などにセグメント化した上で,各セグメント向けの商品を提示する。
  3. 顧客同士の購買行動の類似性を相関分析などによって求め,顧客Aに類似した顧客Bが購入している商品を顧客Aに勧める。
  4. 野球のバットを購入した人に野球のボールを勧めるなどあらかじめ用意されたルールに基づいて,関連商品を提示する。

解答・解説

問4

 IT投資案件において,投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。投資額が500のとき,期待できるキャッシュインの四つのシナリオa~dのうち,PBPの効果が最も高いものはどれか

  1. 年目 1 2 3 4 5
    キャッシュイン 100 150 200 250 300
  2. 年目 1 2 3 4 5
    キャッシュイン 100 200 300 200 100
  3. 年目 1 2 3 4 5
    キャッシュイン 200 150 100 150 200
  4. 年目 1 2 3 4 5
    キャッシュイン 300 200 100 50 50
  1. a
  2. b
  3. c
  4. d

解答・解説

問5

 情報システムの全体計画立案のためにE-Rモデルを用いて全社のデータモデルを作成する手順はどれか。

  1. 管理層の業務から機能を抽出し,機能をエンティティとする。次に,機能の相互関係に基づいてリレーションシップを定義する。さらに,全社の帳票類を調査して整理し,正規化された項目に基づいて属性を定義し,全社のデータモデルとする。
  2. 企業の全体像を把握するために,主要なエンティティだけを抽出し,それらの相互間のリレーションシップを含めて,鳥瞰図を作成する。次に,エンティティを詳細化し,全てのリレーションシップを明確にしたものを全社のデータモデルとする。
  3. 業務層の現状システムを分析し,エンティティとリレーションシップを抽出する。それぞれについて適切な属性を定め,これらを基にE-R図を作成し,それを抽象化して,全社のデータモデルを作成する。
  4. 全社のデータとその処理過程を分析し,重要な処理を行っている業務を基本エンティティとする。次に,基本エンティティ相互のデータの流れをリレーションシップとして捉え,適切な識別名を与える。さらに,基本エンティティと関係があるデータを属性とし,全社のデータモデルを作成する。

解答・解説

問7

 環境分析の代表的なフレームワークについて,外部環境を分析するものと内部環境を分析するもので整理した図のcに当てはまるものはどれか。ここで,ア~エはa~dのいずれかに対応する。

f:id:trhnmr:20210403110257p:plain

  1. PEST分析
  2. SWOT分析
  3. バリューチェーン分析
  4. ファイブフォース分析

解答・解説

問8

 コアコンピタンスに該当するものはどれか。

  1. 主な事業ドメインの高い成長率
  2. 競合他社よりも効率性が高い生産システム
  3. 参入を予定している事業分野の競合状況
  4. 収益性が高い事業分野での市場シェア

解答・解説

問11

 消費者市場のセグメンテーション変数のうち,行動的変数はどれか。

  1. 社会階層,ライフスタイル
  2. 使用頻度,ロイヤルティ
  3. 都市規模,人口密度
  4. 年齢,職業

解答・解説

問13

 経営戦略に用いるCSF分析で明らかになるものはどれか。

  1. 業界内の競争に影響する要因と,自社の強み
  2. 競争環境の脅威と機会,企業の強み・弱み
  3. 成功するための重要な機能や特性
  4. 保有する事業の成長性と収益性

解答・解説

問14

 図は,SECIモデルの知識変換プロセスに基づき,製造現場において,熟練工の技能を若手技能者に伝承する例を示したものである。dに該当する活動はどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。

f:id:trhnmr:20210403120348p:plain

  1. 現場作業やOJTを通じて,熟練工と若手技能者間において製造のための知識や課題を確認するとともに,文書化されていない技能の存在を認識する。
  2. 熟練工がもつ技能のうち,文章,図表,数式によって表現が可能なものを熟練工と若手技能者間において確認しながら作業手順書などの文書にまとめる。
  3. 若手技能者が,得られた知識をデータベースに記録し,これらを整理・分類し,組み合わせることによって,新しい作業手順を生み出す。
  4. 若手技能者が,得られた知識を基に実際の作業を繰り返し経験することによって,知識を自分の技能として体得する。

解答・解説

問16

 XBRLを説明したものはどれか。

  1. 企業内又は企業間で使用される複数の業務システムを連携させることであり,データやビジネスプロセスの効率的な統合が可能となる。
  2. 小売店の端末からネットワーク経由で発注を行うことによって,迅速かつ正確な発注作業が実現でき,リードタイムの短縮や受発注業務の効率向上が可能となる。
  3. 財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した言語であり,適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能となる。
  4. 通信プロトコルやデータフォーマットの標準的な規約を定めることによって,企業間での受発注,決済,入出荷などの情報の電子的な交換が可能となる。

解答・解説

問17

 ボランタリーチェーンを説明したものはどれか。

  1. 加盟店が一定のロイヤルティを本部に支払って,本部の経営ノウハウ,商標,サービスマークなどを用いて販売活動を行う。
  2. 生産者・卸売業者・小売業者の間で,購買,生産,販売及び物流の一連の業務を全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
  3. 複数の小売業者が独立性を維持しながら,一つのグループとして,仕入れ,宣伝,販売促進などを共同で行う。
  4. 本部が複数店舗の仕入れを一括して行い,各店舗は本部の経営方針に基づいた販売活動に専念する。

解答・解説

問20

 コンピテンシモデルの説明はどれか。

  1. 権限行使と命令統制による労務管理を批判し,目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効であるとしたもの
  2. 最適なリーダシップの唯一のスタイルは存在せず,望ましいリーダシップのスタイルは,状況に応じて異なるとしたもの
  3. 人材の評価や育成の基準とするために,恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性を定義したもの
  4. 人間の基本的欲求を低次から,生理的欲求,安全の欲求,所属と愛の欲求,承認の欲求,自己実現の欲求としたもの

解答・解説

問21

 人事考課の際,考課者が陥りやすい傾向の説明のうち,ハロー効果を説明したものはどれか。

  1. 考課者の自信欠如や個人的感情から,評価が甘くなってしまうこと
  2. 事実を確認せずに,論理的に関係がある項目に対して同等の評価をすること
  3. 評価項目の一部が飛び抜けて高いと,他の項目も根拠なく高評価になること
  4. 部下の勤務状況を十分に把握していないので,評価が標準に集中してしまうこと

解答・解説

問22

 次の条件においてA社の連結損益計算書を作成した場合の連結売上高は何億円か。

〔条件〕
・A社は,B社の株式の80%を取得している。
・B社は,C社の株式の60%を取得している。
・B社は,D社の株式の20%を取得している。ただし,役員の派遣などはない。
・A社の売上高は,7,000億円であり,その10%は,B社に対するものである。
・B社の売上高は,3,500億円であり,その20%は,D社に対するものである。
・C社の売上高は,2,500億円である。
・D社の売上高は,2,000億円である。
・A社とB社,B社とD社以外の相互間取引はない。

  1. 12,300
  2. 13,000
  3. 13,600
  4. 14,300

解答・解説

令和27年度秋期
問1

 IT投資マネジメントを,プロジェクト単位での最適化を目的とする個別プロジェクトマネジメントと企業レベルの最適化を目的とする戦略マネジメントの二つに分類した場合,戦略マネジメントでの実施項目はどれか。

  1. 実施中のプロジェクトの評価を行い,全社IT統括部門に進捗状況などを報告した上で,必要に応じて実施計画を修正する。
  2. 全社IT投資計画を基にプロジェクトの実施計画を策定し,投資目的・目標の設定と,投資額のの見積りを行い,予算の配分を判断する。
  3. 全社規模でのIT投資評価の方法や,複数のプロジェクトから成るIT投資ポートフォリオの選択基準を決定し,全社IT投資テーマを起案する。
  4. プロジェクトが完了してから一定期間が経過した後,実施計画段階で設定した効果目標が達成されているか否かを実績に基づいて検証する。

解答・解説

問2

 TCOの算定に当たって,適切なものはどれか。

  1. エンドユーザコンピューティングにおける利用部門の運用費用は考慮しない。
  2. システム監査における監査対象データの収集費用や管理費用は考慮しない。
  3. システム障害の発生などによって,その障害とは直接関係のない仕入先企業が被るおそれがある,将来的な損失額も考慮する。
  4. 利用部門におけるシステム利用に起因する,埋没原価などの見えない費用も考慮する。

解答・解説

問3

 物流業務において,10%の物流コストの削減の目標を立てて,図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動はどれか。

f:id:trhnmr:20210403102458p:plain

  1. CSF(Critical Success Factor)の抽出
  2. KGI(Key Goal Indicator)の設定
  3. KPI(Key Performance Indicator)の設定
  4. MBO(Management by Objectives)の導入

解答・解説

問4

 共通フレームによれば,システム化計画の立案において,システム化機能を整理し,情報と処理の流れを明確にするために実施する作業はどれか。

  1. 機能要件の定義
  2. 業務運用手順の文書化
  3. 業務モデルの作成
  4. システム方式の確立

解答・解説

問5
IT投資案件X(割引率:2.5%)
0 1 2 3 4 5
キャッシュイン   100 90 80 60 50
キャッシュアウト 200          
  1. −200 + 100/0.025 + 90/0.025² + 80/0.025³ + 60/0.025⁴ + 50/0.025⁵
  2. −200 + 100/0.025⁵ + 90/0.025⁴ + 80/0.025³ + 60/0.025² + 50/0.025
  3. −200 + 100/1.025 + 90/1.025² + 80/1.025³ + 60/1.025⁴ + 50/1.025⁵
  4. −200 + 100/1.025⁵ + 90/1.025⁴ + 80/1.025³ + 60/1.025² + 50/1.025

解答・解説

問8

 観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。

  1. クラスタ分析法
  2. 指数平滑法
  3. デルファイ法
  4. モンテカルロ法

解答・解説

問9

 消費者市場のセグメンテーション変数のうち,心理的変数はどれか。

  1. 使用頻度,ロイヤリティ
  2. 性格,ライフスタイル
  3. 都市規模,人口密度
  4. 年齢,職業

解答・解説

問12

 一人の顧客に関する顧客生涯価値の見積りで留意すべきことはどれか。

  1. 顧客が紹介する他の顧客の購入見込みも対象とする。
  2. 顧客の平均購入単価よりも年間購入回数を重視する。
  3. 商品を新しく買い換える行為は考慮しない。
  4. 新製品のプロモーション費用は対象としない。

解答・解説

問16

 ebXMLを説明したものはどれか。

  1. XML文書をベースとしたメッセージをHTTPなどのプロトコルで交換することによって,他のコンピュータ上のオブジェクトにアクセスするための仕様である。
  2. XMLを応用したもので,インターネット上のディレクトリ(登録簿)にWebサービスを登録し,検索可能とするための仕様である。
  3. XMLを用いたWebサービス間の通信プロトコルやビジネスプロセスの記述方法,取引情報のフォーマットなどを定義する一連の仕様である。
  4. プログラムからWebサービスを呼び出す際に必要なインタフェース情報を,XML形式の言語で記述するための仕様である。

解答・解説

問18

 e-ビジネス分野で提唱されているロングテールの考え方を説明したものはどれか。

  1. 売れ筋商品に絞り込んで販売するのではなく,多品種少量販売によって大きな売上や利益を得ることができる。
  2. 業界標準を確立した製品・サービスは生産規模が2倍になると生産性がさらに向上し,収益が2倍になる。
  3. 全体の2割の優良顧客が全体の売上の8割を占め,全商品の上位2割が8割の売上を占める。
  4. 利用者が増えるほど,個々の利用者の便益が増加し,その結果,ますます利用者が増えることで寡占化が進む。

解答・解説

問19

 リーダシップを“タスク志向”と“人間関係志向”の強弱で四つの型に分類し,部下の成熟度によって,有効なリーダシップの型が変化するとしたものはどれか。

  1. SL理論
  2. Y理論
  3. コンピテンシモデル
  4. マズローの欲求段階説

解答・解説

問20

 A社とB社の比較表から分かる,A社の特徴はどれか。

単位 億円
  A社 B社
売上高 1,000 1,000
変動費 500 800
固定費 400 100
営業利益 100 100
  1. 売上高の増加が大きな利益に結び付きやすい。
  2. 限界利益率が低い。
  3. 損益分岐点が低い。
  4. 不況時にも,売上高の減少が大きな損失に結び付かず不況抵抗力は強い。

解答・解説

問21

 EVA(経済付加価値)の算出方法を説明したものはどれか。

  1. 効果の現在価値と投資額の差がゼロになる資本コストを求める。
  2. 投資額に対してどれだけ利益を生み出しているかを求める。
  3. 投資額を回収するのに必要な期間(年数)を求める。
  4. 利益から資本費用(投資額×資本コスト)を引いて金額を求める。

解答・解説

問22

 我が国における,連結の対象となる子会社の範囲を決定する基準はどれか。

  1. 営業循環基準
  2. 影響力基準
  3. 支配力基準
  4. 持株基準

解答・解説

問24

 JIS Q 22301:2013が要求事項を規定している対象はどれか。

  1. ITサービスマネジメントシステム
  2. 個人情報保護マネジメントシステム
  3. 事業継続マネジメントシステム
  4. 情報セキュリティマネジメントシステム

解答・解説

令和26年度秋期
問3

 BI(Business Intelligence)を説明したものはどれか。

  1. 企業内外のデータを蓄積し,分類・加工・分析して活用することによって,企業の意思決定の迅速化を支援する手法
  2. 企業内の慣行などにとらわれず,業務プロセスを抜本的に再構築することによって,コスト・品質・サービス水準などを改善する手法
  3. 企業内の業務の流れを可視化し,業務改善サイクルを適用することによって,継続的な業務改善を図る手法
  4. 企業内の異なるシステムを互いに連結し,データやプロセスの統合を図ることによって,効率よく活用する手法

解答・解説

問5

 IT技術動向,ソフトウェアパッケージ情報,開発方法論などの情報提供をベンダに要請するものはどれか。

  1. IFB
  2. RFI
  3. RFP
  4. RFQ

解答・解説

問6

 専門の事業者が提供するサービスのうち,EMSの説明はどれか。

  1. コールセンタの企画,設計から業務運用までを一括して受託することによって,委託元のコールセンタへの設備投資や人員調達を不要とするサービス
  2. 人事,経理,総務などの業務を標準化してグループ内の1か所に集約することによって,グループ全体の間接業務のコスト削減に貢献するサービス
  3. 複数の電子機器メーカから製品の設計,製造を一括して受託することによって,生産規模を確保し,低コストで製品を提供するサービス
  4. プロバイダ側のコンピュータ上でソフトウェアを稼働させて,利用者はそのソフトウェアの機能をネットワーク経由で利用するサービス

解答・解説

問8

 PPMにおいて,投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。

  1. 市場成長率が高く,相対的市場占有率が高い事業
  2. 市場成長率が高く,相対的市場占有率が低い事業
  3. 市場成長率が低く,相対的市場占有率が高い事業
  4. 市場成長率が低く,相対的市場占有率が低い事業

解答・解説

問12

 顧客の収益が表のように見込まれるとき,3年間の顧客生涯価値(LTV)は何百万円か。ここで,割引率は10%とし,計算は百万円未満を切り捨てるものとする。

年間収益の単位 百万円
  1年目 2年目 3年目
年間収益 1) 50 10 10
割引係数 2) 1.0 1.1 1.2
注 1)年間収益は販売コストを考慮済み
  2)割引係数はn年目で (1+割引率)n−1 の値
  1. 65
  2. 67
  3. 70
  4. 73

解答・解説

問15

 カーブアウトの説明として,適切なものはどれか。

  1. 企業の経営者などが自社の株式や事業部門を買収すること
  2. 競争相手に知られたくない技術を,特許取得せずノウハウとして社内に秘匿すること
  3. 自社の事業の一部を戦略的に切り出し,埋もれた技術や人材を社外の別組織として独立させること
  4. 製造委託契約を締結し,外部から完成品を調達すること

解答・解説

問19

 HEMSの説明として,適切なものはどれか。

  1. 太陽光発電システム及び家庭用燃料電池が発電した電気を,家庭などで利用できるように変換するシステム
  2. 廃棄物の減量及び資源の有効利用推進のために,一般家庭及び事務所から排出された家電製品の有用な部分をリサイクルするシステム
  3. ヒートポンプを利用して,より少ないエネルギーで大きな熱量を発生させる電気給湯システム
  4. 複数の家電製品をネットワークでつなぎ,電力の可視化及び電力消費の最適制御を行うシステム

解答・解説

問21

 マトリックス組織を説明したものはどれか。

  1. 事業部制組織と職能制組織との両方の特徴を生かそうとする組織である。
  2. 新事業開発のために社内に独立した活動単位として設置し,小さな企業であるかのように運営する組織である。
  3. 製品群などを事業単位として構成し,事業単位ごとに意思決定を行う組織である。
  4. 専門性を生かした組織であり,研究開発,製造,販売,人事・総務,経理・財務のような職能別に構成された組織である。

解答・解説

問22

 ROE(Return On Equity)を減少させるものはどれか。

  1. ROAの増加
  2. 自己資本比率の増加
  3. 総資本回転率の増加
  4. 当期純利益率の増加

解答・解説

令和25年度秋期
問1

 情報戦略の投資効果を評価するとき,利益額を分子に,投資額を分母にして算出するものはどれか。

  1. EVA
  2. IRR
  3. NPV
  4. ROI

解答・解説

問3

 エンタープライズアーキテクチャを説明したものはどれか。

  1. 今まで開発してきた業務システムをビジネス価値とソリューション品質の2軸で分析し,業務システムごとの改善の方向を決定する。
  2. 既存の業務と情報システムの全体像及び将来の目標を明示することによって,ITガバナンスを強化し,経営の視点からIT投資効果を高める。
  3. 財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の四つの視点から評価指標を設定し,IT投資による組織全体への効果を的確に管理する。
  4. 情報システムの開発・保守とその組織運営の現状を調査し,ソフトウェアプロセスの成熟度を評価して,プロセス改善の方向を決定する。

解答・解説

問4

 BABOKでは,要求をビジネス要求,ステークホルダ要求,ソリューション要求及び移行要求の4種類に分類している。ソリューション要求の説明はどれか。

  1. 経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシスの活動で定義している。
  2. 新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。
  3. 組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
  4. 利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。

解答・解説

問5

 非機能要件の使用性に該当するものはどれか。

  1. 4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できること
  2. 業務のピーク時でも8時間以内で夜間バッチ処理を完了できること
  3. 現行のシステムから新システムへ72時間以内に移行できること
  4. 地震などの大規模災害でも144時間以内にシステムを復旧できること

解答・解説

問6

 グリーン購入法において,“環境物品等”として規定されているものはどれか。

  1. ISO 14001認証取得した企業が製造又は提供する製品・サービス
  2. IT活用による省エネなど,グリーンITに関わる製品・サービス
  3. 環境への負荷低減に資する原材料・部品又は製品・サービス
  4. コーズリレーテッドマーケティング対象の,環境配慮の製品・サービス

解答・解説

問7

 市場成長率と相対的市場シェアから,市場と企業の関係を分析し,自社製品や事業についての最適な資源配分方針を求めるための手法はどれか。

  1. 3C
  2. BSC
  3. PPM
  4. SWOT

解答・解説

問14

 計画的陳腐化を説明したものはどれか。

  1. 機能がまだ十分に使用可能な製品を,新しいデザインに変更することによって,既存製品からの移行を進めていくこと
  2. 製品の誕生から廃棄までのうち,製品のニーズがなくなることによって,売上も利益も下降線をたどる段階のこと
  3. 製品の値引き販売をすることによって,多くの人の購入を狙うこと
  4. 大規模な流通業者が,あえてブランド名を付けないことによって,旧タイプの製品を提供すること

解答・解説

問20

 ファブレスの特徴を説明したものはどれか。

  1. 1人又は数人が全行程を担当する方式であり,作業内容を変えるだけで生産品目を変更でき,多品種少量生産への対応が容易である。
  2. 後工程から,部品納入の時期,数量を示した作業指示書を前工程に渡して部品供給を受ける仕組みであり,在庫を圧縮することができる。
  3. 生産設備である工場をもたないので,資金が固定化せず,需給変動や製品ライフサイクルに伴うリスクが低減できる。
  4. 生産設備をもたない複数の企業の製造を請け負うことによって,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行える。

解答・解説

問22

 アクションラーニングを説明したものはどれか。

  1. ある企業や業界で起こった事例を基にして,問題解決や意思決定について議論する学習方法
  2. 自社が直面する経営課題に対して参加者が自ら施策を立案し,問題解決に向けた取組みを実践していく学習方法
  3. シミュレーション機能を使用して,販売,製造,人事,財務における意思決定を模擬体験する学習方法
  4. 特定の状況設定の下で,様々な立場の役割を演じて,それぞれの問題点や解決方法を考える学習方法

解答・解説

問24

 連結貸借対照表作成に関する相殺消去について,適切なものはどれか。

  1. 持分法適用会社相互間の債権と債務は,相殺消去しなければならない。
  2. 持分法適用会社に対する投資は,当該会社の資本と相殺消去しなければならない。
  3. 連結会社相互間の債権と債務は,相殺消去しなければならない。
  4. 連結会社相互間の売買取引に基づく棚卸資産の期末残高は,売上と相殺消去しなければならない。

解答・解説

令和24年度秋期
問2

 “システム管理基準”によれば,情報戦略の全体最適化計画策定において,実施すべきことはどれか。

  1. 開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にする。
  2. 個別開発計画の優先順位及び順位付けのルールを明確にする。
  3. 情報システム部門及びユーザ部門の役割分担を明確にする。
  4. ユーザニーズ調査の対象,範囲及び方法を明確にする。

解答・解説

問3

 内閣府の“事業継続ガイドライン”による事業継続計画の継続的改善のプロセスを順番に並べたとき,cに入るものはどれか。ここで,ア~エはa~dのいずれかに入る。

f:id:trhnmr:20210403102232p:plain

  1. 教育・訓練の実施
  2. 経営層による見直し
  3. 実施及び運用
  4. 点検及び是正措置

解答・解説

問9

 コアコンピタンスを説明したものはどれか。

  1. 経営活動における基本精神や行動指針
  2. 事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
  3. 自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
  4. 他社との差別化の源泉となる経営資源

解答・解説

問10

 事業戦略のうち,収穫戦略に該当するものはどれか。

  1. 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業に掛けるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。
  2. 事業を分社化し,その会社を売却することによって投下資金の回収を図る。
  3. 新規事業に進出することによって企業を成長させ,利益の増大を図る。
  4. 低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。

解答・解説

問11

 商品の購入希望者に対して,その商品に関連する別の商品又は組合せ商品などを推奨して販売することを何というか。

  1. アップセリング
  2. カテゴリキラー
  3. カテゴリトップ
  4. クロスセリング

解答・解説

問12

 コンジョイント分析の説明はどれか。

  1. 顧客ごとの売上高,利益額などを高い順に並べ,自社のビジネスの中心をなしている顧客を分析する手法
  2. 商品がもつ価格,デザイン,使いやすさなど,購入者が重視している複数の属性の組合せを分析する手法
  3. 同一世代は年齢を重ねても,時代が変化しても,共通の行動や意識を示すことに注目した,消費者の行動を分析する手法
  4. ブランドがもつ複数のイメージ項目を散布図にプロットし,それぞれのブランドのポジショニングを分析する手法

解答・解説

問18

 アパレル業界におけるSPAの説明はどれか。

  1. 過剰在庫,返品,特殊サイズ,傷などによって正規の価格では売れない商品を低価格で販売する。
  2. 顧客のニーズに対応したカスタマイズを実現するために,顧客の注文を受けてから最終製品の生産を行う。
  3. 商品企画から生産,販売までを行う製造小売業であり,自社のブランド商品を消費者に直接提供する。
  4. 特定の商品分野に絞り込み,豊富な品揃えとローコストオペレーションによって,徹底した低価格訴求を行う。

解答・解説

問21

 ゲーム理論を使って検討するのに適している業務はどれか。

  1. イベント会場の入場ゲート数の決定
  2. 売れ筋商品の要因の分析
  3. 競争者がいる地域での販売戦略の策定
  4. 新規開発商品の需要の予測

解答・解説

問23

 投資評価方法の説明のうち,IRR(Internal Rate of Return)法はどれか。

  1. “将来期待されるキャッシュインフローの現在価値の総額 - 初期投資額”を算出し,評価する。
  2. “投下された資本 = 将来期待される各期のキャッシュインフローの累計”になるまでの期間を算出し,評価する。
  3. “投資案のキャッシュアウトフローの現在価値の総額 = 将来に期待されるキャッシュインフローの現在価値の総額”になるような割引率を算出し,評価する。
  4. “投資案の効果が及ぶ最終年までの平均年間純利益 ÷ 投資総額”で利回りを算出し,評価する。

解答・解説

令和23年度秋期
問1

 経済産業省が策定した“IT経営力指標”の説明はどれか。

  1. IT化を推進するための原理原則を,システム開発の発注者と受注者の行動規範として17か条にまとめたもの
  2. ITの活用度合いを測る上で,IT活用による新ビジネスモデル創出力やIT基盤の構築度合いなどの七つの機能を評価軸とし四つのステージで評価するもの
  3. ソフトウェア開発を実践する組織に対し,開発プロセスの改善における進化を5段階の成熟度レベルで評価するもの
  4. ソフトウェア業界における開発業務,取引,組織のプロセスなどを,システムのライフサイクル全般にわたり標準的ガイドラインとしてまとめたもの

解答・解説

問5

 BABOKの説明はどれか。

  1. ソフトウェア品質の基本概念,ソフトウェア品質マネジメント,ソフトウェア品質技術の三つのカテゴリからなる知識体系
  2. ソフトウェア要求,ソフトウェア設計,ソフトウェア構築,ソフトウェアテスティング,ソフトウェア保守など10の知識エリアからなる知識体系
  3. ビジネスアナリシスの計画とモニタリング,引き出し,要求アナリシス,基礎コンピテンシなど七つの知識エリアからなる知識体系
  4. プロジェクトマネジメントに関して,スコープ,時間,コスト,品質,人的資源,コミュニケーション,リスク管理など九つの知識エリアからなる知識体系

解答・解説

問6

 システムの機能要件を定義する上で,前提となる要件定義作業はどれか。

  1. 対象業務の業務モデルから業務機能を支援するシステム化機能を整理し,その実現のために必要なシステム方式を策定する。
  2. 対象業務の具体的な業務上の問題点を分析し,解決方向を明確化するとともに,システムを用いて実現すべき課題を定義する。
  3. 利害関係者からのニーズを整理し,新しい業務の在り方や運用をまとめた上で,業務上実現すべき要件を明らかにする。
  4. 利害関係者要件のシステム要求が技術的に実現可能であるかを検証し,システム設計が可能な技術要件に変換する。

解答・解説

問8

 企業戦略におけるTOBを説明したものはどれか。

  1. 価格と期間を公告し,不特定かつ多数の株主から株式を買い付けて,経営支配権を獲得する。
  2. 経営陣に属さない一般従業員が,自社の株式を買い取り,経営を引き継ぐ。
  3. 子会社や事業部門の経営陣が,自社の株式を買い取り,独立する。
  4. ベンチャーキャピタルが,対象会社に投資するだけでなく,役員を送り込んで経営に関与する。

解答・解説

問10

 ブルーオーシャン戦略を説明したものはどれか。

  1. いまだかつてない価値を提供することで競争のない市場領域を切り開く。
  2. 競争優位を確立するために他社のどこよりも低いコストを実現する。
  3. ベストプラクティスを取り入れることで品質向上やプロセス改善に結び付ける。
  4. リーダ企業を模倣することで開発コストを削減し利潤の最大化を目指す。

解答・解説

問11

 アンゾフの成長ベクトルにおいて,Bの戦略を表すものはどれか。

  製品
既存 新規


A B

C D
  1. 市場開発戦略
  2. 市場浸透戦略
  3. 製品開発戦略
  4. 多角化戦略

解答・解説

問14

 ある顧客層の今後3年間を通しての,年間顧客維持率が40%,1人当たり年平均売上高が200万円,売上高コスト比率が50%と想定される場合,今後3年間のLTV(顧客1人当たりの生涯価値)は何万円か。ここで,割引率は考慮しないものとする。

  1. 62.4
  2. 156
  3. 210
  4. 312

解答・解説

問19

 インターネットオークションにおいて,出品者と落札者の間の決済で使用されるエスクローサービスはどれか。

  1. 決済に関する情報の利用に関して,第三者機関によって情報の保護基準が守られているかを監視する仕組みのこと
  2. 決済に関する電子メールなどの情報交換において,送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと
  3. 決済に使用されるクレジットカード情報の暗号化や,認証局によって正規のショップであることを確認し取引の安全を確保する仕組みのこと
  4. 決済を仲介し,落札者から送金を受け,商品の受渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと

解答・解説

問21

 c管理図で管理する対象はどれか。

  1. サンプル数が一定のロットにおける不適合品数
  2. サンプル数が異なるロットにおける不適合品率
  3. 製品の単位当たりの不適合数
  4. 面積や長さなど,大きさが一定の製品に検出される不適合数

解答・解説

問22

 製品X及びYを生産するために2種類の原料A,Bが必要である。製品1個の生産に必要となる原料の量と調達可能量は表に示すとおりである。製品XとYの販売1個当たりの利益が,それぞれ100円,150円であるとき,最大利益は何円か。

原料 製品Xの生産1個
当たりの必要量
製品Yの生産1個
当たりの必要量
調達可能量
A 2 1 100
B 1 2 80
  1. 5,000
  2. 6,000
  3. 7,000
  4. 8,000

解答・解説

問23

 ABC(活動基準原価計算)の考え方を説明したものはどれか。

  1. ABM(活動基準管理)を行って正確な原価を把握した上で,その原価を原価計算対象に割り当てることをいう。
  2. 活動分析によってプロセスの無駄(非付加価値活動)を明らかにしたうえで,一定の基準で原価計算対象に配賦することをいう。
  3. 間接費を活動別に捉え,その費用を,活動から生み出された原価計算対象に割り当てることをいう。
  4. 品質管理活動や部品管理活動の製造間接費,資材や経理部門などの補助部門費を,配賦基準に基づいて原価計算対象に配賦することをいう。

解答・解説

令和22年度秋期
問1

 情報システムの全体計画立案時に業務をモデル化する目的はどれか。

  1. 業務機能を整理し各部門の職務分担を決める。
  2. 業務の実態を具体的かつ詳細に把握する。
  3. 現状の業務機能の問題点を抽出する。
  4. 組織の活動と情報の関連を構造化して,企業のあるべき姿を示す。

解答・解説

問2

 “システム管理基準”によれば,“全体最適化”に含まれる作業はどれか。

  1. 委託先を含む開発体制の策定
  2. 開発スケジュールの策定
  3. 個別システムのハードウェアの導入スケジュールの策定
  4. 情報システム基盤の整備計画の策定

解答・解説

問4

 共通フレーム2007によれば,企画プロセスのシステム化計画の立案において定義するものはどれか。

  1. 業務上実現すべき要件
  2. システムの機能要件及び非機能要件
  3. 対象業務のシステム課題
  4. 利害関係者のニーズの識別と制約事項

解答・解説

問11

 市場で競合する二つの銘柄A,B間の推移確率行列は表のとおりである。例えば,今回Aを購入した人が次回にBを購入する確率は,20%である。AとBの市場シェアが,それぞれ50%であるとき,全員が2回購入した後の市場シェアはどうなるか。

  次回
A B
今回 A 0.8 0.2
B 0.4 0.6
  1. Aのシェアは10%上がり,Bのシェアは10%下がる。
  2. Aのシェアは10%下がり,Bのシェアは10%上がる。
  3. Aのシェアは14%上がり,Bのシェアは14%下がる。
  4. Aのシェアは14%下がり,Bのシェアは14%上がる。

解答・解説

問13

 ワントゥワンマーケティングを説明したものはどれか。

  1. 効率よく大量に生産することで,製品1個当たりのコストを低減させ,安価な製品を提供することによって,あらゆる顧客を対象にする。
  2. 市場シェアの拡大よりも,顧客との好ましい関係を重視し,長期にわたって自社製品を購入する顧客の割合を高める。
  3. 市場を複数のセグメントに細分化し,その中の幾つかのセグメントに対し,ニーズに合った製品又はマーケティングミックスを展開する。
  4. 製品の安全性,適切な情報の提供などに加えて,自然環境の保全,地域との融和などを目的とした企業の社会的責任を重視する。

解答・解説

問14

 SFAを説明したものはどれか。

  1. 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
  2. 卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
  3. 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
  4. 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。

解答・解説

問18

 3PL(3rd Party Logistics)を説明したものはどれか。

  1. 購買,生産,販売及び物流の一連の業務を,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
  2. 資材の調達から生産,保管,販売に至るまでの物流全体を,費用対効果が最適になるように総合的に管理し,合理化する。
  3. 電子・電機メーカから,製品の設計や資材調達,生産,物流,修理などを一括して受託する。
  4. 物流業務に加え,流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い,また荷主企業の物流企画も代行する。

解答・解説

問20

 図は,製品Aの構成部品を示している。この製品Aを10個生産する場合,部品Cの手配数量は何個になるか。ここで,括弧内の数字は上位部品1個当たりの所要数量であり,部品Cの在庫は5個とする。

f:id:trhnmr:20210403122855p:plain

  1. 15
  2. 20
  3. 25
  4. 30

解答・解説

問21

 SRI(Socially Responsible Investment)を説明したものはどれか。

  1. 企業が社会的責任を果たすために,環境保護への投資を行う。
  2. 財務評価だけでなく,社会的責任への取組みも評価して,企業への投資を行う。
  3. 先端技術開発への貢献度が高いベンチャ企業に対して,投資を行う。
  4. 地域経済の活性化のために,大型の公共事業への投資を積極的に行う。

解答・解説

問22

 システム運用中に発生している各種トラブルの減少を図るための対策を立案している。トラブルを誘発する要因ごとに改善可能な課題がある。同じ時間やコストを掛けるなら,要因を層別し,より重要なものから手掛けていくことにしたい。この場合の分析に適している管理図法はどれか。

  1. 特性要因図
  2. パレート図
  3. ヒストグラム
  4. レーダチャート

解答・解説

問23

 ある外注部品が不良品である確率は0.1であり,受入れ後の費用は,良品には掛からないが,不良品には1個につき2,000円掛かる。そこで,検査機を導入して全部品を受入検査することにした。部品1個の検査費が40円,検査機が不良品を不良品と判定する確率が0.9とするとき,この受入検査で,部品1個当たりの費用は何円減ると期待できるか。ここで,検査機は良品をすべて良品と判定するものとする。また,検査機で不良品と判定されたものは受け入れない(2,000円は掛からない)。

  1. 140
  2. 144
  3. 176
  4. 180

解答・解説

令和21年度秋期
問1

 業務のあるべき姿を表す論理モデルを説明したものはどれか。

  1. 企業における主要機能を明確にして,現状の業務機能を分析し,体系化したもの
  2. 経営目標の達成に必要な業務機能を定義し,体系化したもの
  3. 現状の業務機能と情報システムでの処理を分析し,相互関係を明確化したもの
  4. 本来あるべき業務機能と現状を比較・分析し,評価したもの

解答・解説

問2

 BPOを説明したものはどれか。

  1. 企業内の業務全体を対象として,業務プロセスを抜本的に見直すことで,品質・コスト・スピードを改善し,競争優位性を確保すること
  2. 災害や事故で被害を受けても,重要事業を中断させない,又は可能な限り中断期間を短くする仕組みを構築すること
  3. 社内業務のうちコアビジネス以外の業務の一部又は全部を,情報システムと併せて外部に委託することで,経営資源をコアビジネスに集中させること
  4. プロジェクトを,戦略との適合性や費用対効果,リスクといった観点から評価を行い,情報化投資のバランスを管理し,最適化を図ること

解答・解説

問3

 マイケルハマーの提唱するリエンジニアリングの特徴はどれか。

  1. 業務の非効率な部分を組織構造の視点から見直し,業務効率の向上と社員の意識改革を図る。
  2. 顧客の満足度を高めることを主眼とし,最新の情報技術を用いて業務プロセスと組織を根本的に改革する。
  3. 最新の情報技術を用いて業務システムを開発することによって,組織をスリム化し,企業の競争力強化を図る。
  4. ボトムアップ方式で業務システムと組織の改革を図ることであり,社員全員参加型の生産性向上施策である。

解答・解説

問5

 情報システムのアウトソーシングを説明したものはどれか。

  1. 外部の企業に,情報システムの開発,運用,保守などに関するすべて又は一部の業務を委託すること
  2. 情報システム部門を分離して子会社にし,親会社以外からの業務の委託を受けること
  3. 派遣契約をしている要員が,監督者の指示を受けて,情報システムの開発,運用,保守などに関する作業を実施すること
  4. ユーザ部門に,情報システムの運用,保守のすべて又は一部の業務を移管すること

解答・解説

問6

 共通フレーム2007によれば,システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。

  1. 現行システムの内容,流れの調査及び課題の分析,抽出
  2. システム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定
  3. システム稼働時期の設定と全体開発スケジュールの作成
  4. システム化の対象となる業務要件の定義作業

解答・解説

問7

 共通フレーム2007によれば,企画プロセスのアクティビティはどれか。

  1. RFP(提案依頼書)を発行して,ベンダから提案書を受ける。
  2. 開発プロセスの実行計画を作成する。
  3. システム化計画及びプロジェクト計画を作成し,承認を受ける。
  4. 投資効果及び業務効果の評価を行う。

解答・解説

問9

 特定顧客,特定製品のセグメントに資源を集中し,専門化を図る戦略はどれか。

  1. チャレンジャ戦略
  2. ニッチ戦略
  3. フォロワ戦略
  4. リーダ戦略

解答・解説

問10

 企業戦略におけるマネジメントバイアウト(MBO)に該当する行為はどれか。

  1. 価格と期間を公告し,不特定かつ多数の株主から株式を買い付けて,経営支配権を獲得する。
  2. 経営陣に属さない一般従業員が,自社株を買い取り,経営権を引き継ぐ。
  3. 子会社や事業部門の経営陣が,自社株を買い取り,独立する。
  4. ベンチャーキャピタルが,対象会社に投資するだけでなく,役員を送り込んで経営に関与する。

解答・解説

問12

 大量生産・大量販売のメリットを生かしつつ,きめ細かな仕様・機能の取込みなどによって,個々の顧客の好みに応じられる製品やサービスを提供しようとするものはどれか。

  1. ターゲットマーケティング
  2. ベストプラクティス
  3. ベネフィットセグメンテーション
  4. マスカスタマイゼーション

解答・解説

問14

 営業部門で設定するKPI(Key Performance Indicator)とKGI(Key Goal Indicator)の適切な組合せはどれか。

  KPI KGI
既存顧客売上高 新規顧客売上高
既存顧客訪問件数 新規顧客訪問件数
新規顧客売上高 新規顧客訪問件数
新規顧客訪問件数 新規顧客売上高

解答・解説

問15

 バランススコアカードにおける業績評価指標のうち,“学習と成長の視点”に分類されるものはどれか。

  1. 顧客満足度調査の結果
  2. 従業員1人当たりの売上高
  3. 従業員の提案件数
  4. 新規顧客獲得率

解答・解説

問17

 部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。

  1. CRM
  2. ERP
  3. MRP
  4. SCM

解答・解説

問18

 ナレッジマネジメントのプロセスモデルであるSECIモデルにおいて,Iに入るものはどれか。

  1. 国際化(Internationalization)
  2. 情報化(Informatization)
  3. 初期化(Initialization)
  4. 内面化(Internalization)

解答・解説

問22

 コーポレートガバナンスを説明したものはどれか。

  1. 環境保全対策の費用対効果を定量的に測定して分析し,環境保全コストや環境保全効果などを公表すること
  2. 企業が本来の営利活動とは別に,社会の一員として,社会をより良くするために応分の貢献をすること
  3. 経営管理が適切に行われているかどうかを監視し,企業活動の健全性を維持する仕組みのこと
  4. 投資家やアナリストに対する広報活動として,企業の経営状況を正確かつ迅速に,そして継続的に公表すること

解答・解説

問23

 製造工程で部品の寸法を測定し,x管理図で品質を管理している。(1)~(4)の社内標準によって,管理図中の点を異常と判定する場合,図に示したx管理図で異常と判断すべき点は何個あるか。ここで,管理限界線近くとは,中心線から管理限界線までの距離の2/3(図中の点線)以上離れた場所をいう。

〔社内標準〕異常と判定する基準
(1) 管理限界線の外側又は線上に現れる点
(2) 連続する3点中の2点以上が管理限界線近くに現れる場合の,管理限界線近くの点
(3) 6個以上の点が,連続して中心線の上側又は下側に現れる場合の,6点目以降の点
(4) 3個以上の点が,連続して上昇又は下降する場合の,3点目以降の点

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  1. 2
  2. 3
  3. 4
  4. 5

解答・解説

午後Ⅰ

 4問中2問を選択しますが、問4はAIやIoTに関する問題ですので、それらの経験が無い方は問4は選択肢から外しましょう。
 なお、最近の出題テーマは次のようになっています。

テーマ
令和5年度
春期
問1
問2
問3
問4
令和4年度
春期
問1
問2
問3
問4
令和3年度
春期
問1
問2
問3
問4
令和元年度
秋期
問1 化学品メーカにおけるデジタルトランスフォーメーションの推進
問2 保険会社の新事業の企画
問3 大学受験向け予備校の合併に伴うITを活用したビジネスモデルの見直し
問4 自動運転技術を用いた海底探査システム
平成30年度
秋期
問1 証券会社のコールセンタにおけるAIの機能を活用した新サービスの検討
問2 住宅設備メーカのシステム導入
問3 コンテンツ制作会社の事業展開
問4 AIを活用したエレベータの製品企画
平成29年度
秋期
問1 大型機器製造業におけるIoTを活用したビジネスモデル構築
問2 飲料メーカの合併に伴う物流業務の見直し
問3 クレジットカード会社の保有データを活用した取組み
問4 超小型人工衛星の事業化

 

午後Ⅱ

 3問中1問を選択しますが、問3は組込みシステムに関する問題ですので、組込み関連の経験が無い方は問3は選択肢から外しましょう。
 なお、最近の出題テーマは次のようになっています。

テーマ
令和5年度
春期
問1
問2
問3
令和4年度
春期
問1
問2
問3
令和3年度
春期
問1
問2
問3
令和元年度
秋期
問1 ディジタル技術を活用した業務プロセスによる事業課題
問2 ITを活用したビジネスモデル策定の支援
問3 組込みシステムの製品企画における調達戦略
平成30年度
秋期
問1 事業目標の達成を目指すIT戦略の策定
問2 新しい情報技術や情報機器と業務システムを連携させた新サービスの企画
問3 組込みシステムの製品企画戦略における市場分析
平成29年度
秋期
問1 IT導入の企画における投資効果の検討
問2 情報システムの目標達成の評価
問3 組込みシステムにおける事業環境条件の多様性を考慮した製品企画戦略

情報処理技術者試験ページ

通年

ITパスポート試験 情報セキュリティマネジメント試験 基本情報技術者試験

春秋共通

応用情報技術者試験 情報処理安全確保支援士試験

春期のみ

ITストラテジスト試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験

秋期のみ

プロジェクトマネージャ試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験