チェックポイントを取得するDBMSにおいて,図のような時間経過でシステム障害が発生した。前進復帰(ロールフォワード)によって障害回復できるトランザクションだけを全て挙げたものはどれか。
- T1
- T2とT3
- T4とT5
- T5
解答
ウ
解説
ロールフォワードは、データベースシステムなどで障害が発生した際に、バックアップデータとログファイルを使って、障害発生直前の状態にデータベースを復元する操作です。
具体的には、以下の手順で行われます。
- 障害発生時点のバックアップデータを復元する。
- 障害発生後、ログファイルに記録されたトランザクションを適用する。
なお、ロールフォワード可能なトランザクションは、障害発生前にコミットが終了しているもののみです。(コミット終了前に障害が発生したトランザクションは、ロールバックされます)
したがって、各トランザクションの扱いは次の通りになります。
- T1:チェックポイント前にコミット完了しているため復帰不要
- T2:障害発生までにコミット未完了のため復帰不可
- T3:〃
- T4:障害発生までにコミット未完了のため復帰可
- T5:〃
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 技術要素 |
中分類 | データベース |
小分類 | トランザクション処理 |
出題歴
- AP 令和4年度秋期 問29
- AP 平成27年度秋期 問30