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QC検定 解答速報

2022年の解答速報です、2023年は速報の予定はありません。

 QC検定(第33回 2022/3)の解答速報を紹介します。なお、解答例は当サイトが独自に作成したものであり、正確さを保証するものではありませんので、予めご了承ください。

 公式の基準解答は、3/23(水)に公式サイトで公表される予定ですので、正確な情報はそちらをご覧ください。

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3級

解答

問1 1 2 3 4 5 6 7
問2 8 9 10 11 12
問3 13 14 15 16 17 18 19
問4 20 21 22 23 24
問5 25 26 27 28 29
問6 30 31 32 33 34 35 36 37
問7 38 39 40 41 42 43 44 45
問8 46 47 48 49 50
問9 51 52 53 54 55 56
問10 57 58 59 60 61 62 63 64
問11 65 66 67 68 69
問12 70 71 72 73 74 75 76 77
問13 78 79 80 81 82 83
問14 84 85 86 87 88 89 90
問15 91 92 93 94 95 96
問16 97 98 99 00 01 02
著者:仁科 健/QC検定過去問題解説委員会
出版社:日本規格協会 (2021/12/27)

解説

問1

 母集団からサンプルを抜き取ることをサンプリングといいます。

 数えられない(量など)計測データを計量値データ、数えられる計測データを計数値データといいます。

 中心を表す尺度には平均・メディアン、ばらつきを表す尺度には分散・標準偏差・範囲などがあります。

 規格を満たしてしない品数を不適合品数、その割合を不適合品率といいます。

問2

 正規分布は連続量の分布を表すものであり、扱うデータは計量値データになります。

 正規分布 N(μ, σ2) に従う確率変数xは、u = (x - μ) / σ により、標準正規分布 N(0, 12) に従う確率変数 u に変換されます。

 母平均45、母分散22の正規分布にの場合、上側規格値50より大きくなる際の確率変数は (50 - 45) / 2 = 2.5 であり、付表よりその確率は 0.0062 とわかります。
 求める確率は、上側規格値50以下の確率なので、1 - 0.062 = 0.9938 となります。

 正規分布 N(μ, σ2) でデータが  μ + 1σ の範囲に入る確率は 68.3% です。

問3

① 説明:放物線に近い形になっており、曲線的な関係があるといえます。
相関係数:左半分は右上がりで正の相関、右半分は右下がりで負の相関に見えますので、全体としてはほぼ0に近くなります。選択肢の中では0.05が適切です。

 

② 説明:全体的に右下がりであり、負の相関があるといえます。
相関係数:選択肢の中で-1(負の相関)に近い値は-0.94になります。

 

③ 説明:左下の一部(外れ値)を除くと、右上だけでは相関に見えるといえます。
相関係数:全体的には右上がりなので1(正の相関)に近い値になり、選択肢の中では0.81になります。

 

④ 説明:概ね右上がりですが、2種類の負の相関からなっていので層別が必要であるといえます。
正の相関があるともいえそうですが…)

 

問4

Aさんの意見:「話し合うことができない」という指摘から、コミュニケーションに関することであるとわかるため、(d)が適切です。

 

Bさんの意見:「やらされ感がある」という指摘から、メンバーの意識に関することであるとわかるため、(e)が適切です。

 

Cさんの意見:「会議が多く集中できない」という指摘から、業務プロセス(業務に専念できないの枝)に関することであるとわかるため、(c)が適切です。

 

Dさんの意見:「上司に相談できない」という指摘から、上司に関することであるとわかるため、(a)が適切です。

 

Eさんの意見:「作業手順が不明確」という指摘から、業務プロセス(業務が非効率的の枝)に関することであるとわかるため、(b)が適切です。

 

問5

① 各工場について、1級の割合を計算すると
  工場A:85 ÷ 250 = 0.34 = 34%
  工場B:35 ÷ 140 = 0.25 = 25%
  工場C:55 ÷ 200 = 0.275 = 27.5%
であるため、対応するグラフは
 工場A:ウ 工場B:ア 工場C:エ
とわかります。

 

② 1級の割合が最も大きい工場は、34%の工場Aになります。

 

③ 1級と4級の割合の比は
  工場A:34.0 ÷ 30.0 = 1.133
  工場B:25.0 ÷ 35.0 = 0.714
  工場C:27.5 ÷ 20.0 = 1.375
であり、工場Cが最も大きくなります。

  *最後の問題は、題意が分かりづらいですが 工場B:35.0 ÷ 25.0 = 1.4 とも考えられ、その場合工場Bが答えになります。

 

問6

① 安定した工程がもつ特定の成果に対する合理的に到達可能な能力を工程能力といいます。
 品質特性の正規分布で見做されるときは、平均値±3sまたは6sで表されます。
 (規格上限 - 規格下限)/6s で表される値を、工程能力指数といいます。

 

② 規格に対して十分満足な状態である場合は、工程能力指数 > 1.67
規格に対して不満足な状態(はみ出しなし)である場合は、1 < 工程能力指数 < 1.67
となります。

 

問7

新和図法:言語データを類似性に基づき整理します。

 

連関図法:問題発生のプロセス順に問題・原因を矢線で結びます。(形状:

 

系統図法:(形状:

 

マトリックス図法:対応関係のある要素を2次元表で整理します。

 

PDPC法:フローチャートを用い、不足の事態を予測し対応手段を考えます。(形状:

 

マトリックス・データ解析法:(形状:

 

問8

① 条件からn=4であり、係数表からA2 = 0.729、D4 = 2.282 となります。
よってX管理図のUCL、LCL、R管理図のUCLはそれぞれ
 UCL(X) = 49.992 + 0.729 × 1.932 = 51.400
 UCL(X) = 49.992 - 0.729 × 1.932 = 48.584
 UCL(R) = 2.282 × 1.932 = 4.409
となります。

 

問9

①②プロダクトアウトは、企業側(生産者側)の都合で製品化・販売する考え方です。 マーケットインは、市場ニーズに合った製品化・販売を行う顧客指向の考え方です。

 

③ 顧客満足を向上させるには、顧客が期待する以上の価値の提供が重要で、製品ライフサイクル全体にわたって考えなければなりません。

 

問10

① 不適合品が発生した場合の対応は、当面の応急対策と、原因究明後の再発防止が必要です。

 

② 品質改善については、三現主義に基づいた事実の観察、重点指向による対象の絞り込みが重要であり、平均のズレやデータのばらつきを把握します。

 

③ 品質特性と要因の関係を解析し、原因を究明、プロセスで品質を作り込むよう改善していくことが重要です。最終的には顧客とWin-Winの関係を構築できます。

 

問11

① 品質要素を客観的に測定・評価するものが、品質特性です。直接測定できない場合は、代わりとなる代用特性を用います。

 

② 品質には、顧客にとって充足で満足するが、充足されなくても仕方ないと取られる魅力的品質があります。

 

③ 設計品質はねらいの品質ともいい、製品がどの程度ねらいの品質を満たしているかを、できばえの品質といいます。

 

問12

① 日常管理では、現状を維持するSDCAサイクルと、改善するPDCAサイクルの活動があります。

 

② 日常管理で扱う指標には、クレーム件数、不適合品率などの結果系管理項目、プロセス系の要因系管理項目があります。

 

③ 特性要因図は4M(材料、機械、方法、作業者)の観点で作成します。

 

④ 日常管理の方法では、管理尺度(項目)と管理水準を設定し、業務管理表やQC工程図で役割分担を決めます。

 

問13

① 顧客が満足する製品・サービスの提供には、プロセスが重要です。

 

② 良いプロセス構築には、顧客に応えるねらいの品質を設定し、その通りの製品・サービスを提供するできばえの品質の実現が大切です。

 

③ プロセス保証には、作業標準と管理すべき品質特性を定めます。

 

④ プロセスの維持には、事実を示すデータを把握し、異常に対しては恒久処置を行い再発防止を図る必要があります。

 

問14

① TQMとは、総合的品質管理です。

 

② TQMの実施は、トップダウン活動である方針管理を進め、 成果はトップ診断で評価します。

 

③ 一方、日常管理も重要であり、QCサークル活動もその一つです。

 

問15

① 標準化のねらいは、関係者が標準化の必要性を十分に理解する必要があります。(若干文章がおかしい?)

 

② 標準化による効果は、関係者に分配されます。

 

③ 標準は状況に応じて、改訂か廃止します。

 

④ 標準には、ISO、IECなどの国際標準、JIS、ANSIなどの国家標準、産業界などで定めた団体標準などがあります。

 

問16

① 小集団活動には、目的達成で解散する目的別グループと、職場がある限り永続する職場別グループがあります。

 

② QCサークル活動は、問題・課題を自主的に解決し、メンバーの能力を高めます。

 

③ QCサークルの基本理念には、人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出すこと。生きがいのある職場を作ることなどがあります。

 

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解答

 公式の基準解答が公開されていますのでコチラを参照ください。

webdesk.jsa.or.jp

著者:仁科 健/QC検定過去問題解説委員会
出版社:日本規格協会 (2021/12/27)

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