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適性科目 令和5年度 Ⅱ-2

   

 企業や組織は,保有する営業情報や技術情報を用いて他社との差別化を図り,競争力を向上させている。これらの情報の中には,秘密とすることでその価値を発揮するものも存在し,企業活動が複雑化する中,秘密情報の漏洩経路も多様化しており,情報漏洩を未然に防ぐための対策が企業に求められている。
 情報漏洩対策に関する次の記述のうち,不適切なものはどれか。

① 社内規定等において,秘密情報の分類ごとに,アクセス権の設定に関するルールを明確にしたうえで,当該ルールに基づき,適切にアクセス権の範囲を設定する。

② 社内の規定に基づいて,秘密情報が記録された媒体等(書類,書類を綴じたファイル,USBメモリ,電子メール等)に,自社の秘密情報であることが分かるように表示する。

③ 秘密情報を取り扱う作業については,複数人での作業を避け,可能な限り単独作業で実施する。

④ 電子化された秘密情報について,印刷,コピー&ペースト,ドラッグ&ドロップ,USBメモリへの書込みができない設定としたり,コピーガード付きのUSBメモリやCD-R等に保存する。

⑤ 従業員同士で互いの業務態度が目に入ったり,背後から上司等の目につきやすくするような座席配置としたり,秘密情報が記録された資料が保管された書棚等が従業員等からの死角とならないようにレイアウトを工夫する。

 

解答・解説

解答

 ③

解説

① 社内規定等において,秘密情報の分類ごとに,アクセス権の設定に関するルールを明確にしたうえで,当該ルールに基づき,適切にアクセス権の範囲を設定する。
適切です。

② 社内の規定に基づいて,秘密情報が記録された媒体等(書類,書類を綴じたファイル,USBメモリ,電子メール等)に,自社の秘密情報であることが分かるように表示する。
適切です。

③ 秘密情報を取り扱う作業については,複数人での作業を避け,可能な限り単独作業で実施する。
漏洩や不正操作を防止する観点から、複数人での作業が推奨されるため、不適切です。

④ 電子化された秘密情報について,印刷,コピー&ペースト,ドラッグ&ドロップ,USBメモリへの書込みができない設定としたり,コピーガード付きのUSBメモリやCD-R等に保存する。
適切です。

⑤ 従業員同士で互いの業務態度が目に入ったり,背後から上司等の目につきやすくするような座席配置としたり,秘密情報が記録された資料が保管された書棚等が従業員等からの死角とならないようにレイアウトを工夫する。
適切です。

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