資格部

資格・検定の試験情報、対策方法、問題解説などをご紹介

適性科目 令和5年度 Ⅱ-1

 

 技術士法第4章(技術士等の義務)の規定において技術士等に求められている義務・責務に関わる(ア)〜(エ)の説明について,正しいものは〇,誤っているものは✕として,適切な組合せはどれか。

  1. 業務遂行の過程で与えられる情報や知見は,発注者や雇用主の財産であり,技術士等は守秘の義務を負っているが,依頼者からの情報を基に独自で調査して得られた情報はその限りではない。
  2. 情報の意図的隠蔽は社会との良好な関係を損なうことを認識し,たとえその情報が自分自身や所属する組織に不利であっても公開に努める必要がある。
  3. 公衆の安全を確保するうえで必要不可欠と判断した情報については,所属する組織にその情報を速やかに公開するように働きかける。それでも事態が改善されない場合においては守秘義務を優先する。
  4. 技術士等の判断が依頼者に覆された場合,依頼者の主張が安全性に対し懸念を生じる可能性があるときでも,予想される可能性について発言する必要はない。
 

解答・解説

解答

 ③

解説

  1. 業務遂行の過程で与えられる情報や知見は,発注者や雇用主の財産であり,技術士等は守秘の義務を負っているが,依頼者からの情報を基に独自で調査して得られた情報はその限りではない。 ❌
    依頼者からの情報を基に独自で調査して得られた情報も守秘義務の対象です。

  2. 情報の意図的隠蔽は社会との良好な関係を損なうことを認識し,たとえその情報が自分自身や所属する組織に不利であっても公開に努める必要がある。 ⭕️
    正しいです。

  3. 公衆の安全を確保するうえで必要不可欠と判断した情報については,所属する組織にその情報を速やかに公開するように働きかける。それでも事態が改善されない場合においては守秘義務を優先する。 ❌
    公衆の安全確保は守秘義務よりも優先します。

  4. 技術士等の判断が依頼者に覆された場合,依頼者の主張が安全性に対し懸念を生じる可能性があるときでも,予想される可能性について発言する必要はない。 ❌
    安全性に懸念があるならば、可能性について言及すべきです。

一覧 次問