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適性科目 平成28年度 Ⅱ-9

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 技術者倫理と法との関わりに関する次のア〜エの記述について,正しいものは⭕️,誤っているものは✖️として,最も適切な組合せはどれか。

  1. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,技術者のような専門職専門的知識を持つ者には,それに加えて高い倫理観が必要である。たとえ法による規制がない場合でも,公衆に対する危険を察知したならば,それに対応する責務が技術者にはある。
  2. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,技術者は,それに加えて,法の網の目をくぐってコスト削減することも考えなければならない。それによって安全性を犠牲にすることになったとしても,法には反しておらず,問題はない。
  3. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,法に不合理な点があると信じれば,法の専門家などによく相談し,積極的に法の改定について意見を述べていく必要が生じる場合もありうる。
  4. 社内で法令違反があるときには,発覚して公になることは社のダメージになるので,「やったことより見つかることの方が問題である」という考えを社内で共有し,今後の再発防止に努めることが肝要である。
 
⭕️ ✖️ ✖️ ✖️
⭕️ ✖️ ⭕️ ⭕️
✖️ ✖️ ⭕️ ✖️
⭕️ ⭕️ ⭕️ ✖️
⭕️ ✖️ ⭕️ ✖️

解答・解説

解答

 ⑤

解説

  1. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,技術者のような専門職専門的知識を持つ者には,それに加えて高い倫理観が必要である。たとえ法による規制がない場合でも,公衆に対する危険を察知したならば,それに対応する責務が技術者にはある。 ⭕️
    正しいです。

  2. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,技術者は,それに加えて,法の網の目をくぐってコスト削減することも考えなければならない。それによって安全性を犠牲にすることになったとしても,法には反しておらず,問題はない。 ❌
    法には反していなかったとしても,安全性を犠牲にすることは,技術者倫理に反します。

  3. 技術者倫理では,法を守ることは当然のこととされているが,法に不合理な点があると信じれば,法の専門家などによく相談し,積極的に法の改定について意見を述べていく必要が生じる場合もありうる。 ⭕️
    正しいです。

  4. 社内で法令違反があるときには,発覚して公になることは社のダメージになるので,「やったことより見つかることの方が問題である」という考えを社内で共有し,今後の再発防止に努めることが肝要である。 ❌
    見つかりさえしなければ良い,という考えは,技術者倫理に反します。