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基礎科目 平成26年度 Ⅰ-4-5

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 生体膜に関する次の記述の,   に入る語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

 生体膜の構成要素の1つは脂質である。長い炭化水素鎖を持つカルボン酸である脂肪酸は,脂質の主成分であり, ア 体の形で脂質中に存在している。生体膜に用いられる炭素数12以上の飽和脂肪酸の場合,炭素鎖が長い方が,融点が イ 。細菌の培養温度を20℃から30℃に上昇させると,細菌は環境に応答して,膜脂質を合成する成分として ウ の割合が増える場合がある。同じ炭素数でも炭素鎖中に不飽和結合が存在する脂肪酸は,飽和結合のみの脂肪酸と比べて融点が エ 。不飽和結合を有する脂質を含む生体膜は,飽和結合のみの脂質で構成された生体膜よりも流動性が オ 。そこで,細菌Eの培養温度を上昇させた場合,生体膜の流動性を保つため,膜脂質の成分として カ が増加する場合がある。

 
アミド 低い 長鎖脂肪酸 高い 減る 不飽和脂肪酸
アミド 高い 短鎖脂肪酸 低い 増す 飽和脂肪酸
エステル 高い 長鎖脂肪酸 低い 増す 飽和脂肪酸
エステル 低い 長鎖脂肪酸 高い 増す 不飽和脂肪酸
エステル 高い 短鎖脂肪酸 低い 減る 不飽和脂肪酸

 

解答

 ③

解説

 生体膜に関する穴埋め問題です。適切に穴埋めした文章は次の通りです。

 生体膜の構成要素の1つは脂質である。長い炭化水素鎖を持つカルボン酸である脂肪酸は,脂質の主成分であり, エステル 体の形で脂質中に存在している。生体膜に用いられる炭素数12以上の飽和脂肪酸の場合,炭素鎖が長い方が,融点が 高い 。細菌の培養温度を20℃から30℃に上昇させると,細菌は環境に応答して,膜脂質を合成する成分として 長鎖脂肪酸 の割合が増える場合がある。同じ炭素数でも炭素鎖中に不飽和結合が存在する脂肪酸は,飽和結合のみの脂肪酸と比べて融点が 低い 。不飽和結合を有する脂質を含む生体膜は,飽和結合のみの脂質で構成された生体膜よりも流動性が 増す 。そこで,細菌Eの培養温度を上昇させた場合,生体膜の流動性を保つため,膜脂質の成分として 飽和脂肪酸 が増加する場合がある。

参考情報

過去の出題
  • 平成23年度 Ⅰ-4-5
オンラインテキスト

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