材料の熱伝導に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 高純度の金属においては,熱伝導は,格子振動(フォノン)よりも自由電子によってより効率的に行われる。
② 不純物で合金化された金属では,高純度の金属よりも熱伝導率は低下する。
③ ガラスや非品質のセラミックスは,結品質のセラミックスよりも低い熱伝導率を示す。
④ セラミックス材料の気孔率を増大させると,熱伝導率は増大する。
⑤ 高分子の熱伝導率は結晶化率に依存し,結品化率が高く規則的な構造を持つ高分子は,同じ物質の非晶質のものより大きい熱伝導率を示す。
解答
④
解説
① 高純度の金属においては,熱伝導は,格子振動(フォノン)よりも自由電子によってより効率的に行われる。
適切です。
② 不純物で合金化された金属では,高純度の金属よりも熱伝導率は低下する。
適切です。
③ ガラスや非品質のセラミックスは,結品質のセラミックスよりも低い熱伝導率を示す。
適切です。
④ セラミックス材料の気孔率を増大させると,熱伝導率は増大する。
気孔率が増大すると,熱伝導率は低下するため,不適切です。
⑤ 高分子の熱伝導率は結晶化率に依存し,結品化率が高く規則的な構造を持つ高分子は,同じ物質の非晶質のものより大きい熱伝導率を示す。
適切です。
参考情報
過去の出題
- 平成24年度 Ⅰ-4-4
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