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基礎科目 平成26年度 Ⅰ-4-4

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 材料の熱伝導に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 高純度の金属においては,熱伝導は,格子振動(フォノン)よりも自由電子によってより効率的に行われる。

② 不純物で合金化された金属では,高純度の金属よりも熱伝導率は低下する。

③ ガラスや非品質のセラミックスは,結品質のセラミックスよりも低い熱伝導率を示す。

④ セラミックス材料の気孔率を増大させると,熱伝導率は増大する。

⑤ 高分子の熱伝導率は結晶化率に依存し,結品化率が高く規則的な構造を持つ高分子は,同じ物質の非晶質のものより大きい熱伝導率を示す。

 

 

解答

 ④

解説

① 高純度の金属においては,熱伝導は,格子振動(フォノン)よりも自由電子によってより効率的に行われる。
適切です。

② 不純物で合金化された金属では,高純度の金属よりも熱伝導率は低下する。
適切です。

③ ガラスや非品質のセラミックスは,結品質のセラミックスよりも低い熱伝導率を示す。
適切です。

④ セラミックス材料の気孔率を増大させると,熱伝導率は増大する。
気孔率が増大すると,熱伝導率は低下するため,不適切です。

⑤ 高分子の熱伝導率は結晶化率に依存し,結品化率が高く規則的な構造を持つ高分子は,同じ物質の非晶質のものより大きい熱伝導率を示す。
適切です。

参考情報

過去の出題
  • 平成24年度 Ⅰ-4-4
オンラインテキスト

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