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専門科目(建設部門) 平成29年度 Ⅲ-8

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 鋼橋の設計に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① アーチ橋において,細長い吊材や支柱では,風によって有害な振動が発生しないように注意しなければならない。

② トラスの設計に当たっては,格点剛結の影響による二次応力をできるだけ小さくするように配慮する必要がある。

③ すみ肉溶接でまわし溶接を行った場合には,まわし溶接部分も有効長に含めるものとする。

④ 箱形断面主桁を用いる場合には,設計上,ねじりモーメントを考慮する場合でも,一般にそりねじりによる応力を無視することができる。

⑤ ラーメン隅角部では,組立時の作業性,特に溶接施工性が構造物の耐荷力や疲労強度に及ぼす影響も大きいので,これらについても設計時に十分配慮しなければならない。

解答・解説

解答

      ③

解説

① アーチ橋において,細長い吊材や支柱では,風によって有害な振動が発生しないように注意しなければならない。
適切です。

② トラスの設計に当たっては,格点剛結の影響による二次応力をできるだけ小さくするように配慮する必要がある。
適切です。

③ すみ肉溶接でまわし溶接を行った場合には,まわし溶接部分も有効長に含めるものとする。
すみ肉溶接でまわし溶接を行った場合には,まわし溶接部分を有効長に含めないものとされています。

④ 箱形断面主桁を用いる場合には,設計上,ねじりモーメントを考慮する場合でも,一般にそりねじりによる応力を無視することができる。
適切です。

⑤ ラーメン隅角部では,組立時の作業性,特に溶接施工性が構造物の耐荷力や疲労強度に及ぼす影響も大きいので,これらについても設計時に十分配慮しなければならない。
適切です。