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専門科目(建設部門) 平成29年度 Ⅲ-9

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 道路橋の床版に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 鋼コンクリート合成床版は,鋼板や型鋼等の鋼部材とコンクリートが一体となって荷重に抵抗するよう合成構造として設計される。

② 床版は,自動車輪荷重を直接支えるものであるため,その耐久性は輪荷重の大きさと頻度,すなわち大型の自動車の走行台数の影響を大きく受ける。

③ 鋼床版とは,縦リブ,横リブでデッキプレートを補刷したものであり,鋼床版は縦桁,横桁等の床組構造又は主桁で支持される。

④ 合成桁の床版のコンクリートは,一般に主桁作用としての応力と床版作用としての応力を同時に受ける。

⑤ 床版の設計にはL荷重を用いる。このL荷重は,車両の隣り合う車軸を1組の集中荷重に置き換えたものである。

解答・解説

解答

      ⑤

解説

① 鋼コンクリート合成床版は,鋼板や型鋼等の鋼部材とコンクリートが一体となって荷重に抵抗するよう合成構造として設計される。
適切です。

② 床版は,自動車輪荷重を直接支えるものであるため,その耐久性は輪荷重の大きさと頻度,すなわち大型の自動車の走行台数の影響を大きく受ける。
適切です。

③ 鋼床版とは,縦リブ,横リブでデッキプレートを補刷したものであり,鋼床版は縦桁,横桁等の床組構造又は主桁で支持される。
適切です。

④ 合成桁の床版のコンクリートは,一般に主桁作用としての応力と床版作用としての応力を同時に受ける。
適切です。

⑤ 床版の設計にはL荷重を用いる。このL荷重は,車両の隣り合う車軸を1組の集中荷重に置き換えたものである。
車両の隣り合う車軸を1組の集中荷重に置き換えたものは,L荷重ではなく,T荷重です。