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QC検定3級 品質経営の要素③

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 日常管理に関する次の文章において,   内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。

 日常管理とは,企業や組織の各部門において,日常的に実施すべき分掌業務について,その業務目的を効率的に達成するために必要なすべての活動をいう。
 ある企業では,次のように日常管理を行なっている。

① 日常管理の実施にあたっては,部門ごとに管理する項目を (1) にまとめ,それらについての役割分担を明確化することで,全体が不備なく管理できるように配慮している。

 

② 各部門では,日常管理の項目を決める際は,できばえの品質だけでなく,納期や (2) ,安全なども検討の対象に加えている。

 

③ この日常管理の項目の中には,組織全体が目指す状態を実現するために設定された (3) に関する項目から,期間を定めて各部門にブレイクダウンされた項目についても,管理対象にしている。

 

④ 日常管理の推進においては,各部門内でのミーティングなどによる (4) や,行動計画の確認を行うことにより,全員への周知徹底や,実施状況のチェックを行っている。

 

⑤ 各部門では,日常管理を確実に実行するために,実施後には (5) を残すことで,実施した証拠およびその結果を確認できるようにしている。

 

⑥ 各部門では,日常管理を全員に共有するために (6) を工夫し,状況を現場に掲示している。

 

⑦ 職場を快適かつ安定的に維持していくには,各構成員の役割認識や行動が大切であり,整理整頓など (7) についても,日常管理の一つとして役割分担・評価の具体的展開に取り組んでいる。

 

(1)〜(4)の選択肢
  1. スケジュール
  2. コスト
  3. ブレーンストーミング
  4. 業務連絡
  5. 一覧表
  6. グラフ
  7. 方針管理
  8. 経営方針
(5)〜(7)の選択肢
  1. 見える化
  2. 作業方法
  3. 3K
  4. 4M
  5. 5S
  6. 管理図
  7. 実施記録

解答・解説

解答

(1) (2) (3) (4)
(5) (6) (7)

解説

① 日常管理の実施にあたっては,部門ごとに管理する項目を 一覧表 にまとめ,それらについての役割分担を明確化することで,全体が不備なく管理できるように配慮している。

文脈と選択肢から,一覧表が適切です。

② 各部門では,日常管理の項目を決める際は,できばえの品質だけでなく,納期や コスト ,安全なども検討の対象に加えている。

品質,納期,コストは,常に意識すべき管理項目です。

③ この日常管理の項目の中には,組織全体が目指す状態を実現するために設定された 方針管理 に関する項目から,期間を定めて各部門にブレイクダウンされた項目についても,管理対象にしている。

“組織全体が目指す状態を実現するために設定”との表現から,方針管理に関することであることがわかります。

④ 日常管理の推進においては,各部門内でのミーティングなどによる 業務連絡 や,行動計画の確認を行うことにより,全員への周知徹底や,実施状況のチェックを行っている。

周知を測るには,朝会などでの業務連絡が効率的です。

⑤ 各部門では,日常管理を確実に実行するために,実施後には 実施記録 を残すことで,実施した証拠およびその結果を確認できるようにしている。

日常管理のエビデンスとして,実施記録を残すことは必須です。

⑥ 各部門では,日常管理を全員に共有するために 見える化 を工夫し,状況を現場に掲示している。

状況は記録だけではなく,共有するために見える化が重要です。

⑦ 職場を快適かつ安定的に維持していくには,各構成員の役割認識や行動が大切であり,整理整頓など 5S についても,日常管理の一つとして役割分担・評価の具体的展開に取り組んでいる。

整理整頓という言葉から,選択肢中では5S(整理,整頓,清掃,清潔,躾)が適切とわかります。