日常管理に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
日常管理とは,各部門・部署における分掌業務について,その目的を効率的に達成するために,日常的に実施すべき管理である。
日常管理の一般的な手順は次のとおりである。
- 各部門・部署の分掌業務が何かを確認する。
- 各分掌業務の目的を認識する。
- その目的の達成度を測るための特性,つまり (1) およびその特性を評価する尺度としての (2) を明確にする。
- 目的を達成するための手順を明らかにする。
- ステップ4で定めた手順に従って実施する。
- ステップ5の結果をステップ3で定めた (1) で把握し,それを管理図やグラフなどに表す。
- 結果がステップ3で定めた (2) を満たしていれば,ステップ5に戻り継続する。
- 結果が (2) を満たしていない場合は,改善するための (3) をとるとともに,その状況が発生した根本原因を究明し,再発しないように原因を除去する処置をとる。これを (4) という。
状況に応じてステップ3〜5に戻り,活動を実施するとともに, (4) の結果を確認するため対策の (5) を監視する。 - 重要な管理項目に対しては定期的に実施状況を把握し,頻繁に発生している問題については,計画的な改善活動を推進する。
(1)〜(2)の選択肢
- 達成度
- 検査基準
- 作業標準
- 品質
- 管理項目
- 管理水準
(3)〜(5)の選択肢
- 予防処置
- 是正処置
- 応急処置
- 有効性
- 瑕疵
- コスト
解答
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) |
オ | カ | ウ | イ | エ |
解説
- 各部門・部署の分掌業務が何かを確認する。
- 各分掌業務の目的を認識する。
- その目的の達成度を測るための特性,つまり 管理項目 およびその特性を評価する尺度としての 管理水準 を明確にする。
達成度を測るための特性とは,チェックしていく事項であり,つまりは管理項目になります。
また,それを評価するための尺度を管理水準といいます。 - 目的を達成するための手順を明らかにする。
- ステップ4で定めた手順に従って実施する。
- ステップ5の結果をステップ3で定めた 管理項目 で把握し,それを管理図やグラフなどに表す。
- 結果がステップ3で定めた 管理水準 を満たしていれば,ステップ5に戻り継続する。
- 結果が 管理水準 を満たしていない場合は,改善するための 応急処置 をとるとともに,その状況が発生した根本原因を究明し,再発しないように原因を除去する処置をとる。これを 是正処置 という。
状況に応じてステップ3〜5に戻り,活動を実施するとともに, 是正処置 の結果を確認するため対策の 有効性 を監視する。
問題発生時の初動対策を応急処置,原因究明後の本格対策を是正処置といいます。
また,是正処置が適切かどうかを判断するために,その有効性は随時確認する必要があります。 - 重要な管理項目に対しては定期的に実施状況を把握し,頻繁に発生している問題については,計画的な改善活動を推進する。