散布図と相関分析に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
散布図は,2つの変数からなるデータの関係を確認するための図であり,その関係を定量的に分析する方法が相関分析である。一般的に,2変数のデータ(x, y)の相関係数rには,次のような特徴がある。
- xが小さくなると,yも小さくなる傾向があるとき,rは (1) の値となる。
- xが小さくなると,yが大きくなる傾向があるとき,rは (2) の値となる。
- rの範囲は常に (3) にある。
- rの値が1.0または−1.0に近いと相関関係が強く,散布図における点の並び方は (4) なる。
- r≒0のとき, (5) である。
また,偏差平方和Sxx=16.0,Syy=25.0,偏差積和Sxy=15.0であるとき,
相関係数r= (6)
であり,このとき (7) と考えられる。
(1)〜(5)の選択肢
- 正
- 負
- 0
- 0 ≦ r ≦ 1
- −1 ≦ r ≦ 1
- −1 < r < 1
- 直線的
- 曲線的
- 強い相関
- 無相関
(6)〜(7)の選択肢
- 0.0375
- 0.75
- −0.6
- 無相関
- 正の相関がある
- 負の相関がある
解答
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) |
ア | イ | オ | キ | コ |
(6) | (7) | |||
イ | オ |
解説
- xが小さくなると,yも小さくなる傾向があるとき,rは 正 の値となる。
- xが小さくなると,yが大きくなる傾向があるとき,rは 負 の値となる。
- rの範囲は常に −1 ≦ r ≦ 1 にある。
- rの値が1.0または−1.0に近いと相関関係が強く,散布図における点の並び方は 直線的 なる。
- r≒0のとき, 無相関 である。
相関係数に関する基本事項の確認です。
また,偏差平方和Sxx=16.0,Syy=25.0,偏差積和Sxy=15.0であるとき,
相関係数r= 0.75
であり,このとき 正の相関がある と考えられる。
相関係数rは,次の式で求められます。
r = Sxy / (√Sxx × √Syy)
よって,
r = 15 / (√16 × √25) = 15 / (4 × 5) = 0.75
となります。