散布図に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① 次図A〜Fはそれぞれ対応するデータx,yに対する散布図である。それぞれの散布図から読み取れるxとyの関係は,図A: (1) ,図B: (2) ,図C: (3) ,図D: (4) ,図E: (5) ,図F: (6) である。
② 図Aのx,yのデータとその補助表を次表に示す。これより,xの偏差平方和Sxx,yの偏差平方和Syy,xとyの偏差積和Sxyを求めると,
Sxx = (7) ,Syy = (8) ,Sxy = (9)
となる。これより相関係数rは,r = (10) となる。
No | x | y | x2 | y2 | x×y |
1 | 1 | 8 | 1 | 64 | 8 |
2 | 2 | 6 | 4 | 36 | 12 |
3 | 3 | 8 | 9 | 64 | 24 |
4 | 4 | 4 | 16 | 16 | 16 |
5 | 5 | 7 | 25 | 49 | 35 |
6 | 6 | 4 | 36 | 16 | 24 |
7 | 8 | 5 | 64 | 25 | 40 |
8 | 9 | 1 | 81 | 1 | 9 |
合計 | 38 | 43 | 236 | 271 | 168 |
(1)〜(6)の選択肢
- 正の相関がある
- 強い正の相関がある
- 負の相関がある
- 強い負の相関がある
- 曲線的な関係がある
- 相関関係がない
(7)〜(10)の選択肢
- 0.77
- 0.23
- −0.23
- −0.77
- −36.25
- 36.25
- 39.88
- 55.50
解答
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) |
ウ | ア | エ | オ | イ |
(6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
カ | ク | キ | オ | エ |
解説
① 次図A〜Fはそれぞれ対応するデータx,yに対する散布図である。それぞれの散布図から読み取れるxとyの関係は,図A: 負の相関がある ,図B: 正の相関がある ,図C: 強い負の相関がある ,図D: 曲線的な関係がある ,図E: 強い正の相関がある ,図F: 相関関係がない である。
- 右下がりに分布しており,負の相関があります。
- 右上がりに分布しており,正の相関があります。
- Aよりも直線的に右下がりに分布しており,強い負の相関があります。
- x=7を境に正負の相関が異なり,曲線的な関係があります。
- Bよりも直線的に右上がりに分布しており,正の相関があります
- ばらついており相関関係は確認できません。
② 図Aのx,yのデータとその補助表を次表に示す。これより,xの偏差平方和Sxx,yの偏差平方和Syy,xとyの偏差積和Sxyを求めると,
Sxx = 55.50 ,Syy = 39.88 ,Sxy = −36.25
となる。これより相関係数rは,r = −0.77 となる。
各計算式は次のとおりです。
Sxx = Σx2 − (Σx)2/n = 236 − 38^2/8 = 55.5
Syy = Σy2 − (Σy)2/n = 271 − 43^2/8 = 39.875
Sxy = Σ(x×y)2 − (Σx)(Σy)/n = 236 − 38^2/8 = −36.25
r = Sxy / (√Sxx × √Syy) ≒ −0.77