パレート図に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① パレート分析の一般的な手順は,次のようなものである。
- データの分類項目を決める。
- 分類項目別にデータを集計する。
- データを (1) に並べ替える。(ただし,分類項目として「その他」がある場合には,その項目は一番最後に配置する)
- 累積百分率(%)を計算する。
- 各分類項目の件数を (2) ,累積百分率(%)を (3) で表示する。
- どの項目を取り上げて改善を行うかを検討する。なお,このような考え方は (4) と呼ばれる。
② あるシステム開発について,チェックリストを用いて障害埋込工程の調査を行ったところ,次表のとおりとなった。
工程 | 障害埋込件数 | 比率(%) |
設計 | 5 | 10 |
開発 | 20 | 40 |
試験 | 15 | 30 |
移行 | 0 | 0 |
その他 | 10 | 20 |
この結果から,障害発生防止に関する指針を作成するため,件数に基づくパレート図を作成した。正しいパレート図は (5) である。
③ ②の件数に基づいて,対策すべき工程の優先順位をつける場合,最初に対策を検討すべき工程は (6) である。もし (6) の対策が困難であると判断した場合には (7) を検討する。
(1)〜(4)の選択肢
- 昇順
- 降順
- 円グラフ
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
- 顧客指向
- オブジェクト指向
- 重点指向
(6)〜(7)の選択肢
- 設計
- 製造
- 試験
- 移行
- その他
(5)の選択肢
解答
(1) | (2) | (3) | (4) |
イ | エ | オ | ク |
(5) | (6) | (7) | |
ウ | イ | ウ |
解説
① パレート分析の一般的な手順は,次のようなものである。
- データの分類項目を決める。
- 分類項目別にデータを集計する。
- データを 降順 に並べ替える。(ただし,分類項目として「その他」がある場合には,その項目は一番最後に配置する)
- 累積百分率(%)を計算する。
- 各分類項目の件数を 棒グラフ ,累積百分率(%)を 折れ線グラフ で表示する。
- どの項目を取り上げて改善を行うかを検討する。なお,このような考え方は 重点指向 と呼ばれる。
パレート図では,データが大きい順(降順)に並べ,その件数を棒グラフ,累積の割合を折れ線グラフで表します。
また,特定の分野や項目を重点的に対応することを重点指向といいます。
② ①の手順に沿って表されたグラフはウになります。
なお,①にも記載がありますが,“その他”は単独の項目とはみなされないため,最後に記載します。
③ ②の件数に基づいて,対策すべき工程の優先順位をつける場合,最初に対策を検討すべき工程は 製造 である。もし 製造 の対策が困難であると判断した場合には 試験 を検討する。
一般的に,対策の優先順位はパレート図の左側の項目がより高くなります。