次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① 重点指向の考え方で,優先的に取り組むべき課題を教えてくれる手法に (1) がある。この手法は,発生している問題に対し,その現象や原因などの項目別に層別し,不適合品数などの多い順に並べ,その大きさを (2) で表し,さらにその (3) を折れ線グラフで示した図である。
② (1) を作成するときに注意すべきことは, (4) の特性値の設定である。通常であれば,不適合品数や所用時間などが使われることが多い。それらが (5) と比例しているならばよいが,単位数あたりの (5) が各項目によって異なる場合は問題である。そのような場合には,図の (4) の特性値を (5) で表さないと,何が重要であるかを見落とし,改善効果を上げられないことも考えられる。
(1)〜(3)の選択肢
- 特性要因図
- パレート図
- チェックシート
- 散布図
- 累積和
- 比率
- 棒グラフ
- 円グラフ
(4)〜(5)の選択肢
- 横軸
- 左の縦軸
- 右の縦軸
- 経営方針
- 期初目標
- 損失金額
解答
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) |
イ | キ | オ | イ | カ |
解説
① 重点指向の考え方で,優先的に取り組むべき課題を教えてくれる手法に パレート図 がある。この手法は,発生している問題に対し,その現象や原因などの項目別に層別し,不適合品数などの多い順に並べ,その大きさを 棒グラフ で表し,さらにその 累積和 を折れ線グラフで示した図である。
パレート図は,層別した項目別に,出現頻度の大きさ順で棒グラフで並べるとともに,折れ線グラフでその累積和を示す図です。どの項目を重点的に対応すべきかがわかります。
② パレート図 を作成するときに注意すべきことは, 左の縦軸 の特性値の設定である。通常であれば,不適合品数や所用時間などが使われることが多い。それらが 損失金額 と比例しているならばよいが,単位数あたりの 損失金額 が各項目によって異なる場合は問題である。そのような場合には,図の 左の縦軸 の特性値を 損失金額 で表さないと,何が重要であるかを見落とし,改善効果を上げられないことも考えられる。
パレート図の棒グラフの値(単位)は,左の縦軸で表します。対策を優先すべき問題は,現状損失を多く発生させているものですので,左の縦軸の単位は,損失金額そのものか,相関が強い特性値にする必要があります。