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基礎科目 令和4年度 Ⅰ-2-3

   

 仮想記憶のページ置換手法としてLRU(Least Recently Used)が使われており,主記憶に格納できるページ数が3,ページの主記憶からのアクセス時間がH[秒],外部記憶からのアクセス時間がM[秒]であるとする(HはMよりはるかに小さいものとする)。ここでLRUとは最も長くアクセスされなかったページを置換対象とする方式である。仮想記憶にページが何も格納されていない状態から開始し,プログラムが次の順番でページ番号を参照する場合の総アクセス時間として,適切なものはどれか。

2⇒1⇒1⇒2⇒3⇒4⇒1⇒3⇒4

 なお,主記憶のページ数が1であり,2⇒2⇒1⇒2の順番でページ番号を参照する場合,最初のページ2へのアクセスは外部記憶からのアクセスとなり,同時に主記憶にページ2が格納される。以降のページ2,ページ1ページ2への参照はそれぞれ主記憶,外部記憶,外部記憶からのアクセスとなるので,総アクセス時間は3M+1H[秒]となる。

① 7M+2H[秒]

② 6M+3H[秒]

③ 5M+4H[秒]

④ 4M+5H[秒]

⑤ 3M+6H[秒]

 

解答・解説

解答

 ③

解説

 2⇒1⇒1⇒2⇒3⇒4⇒1⇒3⇒4 におけるそれぞれの段階のアクセス時間および主記憶のページの状態{X, X, X}は次の通りです。

  1. 2:外部記憶へアクセス(M秒) {2, -, -}
  2. 1:外部記憶へアクセス(M秒) {1, 2, -}
  3. 1:主記憶へアクセス(H秒) {1, 2, -}
  4. 2:主記憶へアクセス(H秒) {2, 1, -}
  5. 3:外部記憶へアクセス(M秒){3, 2, 1}
  6. 4:外部記憶へアクセス(M秒){4, 3, 2}
  7. 1:外部記憶へアクセス(M秒){1, 4, 3}
  8. 3:主記憶へアクセス(H秒) {3, 1, 4}
  9. 4:主記憶へアクセス(H秒) {4, 3, 1}

 これらのアクセス時間を全て足すと,5M+4H[秒]です。

過去の出題

 なし

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