アプリケーションの変更をしていないにもかかわらず,サーバのデータベース応答性能が悪化してきたので,表のような想定原因と,特定するための調査項目を検討した。調査項目cとして,適切なものはどれか。
想定原因 | 調査項目 |
・同一サーバに他のシステムを共存させたことによる負荷の増加 ・接続クライアント数の増加による通信量の増加 |
a |
・非定型検索による膨大な処理時間を要するSQL文の実行 |
b |
・フラグメンテーションによるI/Oの増加 |
c |
・データベースバッファの容量の不足 |
d |
- 遅い処理の特定
- 外的要因の変化の確認
- キャッシュメモリのヒット率の調査
- データの格納状況の確認
解答
エ
解説
フラグメンテーションとは、記憶領域の割り当て・解放を繰り返すことで、小さな未使用領域の断片が多く発生してしまうことです。
これにより、合計としては十分な空きメモリ領域があるにもかかわらず、必要とするメモリ領域を獲得できなくなることがあります。
- 遅い処理の特定
調査項目aに該当します。 - 外的要因の変化の確認
調査項目bに該当します。 - キャッシュメモリのヒット率の調査
調査項目dに該当します。 - データの格納状況の確認
適切です。調査項目cに該当します。
データの格納状況を確認することで、フラグメンテーションの有無を確認できます。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | コンピュータシステム |
中分類 | システム構成要素 |
小分類 | システムの評価指標 |
出題歴
- FE 平成31年度春期 問15