攻撃にHTTP over TLS(HTTPS)が使われた場合に起こり得ることはどれか。
- HTTPSを使ったSQLインジェクション攻撃を受けると,Webアプリケーションでデータベースへの不正な入力をチェックできないので,悪意のあるSQLが実行されてしまう。
- HTTPSを使ったクロスサイトスクリプティング攻撃を受けると,Webブラウザでプログラムやスクリプトを実行しない設定にしても実行を禁止できなくなるので,悪意のあるWebサイトからダウンロードされたプログラムやスクリプトが実行されてしまう。
- HTTPSを使ったブルートフォース攻撃を受けると,ログイン試行のチェックができないので,Webアプリケーションでアカウントロックなどの対策が実行できなくなってしまう。
- 攻撃者が社内ネットワークに仕掛けたマルウェアによってHTTPSが使われると,通信内容がチェックできないので,秘密情報が社外に送信されてしまう。
解答
エ
解説
- HTTPSを使ったSQLインジェクション攻撃を受けると,Webアプリケーションでデータベースへの不正な入力をチェックできないので,悪意のあるSQLが実行されてしまう。
SQL実行段階では、通信内容は復号化されているためチェック可能です。 - HTTPSを使ったクロスサイトスクリプティング攻撃を受けると,Webブラウザでプログラムやスクリプトを実行しない設定にしても実行を禁止できなくなるので,悪意のあるWebサイトからダウンロードされたプログラムやスクリプトが実行されてしまう。
Webブラウザで実行する段階では、通信内容は復号化されているため実行禁止可能です。 - HTTPSを使ったブルートフォース攻撃を受けると,ログイン試行のチェックができないので,Webアプリケーションでアカウントロックなどの対策が実行できなくなってしまう。
ログイン検証時には、試行情報が復号化されているためチェック可能です。 - 攻撃者が社内ネットワークに仕掛けたマルウェアによってHTTPSが使われると,通信内容がチェックできないので,秘密情報が社外に送信されてしまう。
正しいです。社内から社外へ送信される過程は通信内容が暗号化されているためチェックできません。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 技術要素 |
中分類 | セキュリティ |
小分類 | 情報セキュリティ |
出題歴
- AP 平成29年度春期 問44