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経営情報システム 令和3年度 第24問

 

 統計分析においては、帰無仮説を立てて、その帰無仮説が採択されるか棄却されるかを統計的に検定する。
 以下のa~dの記述と、それらにおいて用いる検定方法の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a  2 つの変数の間の相関係数を計算して、計算された相関係数が 0(無相関)ではないかどうか、つまり、相関係数が 0 であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。

b クロス集計表において、変数(分類基準)間に関連性があるかどうか、つまり、変数間は独立であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。

c 重回帰分析において、独立変数が目的変数に対して統計的に有意な影響があるかどうか、つまり、偏回帰係数の値が 0 であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。

d 一元配置の分散分析において、群ごとに差が見られるかどうか、つまり、各群の平均が等しいという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。

 

〔解答群〕

  1. a:F検定 b:ウェルチ検定 c:F検定 d:t検定
  2. a:t検定 b:ウェルチ検定 c:F検定 d:z検定
  3. a:t検定 b:カイ二乗検定 c:t検定 d:F検定
  4. a:t検定 b:カイ二乗検定 c:t検定 d:t検定
  5. a:z検定 b:カイ二乗検定 c:t検定 d:F検定

解答・解説

解答

 ウ

解説

  1. 2 つの変数の間の相関係数を計算して、計算された相関係数が 0(無相関)ではないかどうか、つまり、相関係数が 0 であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。
    t検定を用います。

  2. クロス集計表において、変数(分類基準)間に関連性があるかどうか、つまり、変数間は独立であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。
    カイ二乗検定を用います。

  3. 重回帰分析において、独立変数が目的変数に対して統計的に有意な影響があるかどうか、つまり、偏回帰係数の値が 0 であるという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。
    t検定を用います。

  4. 一元配置の分散分析において、群ごとに差が見られるかどうか、つまり、各群の平均が等しいという帰無仮説を棄却できるかどうかを検定したい。
    F検定を用います。

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