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経営法務 令和2年度 第18問

 

 時効に関する記述として、最も適切なものはどれか。
 なお、「民法の一部を改正する法律」(平成 29 年法律第 44 号)により改正された民法が適用されるものとし、附則に定める経過措置及び特約は考慮しないものとする。

  1. 飲食店の飲食料に係る債権は、 1 年間行使しないときは、消滅する。
  2. 債権について催告がなされ、その後本来の時効期間が経過し、時効の完成が猶予されている間に、当該債権についての協議を行うことの合意が書面でされても、それに基づく時効の完成猶予の効力は生じない。
  3. 債権は、時効の完成猶予や更新がなければ、債権者が権利を行使することができることを知った時から 10 年間行使しないときに初めて時効によって消滅する。
  4. 天災のため時効の更新をするための手続を行うことができないときには、その障害が消滅した時から 2 週間を経過して初めて時効は完成する。

解答・解説

解答

 イ

解説

  1. 飲食店の飲食料に係る債権は、 1 年間行使しないときは、消滅する。
    不適切です。

  2. 債権について催告がなされ、その後本来の時効期間が経過し、時効の完成が猶予されている間に、当該債権についての協議を行うことの合意が書面でされても、それに基づく時効の完成猶予の効力は生じない。
    適切です。

  3. 債権は、時効の完成猶予や更新がなければ、債権者が権利を行使することができることを知った時から 10 年間行使しないときに初めて時効によって消滅する。
    不適切です。

  4. 天災のため時効の更新をするための手続を行うことができないときには、その障害が消滅した時から 2 週間を経過して初めて時効は完成する。
    不適切です。

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