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経営法務 令和2年度 第17問

 

 民法に定める相隣関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
 なお、公法的規制は考慮せず、別段の慣習はないものとする。

  1. 導水管を埋め、又は溝を掘るには、境界線からその深さと同一以上の距離を保たなければならない。
  2. 分割によって公道に通じない土地が生じたときは、その土地の所有者は、公道に至るために、その土地を囲んでいる全ての土地のうち損害が最も少ない場所を通行しなければならない。
  3. 屋根を隣地との境界線を越えて隣地に出す場合は違法であるが、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根を設けることは適法である。
  4. 隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切らせることができるにとどまるが、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、自らその根を切ることができる。

解答・解説

解答

 エ

解説

  1. 導水管を埋め、又は溝を掘るには、境界線からその深さと同一以上の距離を保たなければならない。
    不適切です。

  2. 分割によって公道に通じない土地が生じたときは、その土地の所有者は、公道に至るために、その土地を囲んでいる全ての土地のうち損害が最も少ない場所を通行しなければならない。
    不適切です。

  3. 屋根を隣地との境界線を越えて隣地に出す場合は違法であるが、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根を設けることは適法である。
    不適切です。

  4. 隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切らせることができるにとどまるが、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、自らその根を切ることができる。
    適切です。

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