資格部

資格・検定の試験情報、対策方法、問題解説などをご紹介

SC 令和5年度秋期 問6

  

 マルウェアMiraiの動作はどれか。

  1. IoT機器などで動作するWebサーバプログラムの脆弱性を悪用して感染を広げ,Webページを改ざんし,決められた日時に特定のIPアドレスに対してDDoS攻撃を行う。
  2. Webサーバプログラムの脆弱性を悪用して企業のWebページに不正なJavaScriptを挿入し,当該Webページを閲覧した利用者を不正なWebサイトへと誘導する。
  3. ファイル共有ソフトを使っているPC内でマルウェアの実行ファイルを利用者が誤って実行すると,PC内の情報をインターネット上のWebサイトにアップロードして不特定多数の人に公開する。
  4. ランダムな宛先IPアドレスを使用してIoT機器などに感染を広げるとともに,C&Cサーバからの指令に従って標的に対してDDoS攻撃を行う。

解答・解説

解答

 エ

解説

 マルウェアMiraiの特徴には、次のようなものがあります。

  • 主に脆弱なパスワードを持つIoT機器を標的とする。
  • 感染した機器をボットネットと呼ばれるネットワークに組み込み、遠隔操作でDDoS攻撃を実行する。
  • ランダムなIPアドレススキャンや辞書攻撃で脆弱な機器を探し、感染拡大
    2016年に史上最大規模のDDoS攻撃を引き起こした。

  1. IoT機器などで動作するWebサーバプログラムの脆弱性を悪用して感染を広げ,Webページを改ざんし,決められた日時に特定のIPアドレスに対してDDoS攻撃を行う。
    Webサーバプログラムの脆弱性を悪用する点ではMiraiと共通していますが、MiraiはDDoS攻撃に特化しており、Web改ざんは行いません。

  2. Webサーバプログラムの脆弱性を悪用して企業のWebページに不正なJavaScriptを挿入し,当該Webページを閲覧した利用者を不正なWebサイトへと誘導する。
    Miraiとは異なる種類のマルウェアの動作です。

  3. ファイル共有ソフトを使っているPC内でマルウェアの実行ファイルを利用者が誤って実行すると,PC内の情報をインターネット上のWebサイトにアップロードして不特定多数の人に公開する。
    ファイル共有ソフト経由で拡散する点ではMiraiと共通していますが、MiraiはDDoS攻撃に特化しており、情報のアップロードは行いません。

  4. ランダムな宛先IPアドレスを使用してIoT機器などに感染を広げるとともに,C&Cサーバからの指令に従って標的に対してDDoS攻撃を行う。
    正しいです。
    マルウェアMiraiの動作です。

参考情報

分野・分類
分野 テクノロジ系
大分類 技術要素
中分類 セキュリティ
小分類 情報セキュリティ
出題歴
  • SC 令和5年度秋期 問6
  • SC 平成30年度秋期 問11

前問 一覧 次問