ハッシュ関数の性質の一つである衝突発見困難性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する最大の計算量は,256の2乗である。
- SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値の元のメッセージの発見に要する最大の計算量は,2の256乗である。
- 衝突発見困難性とは,ハッシュ値が与えられたときに,元のメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。
- 衝突発見困難性とは,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。
解答
エ
解説
- SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する最大の計算量は,256の2乗である。
(イの解説を参照) - SHA-256の衝突発見困難性を示す,ハッシュ値の元のメッセージの発見に要する最大の計算量は,2の256乗である。
ハッシュ値がnビットの場合、元のメッセージの発見に要する最大計算量は、2n/2で表されます。
よって、SHA-256の場合、2の128乗となります。 - 衝突発見困難性とは,ハッシュ値が与えられたときに,元のメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。
衝突発見困難性とは、ハッシュ値が一致する複数のメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことです。 - 衝突発見困難性とは,ハッシュ値が一致する二つのメッセージの発見に要する計算量が大きいことによる,発見の困難性のことである。
適切です。
衝突発見困難性に関する記述です。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 技術要素 |
中分類 | セキュリティ |
小分類 | 情報セキュリティ |
出題歴
- SC 令和5年度春期 問4
- SC 令和3年度春期 問3
- SC 平成31年度春期 問4
- SC 平成29年度秋期 問4
- SC 平成28年度春期 問5
- SC 平成26年度秋期 問2