デジタル証明書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- S/MIMEやTLSで利用するデジタル証明書の規格は,ITU-TX.400で標準化されている。
- TLSにおいて,デジタル証明書は,通信データの暗号化のための鍵交換や通信相手の認証に利用されている。
- 認証局が発行するデジタル証明書は,申請者の秘密鍵に対して認証局がデジタル署名したものである。
- ルート認証局は,下位の認証局の公開鍵にルート認証局の公開鍵でデジタル署名したデジタル証明書を発行する。
解答
イ
解説
デジタル証明書は、インターネット上での信頼性を確保するために用いられる、電子的な証明書です。具体的には、以下の3つの要素を証明します。
- 公開鍵の所有者:デジタル証明書には、公開鍵と、その公開鍵の所有者に関する情報が含まれています。所有者は、この証明書を使用して、自身の身元を証明することができます。
- 公開鍵の正当性:デジタル証明書は、認証局と呼ばれる第三者機関によって発行されます。認証局は、公開鍵の所有者を確認した上で、デジタル証明書に署名します。この署名により、公開鍵が正当なものであることが保証されます。
- 認証局の信頼性:認証局は、信頼できる機関である必要があります。多くの場合、認証局は、政府機関や民間企業によって運営されています。
- S/MIMEやTLSで利用するデジタル証明書の規格は,ITU-TX.400で標準化されている。
ITU-T 勧告 X.509 で標準化されています。 - TLSにおいて,デジタル証明書は,通信データの暗号化のための鍵交換や通信相手の認証に利用されている。
適切です。
デジタル証明書に関する記述です。 - 認証局が発行するデジタル証明書は,申請者の秘密鍵に対して認証局がデジタル署名したものである。
申請者の公開鍵に対して認証局がディジタル署名したものです。 - ルート認証局は,下位の認証局の公開鍵にルート認証局の公開鍵でデジタル署名したデジタル証明書を発行する。
ルート認証局の秘密鍵でディジタル署名したディジタル証明書を発行します。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 技術要素 |
中分類 | セキュリティ |
小分類 | 情報セキュリティ |
出題歴
- SC 令和5年度春期 問6
- SC 平成29年度秋期 問10
- SC 平成28年度春期 問8
- SC 平成26年度秋期 問4
- NW 平成26年度秋期 問17
- SC 平成24年度春期 問3