ブロック暗号の暗号利用モードの一つであるCTR(Counter)モードに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 暗号化と復号の処理において,出力は,入力されたブロックと鍵ストリームとの排他的論理和である。
- 暗号化の処理において,平文のデータ長がブロック長の倍数でないときにパディングが必要である。
- ビット誤りがある暗号文を復号すると,ビット誤りのあるブロック全体と次のブロックの対応するビットが平文ではビット誤りになる。
- 複数ブロックの暗号化の処理は並列に実行できないが,複数ブロックの復号の処理は並列に実行できる。
解答
ア
解説
CTRモードは、ブロック暗号を同期型のストリーム暗号として扱うものです。
- 暗号化と復号の処理において,出力は,入力されたブロックと鍵ストリームとの排他的論理和である。
適切です。
CTR(Counter)モードに関する記述です。 - 暗号化の処理において,平文のデータ長がブロック長の倍数でないときにパディングが必要である。
CTRモードは排他的論理和を取るだけのため、パディングは必要ありません。 - ビット誤りがある暗号文を復号すると,ビット誤りのあるブロック全体と次のブロックの対応するビットが平文ではビット誤りになる。
CTRモードのブロックは、次のブロックと関連づけられていません。 - 複数ブロックの暗号化の処理は並列に実行できないが,複数ブロックの復号の処理は並列に実行できる。
CTRモードのブロックは関連づけられていませんので、暗号化も並列に実行できます。
参考情報
分野・分類
分野 | テクノロジ系 |
大分類 | 技術要素 |
中分類 | セキュリティ |
小分類 | 情報セキュリティ |
出題歴
- SC 令和5年度春期 問7