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専門科目(建設部門) 平成29年度 Ⅲ-26

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 砂防施設に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

① 流路工は,下流堆積域において流路を確定し,乱流防止と縦断勾配の規制による縦・横侵食を防止して,両岸を保護し,洪水の氾濫を防止する目的で設置される。

② 水制工は,水はねにより護岸を保護するものであるが,流下阻害となるため,特別な場合を除き砂防工事では用いられない。

③ 護岸工は,横侵食から河岸を防護するもので,その上下流端は岩盤又は横工に取付けるのが原則である。

④ 床固工は,縦侵食を防止して渓床の安定と堆積物の再移動の防止,護岸などの工作物の基礎保護及び整流の目的で設置される。

⑤ 砂防堰堤(砂防ダム)の調節効果は,洪水勾配と安定勾配の間で起こる堆砂作用と粒径の淘汰作用をあわせたものである。

解答・解説

解答

      ②

解説

① 流路工は,下流堆積域において流路を確定し,乱流防止と縦断勾配の規制による縦・横侵食を防止して,両岸を保護し,洪水の氾濫を防止する目的で設置される。
適切です。

② 水制工は,水はねにより護岸を保護するものであるが,流下阻害となるため,特別な場合を除き砂防工事では用いられない。
水制工は,流水や流送土砂から渓岸を防止するものですが,河川の整備事業(砂防工事などを含む)時においても設けられることがあります。

③ 護岸工は,横侵食から河岸を防護するもので,その上下流端は岩盤又は横工に取付けるのが原則である。
適切です。

④ 床固工は,縦侵食を防止して渓床の安定と堆積物の再移動の防止,護岸などの工作物の基礎保護及び整流の目的で設置される。
適切です。

⑤ 砂防堰堤(砂防ダム)の調節効果は,洪水勾配と安定勾配の間で起こる堆砂作用と粒径の淘汰作用をあわせたものである。
適切です。