次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
1963 年の中小企業基本法制定時においては、中小企業とは「過小過多」であり、「画一的な弱者」であるとして認識されていた。
このような認識の下、同法は、中小企業と大企業との間の生産性・賃金などに存在する「諸格差の是正」の解消を図ることを政策理念としていた。同法では、 A を、諸格差を是正するための具体的な目標としており、この目標を達成するための政策手段を規定し、具体的に実現を図ることとしていた。
1999 年 12 月に公布された改正中小企業基本法では、中小企業を「多様な事業の分野において特色ある事業活動を行い、多様な就業の機会を提供し、個人がその能力を発揮しつつ事業を行う機会を提供することにより我が国経済の基盤を形成するもの」と位置付けて、それまでの「画一的な弱者」という中小企業像を払拭した。
新たな政策理念として、「多様で活力ある中小企業の成長発展」を提示している。この新たな政策理念を実現するため、独立した中小企業の自主的な努力を前提としつつ、⑴ B 、⑵ C 、⑶経済的社会的環境の変化への適応の円滑化、の 3 つを政策の柱としている。
(設問 1 )文中の空欄Aに入る語句として、最も適切なものはどれか。
- 「自己資本の充実」と「競争力の強化」
- 「自己資本の充実」と「取引条件の向上」
- 「生産性の向上」と「競争力の強化」
- 「生産性の向上」と「取引条件の向上」
(設問 2 )文中の空欄BとCに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- B:経営の革新及び創業の促進 C:経営基盤の強化
- B:経営の革新及び創業の促進 C:事業承継の円滑化
- B:公正な市場環境の整備 C:経営基盤の強化
- B:公正な市場環境の整備 C:事業承継の円滑化
解答
1:エ 2:ア
解説
設問1
- 「自己資本の充実」と「競争力の強化」
不適切です。 - 「自己資本の充実」と「取引条件の向上」
不適切です。 - 「生産性の向上」と「競争力の強化」
不適切です。 - 「生産性の向上」と「取引条件の向上」
適切です。
設問2
- B:経営の革新及び創業の促進 C:経営基盤の強化
適切です。 - B:経営の革新及び創業の促進 C:事業承継の円滑化
不適切です。 - B:公正な市場環境の整備 C:経営基盤の強化
不適切です。 - B:公正な市場環境の整備 C:事業承継の円滑化
不適切です。