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中小企業経営・政策 令和2年度 第10問

 

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

 総務省「就業構造基本調査」に基づき、2007 年、2012 年、2017 年の期間について、起業や事業承継等により「①新たな経営の担い手」となった者の数の推移を見た場合、減少傾向にある。
 新たな経営の担い手のうち「起業家」について見ても、②起業家数は減少傾向にあるが、年齢階層別に起業率の推移を見ると、多くの年代で起業率が低下傾向にある中で、26~39 歳では上昇傾向にあるなど違いも見られる。
 なお、ここでいう「新たな経営の担い手」とは、過去 1 年間に職を変えた又は新たに職についた者のうち、現在は「会社等の役員」又は「自営業主」と回答した者をいう。「起業家」とは、過去 1 年間に職を変えた又は新たに職についた者のうち、現在は「会社等の役員」又は「自営業主」と回答し、かつ「自分で事業を起こした」と回答した者をいう。なお、副業としての起業家は含まれていない。

(設問 1 )
 文中の下線部①について、総務省「就業構造基本調査」に基づき、2007 年、2012 年、2017 年の期間について、「新たな経営の担い手」の推移と、参入した業種の全業種に占める構成割合の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 新たな経営の担い手の減少数は、2007 年から 2012 年にかけてよりも、2012年から 2017 年にかけての方が大きい。
  2. 新たな経営の担い手の減少数は、2007 年から 2012 年にかけてと、2012 年から 2017 年にかけてで、ほぼ同水準である。
  3. 運輸業の構成割合は上昇傾向、建設業の構成割合は減少傾向である。
  4. 小売業の構成割合は減少傾向、建設業の構成割合は横ばい傾向である。
  5. 情報通信業の構成割合は減少傾向、小売業の構成割合は上昇傾向である。

(設問 2 )
 文中の下線部②について、総務省「就業構造基本調査」に基づき、2007 年、2012 年、2017 年の期間について、男女別に起業家数の推移を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 男性、女性とも起業家は減少している。
  2. 男性の起業家は増加、女性の起業家は減少している。
  3. 男性の起業家は横ばい、女性の起業家は減少している。
  4. 女性の起業家は増加、男性の起業家は減少している。
  5. 女性の起業家は横ばい、男性の起業家は減少している。

解答・解説

解答

 1:エ 2:エ

解説

設問1
  1. 新たな経営の担い手の減少数は、2007 年から 2012 年にかけてよりも、2012年から 2017 年にかけての方が大きい。
    不適切です。

  2. 新たな経営の担い手の減少数は、2007 年から 2012 年にかけてと、2012 年から 2017 年にかけてで、ほぼ同水準である。
    不適切です。

  3. 運輸業の構成割合は上昇傾向、建設業の構成割合は減少傾向である。
    不適切です。

  4. 小売業の構成割合は減少傾向、建設業の構成割合は横ばい傾向である。
    適切です。

  5. 情報通信業の構成割合は減少傾向、小売業の構成割合は上昇傾向である。
    不適切です。

設問2
  1. 男性、女性とも起業家は減少している。
    不適切です。

  2. 男性の起業家は増加、女性の起業家は減少している。
    不適切です。

  3. 男性の起業家は横ばい、女性の起業家は減少している。
    不適切です。

  4. 女性の起業家は増加、男性の起業家は減少している。
    適切です。

  5. 女性の起業家は横ばい、男性の起業家は減少している。
    不適切です。

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