次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
中小企業にとって、限られた経営資源の補完を図るために、企業間連携は有効な方策として活用されてきた。中小企業庁の委託により実施されたアンケート調査(「成長に向けた企業間連携等に関する調査(2017 年 11 月)」)に基づき、中小企業の企業間連携の実施状況を見た場合、企業間連携を「実施したことがある」と回答した企業割合は約 A 割であり、取組内容としては「共同研究・開発」を挙げる企業割合が最も高い。また、企業間連携で最も重視する連携相手を見ると、 B を挙げる企業割合が最も高い。
他方で、中小企業が企業間連携に取り組むに当たっては課題も少なくない。支援者にはこうした課題を適切に把握して、解決に向けた助力が期待されている。
なお、ここでの「企業間連携」とは、共同研究・開発、販売提携等の業務提携や組合活動等、各社の単独の事業活動では得られない相乗効果を生み出す同業・異業種の複数事業者による共同活動を意味している。
(設問 1 )
文中の空欄AとBに入る数値と語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- A: 3 B:異業種中小企業
- A: 3 B:同業種大企業
- A: 3 B:同業種中小企業
- A: 6 B:異業種中小企業
- A: 6 B:同業種中小企業
(設問 2 )
文中の下線部に関して、「成長に向けた企業間連携等に関する調査(2017 年11 月)」に基づき、実施状況別に企業間連携の課題を見た場合(複数回答)の記述として、最も適切なものはどれか。
なお、実施状況は、「実施したことがある(実施企業)」「実施したことはないが今後予定がある(予定企業)」「実施したことがなく今後も予定はない(予定なし企業)」で見るものとし、企業間連携の課題は、「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」「取組の効果が分からない」「社内で対応できる人材がいない」に大別して比較するものとする。
- 実施企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定なし企業では「取組の効果が分からない」の回答企業割合が最も高い。
- 実施企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定企業では「取組の効果が分からない」、予定なし企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」の回答企業割合が最も高い。
- 実施企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定なし企業では「取組の効果が分からない」の回答企業割合が最も高い。
- 実施企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定企業では「取組の効果が分からない」、予定なし企業では「社内で対応できる人材がいない」の回答企業割合が最も高い。
- 実施企業では「取組の効果が分からない」、予定企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定なし企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」の回答企業割合が最も高い。
解答
1:ウ 2:ウ
解説
設問1
適切に穴埋めした文章は次の通りです。
中小企業にとって、限られた経営資源の補完を図るために、企業間連携は有効な方策として活用されてきた。中小企業庁の委託により実施されたアンケート調査(「成長に向けた企業間連携等に関する調査(2017 年 11 月)」)に基づき、中小企業の企業間連携の実施状況を見た場合、企業間連携を「実施したことがある」と回答した企業割合は約 3 割であり、取組内容としては「共同研究・開発」を挙げる企業割合が最も高い。また、企業間連携で最も重視する連携相手を見ると、 同業種中小企業 を挙げる企業割合が最も高い。
設問2
- 実施企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定なし企業では「取組の効果が分からない」の回答企業割合が最も高い。
不適切です。 - 実施企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定企業では「取組の効果が分からない」、予定なし企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」の回答企業割合が最も高い。
不適切です。 - 実施企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定なし企業では「取組の効果が分からない」の回答企業割合が最も高い。
適切です。 - 実施企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」、予定企業では「取組の効果が分からない」、予定なし企業では「社内で対応できる人材がいない」の回答企業割合が最も高い。
不適切です。 - 実施企業では「取組の効果が分からない」、予定企業では「社内で対応できる人材がいない」、予定なし企業では「自社の情報や技術・ノウハウ流出の懸念がある」の回答企業割合が最も高い。
不適切です。