以下に示す 4 つのデータ分析の事例における調査データや統計量の解釈は統計の視点から見て正しいものであるか。それぞれの事例に関する正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
事例 1 :ある商品について売上高と気温の相関係数を計算すると 0.855 であった。相関係数の値が正で値も大きいので、売上高を決める原因は気温である。
事例 2 :ある企業の従業員の年収の平均値を計算すると 582 万円であった。この企業の従業員である私の年収は 560 万円である。私の年収は平均値を下回っているので、従業員の年収を高い順に並べた時、下位半分に位置する。
事例 3 :A店舗の 100 日間の売上高の平均値は 40 万円、標準偏差は 10 万円であった。B店舗の同じ期間の売上高の平均値は 100 万円、標準偏差は 20 万円であった。B店舗の標準偏差はA店舗の標準偏差よりも大きいので、B店舗の方が売上高のばらつきが大きい。
事例 4 :あるレストランは男性からも女性からも評判の良い店である。既存のメニューを改善する目的で新メニューを開発した。新メニューを評価するために男女各 50 人に、既存メニューと新メニューに対する評価(「良い」か「悪い」か)を調査した。下表がその結果である。この調査結果によると、新メニューの方が良いと回答した割合が 5 ポイント高いので、既存メニューを新メニューに置き換えれば売上高は伸びる。
良い | 悪い | 合計 | |
既存メニュー | 55 人 | 45 人 | 100 人 |
新メニュー | 60 人 | 40 人 | 100 人 |
- 事例 1 :正 事例 2 :正 事例 3 :正 事例 4 :正
- 事例 1 :正 事例 2 :誤 事例 3 :誤 事例 4 :正
- 事例 1 :誤 事例 2 :正 事例 3 :正 事例 4 :誤
- 事例 1 :誤 事例 2 :誤 事例 3 :誤 事例 4 :誤
解答
エ
解説
事例 1 :ある商品について売上高と気温の相関係数を計算すると 0.855 であった。相関係数の値が正で値も大きいので、売上高を決める原因は気温である。
誤りです。
事例 2 :ある企業の従業員の年収の平均値を計算すると 582 万円であった。この企業の従業員である私の年収は 560 万円である。私の年収は平均値を下回っているので、従業員の年収を高い順に並べた時、下位半分に位置する。
誤りです。
事例 3 :A店舗の 100 日間の売上高の平均値は 40 万円、標準偏差は 10 万円であった。B店舗の同じ期間の売上高の平均値は 100 万円、標準偏差は 20 万円であった。B店舗の標準偏差はA店舗の標準偏差よりも大きいので、B店舗の方が売上高のばらつきが大きい。
誤りです。
事例 4 :あるレストランは男性からも女性からも評判の良い店である。既存のメニューを改善する目的で新メニューを開発した。新メニューを評価するために男女各 50 人に、既存メニューと新メニューに対する評価(「良い」か「悪い」か)を調査した。下表がその結果である。この調査結果によると、新メニューの方が良いと回答した割合が 5 ポイント高いので、既存メニューを新メニューに置き換えれば売上高は伸びる。
誤りです。