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経営情報システム 令和2年度 第7問

 

 データベースのデータ処理では、アプリケーションにおけるひとまとまりの処理単位を「トランザクション」と呼ぶ。たとえば、ある消費者の口座からある小売店の口座に振込送金する場合、⑴消費者の口座残高から振込金額を引き、それを新しい口座残高にすることと、⑵小売店の口座残高に振込金額を足し、それを新たな口座残高にすること、という 2 つの更新処理が必要になる。このような出金処理と入金処理をまとめて扱う必要がある場合が「トランザクション」の例である。
 トランザクションの処理には、一般に ACID 特性(Atomicity,Consistency,Isolation,Durability)と呼ばれる技術的に満たすべき要件がある。
 ACID 特性に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. システムに異常が発生したときに、ログなどを用いて異常発生前の状態にまで復旧できることを保証しなければならない。このような特性を「独立性(Isolation)」という。
  2. データの物理的格納場所を意識することなくトランザクションの処理が実行される必要がある。このような特性を「耐久性(Durability)」という。
  3. トランザクションを構成する全ての処理が正常に終了したときだけ、処理結果をデータベースに反映する必要がある。このような特性を「原子性(Atomicity)」という。
  4. 複数のトランザクションを処理する際には、各トランザクションを逐次的に実行する場合と同時に実行する場合で、処理結果が同じである必要がある。このような特性を「一貫性(Consistency)」という。

解答・解説

解答

 ウ

解説

  1. システムに異常が発生したときに、ログなどを用いて異常発生前の状態にまで復旧できることを保証しなければならない。このような特性を「独立性(Isolation)」という。
    不適切です。

  2. データの物理的格納場所を意識することなくトランザクションの処理が実行される必要がある。このような特性を「耐久性(Durability)」という。
    不適切です。

  3. トランザクションを構成する全ての処理が正常に終了したときだけ、処理結果をデータベースに反映する必要がある。このような特性を「原子性(Atomicity)」という。
    適切です。

  4. 複数のトランザクションを処理する際には、各トランザクションを逐次的に実行する場合と同時に実行する場合で、処理結果が同じである必要がある。このような特性を「一貫性(Consistency)」という。
    不適切です。

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