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経営法務 令和元年度 第16問

 

 中小企業診断士であるあなたと株式会社Xの代表取締役甲氏との間の以下の会話を読んで、下記の設問に答えよ。

甲 氏:「弊社は、現在、自社ブランド製品について、外国の販売業者と取引を開始しようと考えています。先方から届いた契約書案を検討しているのですが、以下の規定について教えてください。
Title & Risk
Risk of loss of the Products sold by Seller under this Agreement shallpass to Purchaser upon Purchaserʼs acceptance of delivery of the sameat the Designated Delivery Site, and title of the Products shall pass toPurchaser only upon full payment therefor.」

あなた:「この規定は、危険負担と所有権の移転に関する条項です。このうち、 A については、 B に移転するものと定められています。また、 C については、 D に移転するものと定められています。なお、 C については、貿易取引条件の解釈の誤解や行き違いを回避する目的で、国際商業会議所が制定したインコタームズという規則がありますので、それによることも考えられます。」

 

(設問 1 )会話の中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  1. A:危険負担  B:代金支払時  C:所有権   D:引渡時
  2. A:危険負担  B:引渡時    C:所有権   D:代金支払時
  3. A:所有権   B:代金支払時  C:危険負担  D:引渡時
  4. A:所有権   B:引渡時    C:危険負担  D:代金支払時

(設問 2 )会話の中の下線部に関連して制定された「海上および内陸水路輸送のための規則」のうち、CIF の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 運賃込み
  2. 運賃保険料込み
  3. 船側渡し
  4. 本船渡し

解答・解説

解答

 1:ウ 2:イ

解説

設問1

 適切に穴埋めした文章は次の通りです。

あなた:「この規定は、危険負担と所有権の移転に関する条項です。このうち、 所有権 については、 代金支払時 に移転するものと定められています。また、 危険負担 については、 引渡時 に移転するものと定められています。なお、 危険負担 については、貿易取引条件の解釈の誤解や行き違いを回避する目的で、国際商業会議所が制定したインコタームズという規則がありますので、それによることも考えられます。」

設問2
  1. 運賃込み
    不適切です。

  2. 運賃保険料込み
    適切です。

  3. 船側渡し
    不適切です。

  4. 本船渡し
    不適切です。

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