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経済学・経済政策 令和2年度 第11問

 

 グローバル化の進展には、資本移動と為替レート制度が重要である。ここでは、マンデル=フレミング・モデルの完全資本移動かつ小国のケースを考える。
 変動為替レート制下での財政政策と金融政策の効果に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 財政拡大政策は、完全なクラウディング・アウトを引き起こし、所得は不変である。

b 金融緩和政策は、自国通貨高による純輸出の減少を引き起こす。

c 財政拡大政策は、自国通貨安による純輸出の増加を引き起こす。

d 金融緩和政策は、純輸出の増加を通じて、GDP を押し上げる。

 

〔解答群〕

  1. aとb
  2. aとd
  3. bとc
  4. cとd

解答・解説

解答

 イ

解説

  1. 財政拡大政策は、完全なクラウディング・アウトを引き起こし、所得は不変である。
    適切です。

  2. 金融緩和政策は、自国通貨高による純輸出の減少を引き起こす。
    不適切です。

  3. 財政拡大政策は、自国通貨安による純輸出の増加を引き起こす。
    不適切です。

  4. 金融緩和政策は、純輸出の増加を通じて、GDP を押し上げる。
    適切です。

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