消費がどのようにして決まるかを理解することは、経済政策の手段を検討する際にも、また、景気動向を予測する上でも重要である。一般に、消費の決定に所得が影響すると考えられているが、具体的な影響の仕方についてはいくつかの考え方がある。
消費の決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 恒常所得仮説では、一時金の支給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
- 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、減税によって可処分所得が増加しても、消費は増加しない。
- 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、定期給与のベースアップによって所得が増加しても、消費は増加しない。
- ライフサイクル仮説では、定期昇給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
解答
ア
解説
- 恒常所得仮説では、一時金の支給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
適切です。 - 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、減税によって可処分所得が増加しても、消費は増加しない。
不適切です。 - 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、定期給与のベースアップによって所得が増加しても、消費は増加しない。
不適切です。 - ライフサイクル仮説では、定期昇給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
不適切です。