生産工程では,突き止められる原因による変化(ばらつき)や偶然原因による変化が発生する場合がある。生産工程の変化に関する次の文章において,突き止められる原因による工程の変化は⭕️を,偶然原因による工程の変化は❌️を選べ。
- 毎回手順通りに作業しているが,出来上がりは微妙にばらつきがある。 (1)
- 経験の浅い作業員が作業したところ,手直しが必要な製品が増加した。 (2)
- 材料,設備,作業方法などの変更がないのに,製品のサイズがわずかに異なっていた。 (3)
- 機械整備を月1回から,年1回に変更したところ,機械の故障が多くなった。 (4)
- いつもの仕入先からの材料を使っているので,歩留まりの変動はほとんどなかった。 (5)
- 材料の仕入先をより安いところへ変更したところ,不適合品の量が増加した。 (6)
- いつもより人数が少ない状況で,いつもどおりの作業量を実施したら,不適合品の割合が多かった。 (7)
解答
(1) | (2) | (3) | (4) |
❌️ | ⭕️ | ❌️ | ⭕️ |
(5) | (6) | (7) | |
❌️ | ⭕️ | ⭕️ |
解説
2種類の変化の原因について,定義は以下の通りです。
- 突き止められる原因
品質特性もしくは工程水準の変化の原因として検出され,同定され得る因子。(見逃せない原因,わけのある原因,可避原因ともいいます) - 偶然原因
変動の原因となり,一般には数多くあるが比較的重要度の低い因子。必ずしも同定されてはいない。同定されたとしても取り除くことが技術的あるいは経済的に困難な因子。
(1)偶然原因による工程の変化です。
(2)突き止められる原因による工程の変化です。
(3)偶然原因による工程の変化です。
(4)突き止められる原因による工程の変化です。
(5)偶然原因による工程の変化です。
(6)突き止められる原因による工程の変化です。
(7)突き止められる原因による工程の変化です。