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QC検定3級 品質経営の要素⑤

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 次の文章において,   内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。

① 企業や組織の活動を合理的かつ円滑に推進するためには,従業員が順守しなければならないルールが必要であり,これを設定することが (1) である。さらに,このルール化は組織内関係者の (2) により,合理的かつ客観的な方法によって設定することも関係者が順守していくうえで重要である。

 

② これを設定するにあたり留意すべきことは,その職場の工程能力などを把握し,実態を考慮した (3) なものであること,その内容が客観的かつ具体的表現で成文化されていること,順守しなければならないという十分な (4) がなされていることなどである。

 

③ 上記の成分化されたものは,設計や生産などの条件の変化,生産技術の向上や進歩に対応して,迅速に改訂を行い,常に現状に即した状態に (5) することが重要である。そのためには,原本の管理・発行・配布などを統括管理する部門および責任者を明確にすること。さらに,これら文書の配布対象部署では,保管・管理するための管理者を常に決め, (5) をしていくことが不可欠である。

 

(1)〜(2)の選択肢
  1. 意見
  2. 多数決
  3. 合意
  4. 見える化
  5. 社内標準化
  6. 小集団改善活動
(3)〜(5)の選択肢
  1. 検証可能
  2. 実行可能
  3. 刷新
  4. 維持管理
  5. モチベーション
  6. 権威付け
  7. 重点指向

解答・解説

解答

(1) (2) (3) (4) (5)

解説

① 企業や組織の活動を合理的かつ円滑に推進するためには,従業員が順守しなければならないルールが必要であり,これを設定することが 社内標準化 である。さらに,このルール化は組織内関係者の 合意 により,合理的かつ客観的な方法によって設定することも関係者が順守していくうえで重要である。

企業の業務内容や方法をルール化していくことを社内標準化といいます。
このルール化は,企業内の各関係者の合意により,作成されなければなりません。

② これを設定するにあたり留意すべきことは,その職場の工程能力などを把握し,実態を考慮した 実行可能 なものであること,その内容が客観的かつ具体的表現で成文化されていること,順守しなければならないという十分な 権威付け がなされていることなどである。

社内ルールは,実行可能なものでなければ意味がありません。
また,順守を継続させるために,十分な権威付けも重要です。

③ 上記の成分化されたものは,設計や生産などの条件の変化,生産技術の向上や進歩に対応して,迅速に改訂を行い,常に現状に即した状態に 維持管理 することが重要である。そのためには,原本の管理・発行・配布などを統括管理する部門および責任者を明確にすること。さらに,これら文書の配布対象部署では,保管・管理するための管理者を常に決め, 維持管理 をしていくことが不可欠である。

社内ルールは,現状に合わせた維持管理が不可欠です。