検査に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① 検査は,実施者によらず同様の結果が得られることが重要である。そのためには,検査の (1) が必要であり,検査の (1) を的確に行うためには,誰でも正しく理解できるものであり,後工程または (2) の立場で作成されており, (3) に対する要求や検査コストに見合った内容であることである。
② 検査ではミスが発生することがある。検査ミスが起きる (4) を分析すると, (5) が不明確,検査標準が不備,検査速度が速すぎるもしくは担当者の疲労,担当者のモラルなどの要素が複雑に絡み合っていることが多い。
③ 検査を適切に実施するうえで担当者は,検査の知識,試験・測定技能の取得,検査 (6) の向上が必要である。そのためには,例えば品物を何らかの方法で測定・試験した結果を判定基準に照らして適合品・不適合品またはロットの合格・不合格を常に正しく判定できる能力を獲得できるようになるよう (7) 訓練することが重要である。
(1)〜(3)の選択肢
- 標準化
- 規格化
- 作業方法
- 評価方法
- 生産者
- 消費者
(4)〜(7)の選択肢
- 結果
- 反復
- 工程
- 精度
- 要因
- 検査計画
- 品質判定基準
解答
(1) | (2) | (3) | |
ア | カ | ウ | |
(4) | (5) | (6) | (7) |
オ | キ | エ | イ |
解説
① 検査は,実施者によらず同様の結果が得られることが重要である。そのためには,検査の 標準化 が必要であり,検査の 標準化 を的確に行うためには,誰でも正しく理解できるものであり,後工程または 消費者 の立場で作成されており, 作業方法 に対する要求や検査コストに見合った内容であることである。
検査で同じ結果が得られるようにするには,検査自体が同様の内容である必要があり,そのためには検査の標準化が必要です。
その内容は,お客様(消費者)視点であり,無理のない作業方法である必要があります。
② 検査ではミスが発生することがある。検査ミスが起きる 要因 を分析すると, 品質判定基準 が不明確,検査標準が不備,検査速度が速すぎるもしくは担当者の疲労,担当者のモラルなどの要素が複雑に絡み合っていることが多い。
一つ目の空欄は文脈から要因とわかります。
また検査では品質判定基準があいまいであると,検査の合否もあいまいになるためミスにつながります。
③ 検査を適切に実施するうえで担当者は,検査の知識,試験・測定技能の取得,検査 精度 の向上が必要である。そのためには,例えば品物を何らかの方法で測定・試験した結果を判定基準に照らして適合品・不適合品またはロットの合格・不合格を常に正しく判定できる能力を獲得できるようになるよう 反復 訓練することが重要である。
検査精度は,検査結果に直結します。
担当者は繰り返し(反復)訓練することで,検査精度向上に努めなければなりません。