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QC検定3級 品質保証③

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 次の文章において,   内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。

 A社の製造部門において,加工工程の担当が,後工程からの苦情に対する対応について管理者の課長へ報告し,次の意見交換を行った。

担当:後工程の組立工程から,「部品を組立てる際,ややサイズが長く挿入しづらいものがある。加工工程に問題がないか調べて対処してほしい。」との連絡がありました。早速,自職場内と組立工程脇の仕掛品や在庫品をサンプリングし,外径を測定したデータを (1) で解析したところ,分布の形は二山型で,分布のすそ野が規格の上限からはみ出していることがわかりました。

課長:不適合品が発生している事実が確認できたということだな。問題の工程では部品を2組の班で加工していたはずだが,この採取したデータを機械ごとに (2) し,状況を確認してみる必要があるな。

担当:はい。そのように思い,1班と班について別々に同じ解析をしました。その結果,両班とも分布の形は一般型で特に問題ないと考えます。工程能力については,1班のCpは1.35で,Cpkが (3) でした。また,2班のCpは1.12で,Cpkが (4) でした。この結果から,今回の不適合は1班に起因したもので,2班は十分ではないが今のところ問題ないと考えています。

課長:そうだな。早急に行う今回の対策は,1班は精度には問題ないが, (5) に問題があるため,規格の中央に分布の (6) がくるように1班の作業マニュアルを見直す。2班については,工程能力はあるが十分とはいえない状態なので,早急でなくてもよいが,Cpを当社や他組織でも一般的に採用している1.33になるよう, (7) を小さくするための改善をしていくことが必要だな。

 

(1)〜(4)の選択肢
  1. 管理図
  2. ヒストグラム
  3. 散布図
  4. 層別
  5. 0.90
  6. 1.10
  7. 1.20
(5)〜(7)の選択肢
  1. かたより
  2. ばらつき
  3. 工数
  4. 目標
  5. 中心
  6. 左端
  7. 右端

 

解答

(1) (2) (3) (4)
イ エ オ カ
(5) (6) (7)
ア オ イ

解説

担当:後工程の組立工程から,「部品を組立てる際,ややサイズが長く挿入しづらいものがある。加工工程に問題がないか調べて対処してほしい。」との連絡がありました。早速,自職場内と組立工程脇の仕掛品や在庫品をサンプリングし,外径を測定したデータを ヒストグラム で解析したところ,分布の形は二山型で,分布のすそ野が規格の上限からはみ出していることがわかりました。

“二山型”という表現から,使った手法はヒストグラムであることがわかります。

課長:不適合品が発生している事実が確認できたということだな。問題の工程では部品を2組の班で加工していたはずだが,この採取したデータを班ごとに (2) し,状況を確認してみる必要があるな。

2つの班それぞれ分けて分析するということですので,層別することになります。

担当:はい。そのように思い,1班と班について別々に同じ解析をしました。その結果,両班とも分布の形は一般型で特に問題ないと考えます。工程能力については,1班のCpは1.35で,Cpkが 1.1 でした。また,2班のCpは1.12で,Cpkが 0.9 でした。この結果から,今回の不適合は1班に起因したもので,2班は十分ではないが今のところ問題ないと考えています。

実際に工程能力指数を計算するには情報が足りませんので,選択肢から推測します。
1班は不適合の原因ですので,Cpk ≦ 1 であり,0.9であることがわかります。
2班は十分ではないが問題ないので,1.0 ≦ Cpk ≦ 1.12 であり,1.1であることがわかります。

課長:そうだな。早急に行う今回の対策は,1班は精度には問題ないが, かたより に問題があるため,規格の中央に分布の 中心 がくるように1班の作業マニュアルを見直す。2班については,工程能力はあるが十分とはいえない状態なので,早急でなくてもよいが,Cpを当社や他組織でも一般的に採用している1.33になるよう, ばらつき を小さくするための改善をしていくことが必要だな。

Cpk が1未満である1班は,かたよりに問題がありますので,分布の中心を規格の中央にする必要があります。
また,Cp は,規格の幅に比例し,標準偏差に反比例しますので,大きくするには標準偏差を小さく,つまりばらつきを小さく改善する必要があります。