正規分布に関する次の文章において, 内に入るもっとも適切なものを下欄の選択肢からひとつ選べ。ただし,各選択肢を複数回用いることはない。
① 正規分布のパラメータは平均と (1) であり,これらの値が決まれば分布の式も決まる。その形は左右対称であり,ヒストグラムは (2) のような形になる。正規分布は式のパラメータの値によって,その形が二山型に (3) 。平均値が0,分散が1の正規分布を (4) 正規分布という。
② ある製造工程において製品の重量を管理している。重量が正規分布に従うとき,重量の規格の上下限が「平均値±2×標準偏差」と同じ値のときには,1,000個生産したときに約 (5) 個の不適合品が発生する工程であることを示している。
また,規格の上下限が「平均値±3×標準偏差」と同値のときは,10,000個生産したときに約 (6) 個の不適合品が発生する工程であることを示している。
(1)〜(4)の選択肢
- 範囲
- 分散
- 絶壁型
- 釣鐘型
- 離れ小島型
- もなりうる
- はならない
- 標準
- 一般
(5)〜(6)の選択肢
- 5
- 13
- 23
- 26
- 46
- 52
- 92
解答
(1) | (2) | (3) | (4) |
イ | エ | キ | ク |
(5) | (6) | ||
オ | エ |
解説
① 正規分布のパラメータは平均と 分散 であり,これらの値が決まれば分布の式も決まる。その形は左右対称であり,ヒストグラムは 釣鐘型 のような形になる。正規分布は式のパラメータの値によって,その形が二山型に はならない 。平均値が0,分散が1の正規分布を 標準 正規分布という。
正規分布の分布の式は,次のとおり表されます。
]
つまり,平均値μと分散σ2によって決まります。
また,その形は釣鐘型でああり,正規分布では二山形にはなりません。
② ある製造工程において製品の重量を管理している。重量が正規分布に従うとき,重量の規格の上下限が「平均値±2×標準偏差」と同じ値のときには,1,000個生産したときに約 46 個の不適合品が発生する工程であることを示している。
また,規格の上下限が「平均値±3×標準偏差」と同値のときは,10,000個生産したときに約 26 個の不適合品が発生する工程であることを示している。
正規分布表より,それぞれ発生する不適合品数を計算すると,次のようになります。
*試験では付表として正規分布表が与えられます。
- 平均値±2×標準偏差の場合
0.0228 × 2 = 0.0456 = 4.56%
よって,1,000個あたり46個の不適合品が発生します。
- 平均値±3×標準偏差の場合
0.0013 × 2 = 0.0026 = 0.26%
よって,10,000個あたり26個の不適合品が発生します。